概要
「みきおとミキオ」(みきおとみきお)とは、「藤子・F・不二雄」による漫画作品の名称である。
1974年(昭和49年)から1975年(昭和50年)にかけて、小学館の学年別学習雑誌『小学四年生』『小学五年生』で連載された、時間を題材に扱ったSFギャグ漫画。
過去にてんとう虫コミックスで一部未収録の単行本が発売された。(①の表記があるが続刊はせず)
かのさようなら、ドラえもんと帰ってきたドラえもんの間に連載された作品であり、一部共通する未来の道具が登場する。
あらすじ
1974年。少年みきおは、自分の家に入り込んではモノをくわえて行ってしまう不思議な犬を追って、裏山に残っている防空壕の中へ飛び込んでしまう。なんとその防空壕はタイムトンネルに繋がっており、100年後の2074年の自分の街へと通じていた。そこでみきおは、例の不思議な犬=ポンチの飼い主で自分と瓜二つの少年ミキオと出会い意気投合する。そっくりな外見をいいことに、洋服を取り替えてお互いに成りすまし、時々入れ替わってそれぞれの世界で遊ぶことを約束する。未来と過去の『ごく普通の日常』で、2人はお互いにとって新鮮な発見と冒険を繰り広げる。
登場キャラクター
現在
- みきお
主人公。好奇心旺盛な少年。現代ではごく普通だが、なんでも機械任せになっている未来では暗算ができるだけで天才扱いだったり、体力腕力もずば抜けた人間として見られてしまう。
- みきおのパパ
- みきおのママ
- ユリ子
一応マドンナ枠だが主人公が現代にいないため影が薄い。
- ラッキョ
- フグラ
藤子漫画おなじみの腰巾着とガキ大将だが、こちらも出番は少ない。
未来
- ミキオ
みきおそっくりの未来世界の普通の少年。子孫なのかははっきりしない。みきおとはメモでお互いの周辺情報をやり取りしている。留守番や決闘をみきおに押しつけたり、月旅行をウソでごまかしたりと少々セコい。過去の世界への好奇心と興奮度はかなり高めだがもう一人の主人公というわけでもなく彼の体験はラストに軽く語られるだけである。
- ミキオのパパ
- ミキオのママ
- 火星のおじさん
70年ぶりに地球にやってきたおじさん。
- ポンチ
ミキオ家のペットの犬。鳴き声は「ポンポン」……犬?連載中に人間語を話せるようになるが、そのエピソードはてんコミ版には未収録。以後は度々未来の常識に困惑するみきおの良きサポート役となる。
- マリコ
ユリ子にそっくりなミキオのガールフレンド。しっかりものだが独特センスの持ち主でもある。
- キキ
マリコのペット。前述の独特のセンスの被害者。
- マリコのおじさん
- トンキョ
- ブクラ
未来のガキ大将と腰巾着だが、みきおの方が体力的に優れているため、初期以降はどちらかといえば常識人枠。
関連タグ
チャージマン研!:同じく2074年を舞台にした作品。
のび太の月面探査記:本作に登場した月面バギーが登場。
アポロ:みきおが月面着陸を現代のTVで見ている。