小中ガメラ
こなかがめら
脚本家・映画監督の小中千昭・和哉兄弟が構想していたガメラのリメイク案。
概要
脚本家の小中千昭と映画監督の小中和哉兄弟が構想していた、ガメラのリメイク作。
実現はしなかったが、「平成特撮の夜明け」という書籍の金子修介監督の証言によると平成ガメラだけでなくのちに小中兄弟がかかわることとなる平成ウルトラマンや小中千昭がメインライターを務めた『デジモンテイマーズ』の雛型となっているという。
内容
千昭氏自体はゴジラが好きなのだが、和哉氏は昭和ガメラを愛好しており一緒に書けるとすればと考えたのが、「怪獣と子供たちのジュブナイル物語」
- 森の中の秘密基地で子供たちが巨大な卵を発見する。
- その卵はガメラと呼ばれる怪獣のもので、ガメラの正体はアトランティス大陸が生み出した生体兵器だった
- ガメラはギャオスを倒すために存在している。
ギャオスを倒すために生み出されたという設定にでもしないと甲羅だけで回転ジェットする巨大な亀の怪獣という非常識な存在を説明できなかったようだ。
金子監督には生体兵器という設定は気に入ってもらえたようだが、昭和ガメラの生みの親である湯浅憲明をはじめとした旧大映の人たちには猛反発されたようである。
前述の通り、千昭氏がメインライターを務めた『デジモンテイマーズ』、特に1~3話はこの映画のエッセンスが盛り込まれているという。この映画がもし成り立っていたら『テイマーズ』はなかったかもしれないのだ。