「マイペンライだよ、映司」
演:阿部進之介
概要
「仮面ライダーOOO」の第11話および12話に登場する人物。
火野映司がかつて旅の途中にバンコクで世話になったバックパッカーで、マイペンライ(タイ語で「大丈夫、どうにかなる」という意味)が口癖。世界各国の放浪記を綴る旅ブログを運営している。
旅を終えて日本に帰国し、映司と再会。「これまでの世界放浪の旅を一冊の本にする」と意気込み自身のエッセイを出版社に持ち込むも、「文章力がない」と突っぱねられてる。旅ブログでアクセスランキング1位を誇る人気ブロガーの澤田幸太郎に激しく嫉妬し、絶対に有名になってやると誓うも、その欲望をウヴァに利用され、アゲハヤミーが誕生してしまう。
アゲハヤミーの能力で澤田の文章力と、漫才コンビ・目黒マサジの話術を手に入れ、ブログのアクセス数が急増。メディア出演も増えるなど一躍時の人となる(目黒マサジの話術を引き継いでからは、大阪弁で話すようになった)。その一方で、「有名になって自分をバカにした者たちを見返してやる」という欲望はいっそう強くなっていき、遂には映司が内戦に巻き込まれた話をトークショーで自分のエピソードとして使わせてくれと懇願するまでになる。
その後、映司が変身したオーズとアゲハヤミーの戦いを目撃し、ヤミーを生み出したのは自身の欲望であることを知る。さらに映司から「争いがどれほど人を苦しめるのか伝えられるなら(内戦の話を)使ってもいいですよ。大事なのは"何をしたか"だと思うし。」という言葉をかけられると、本当は世界放浪の旅など行っておらず、行ったつもりになってブログを書いていただけだったことを告白。実力も実績もないのに成功者を妬み、背伸びしていた自らの愚かさに気付いた。
アゲハヤミーが倒された後は自身の文章力や話術は元に戻り、映司に自らの過ちを謝罪。餞別としてパンツを受け取り、「今の自分にできることから」という決意のもと、北海道までの自転車旅行を目指し旅立っていった。
余談
オーズとヤミーの戦いを前にして「実力も実績もないのに成功者を妬み、背伸びしていた」と自らの愚かさに気付くシーンでは、その場に居合わせた後藤慎太郎も自らの姿を筑波に重ね合わせ、「世界を守ることを掲げながら、結果に繋がる行動を取れていない」ことを自覚しており、筑波の存在は後藤が人間的に一皮むける遠因になったともいえる。