空想具現化

まーぶるふぁんたずむ

空想具現化とはTYPE-MOONの世界観における用語である。

概要

呼んで字の如く、空想を具現化する能力。

型月世界における生まれながらの吸血鬼・真祖は「星の触覚」と呼ばれる受肉精霊という設定であり、自らの意志を星と直結させる事で世界を思うがままに変化させる。

その中でも格別の力を持つアルクェイドは、この空想具現化によりサーヴァントで言う道具作成スキル的な行為を可能とし、惑星上で自然発生した存在なら、植物・鉱物・地形に至るまで世界に出力する万能プリンターとして機能する。

例外として自然から独立した人間そのものに直接干渉はできず、人間由来の物質等は｢管轄外｣とされているが、本人いわく『まあ、元を辿ればみんな自然物と言えなくもない？』、というトンデモな理屈により、性能低下と引き換えならある程度創造可能。

リメイク版でいきなりポンとホワイトボードを出してきたのはそういうこと。

人間に直接干渉できないとは言え、世界を自由に書き換えられるのでその余波で簡単に消滅させるのは容易く、出力次第なら大陸を使ってピンボールなど無茶苦茶な事も可能。

基本的に真祖の能力だが、死徒二十七祖の一角を担うスミレだけはこの力が使える模様。

なお、リメイク版以降は表現がやや変更されており、確率変動によって世界の再構築を可能とするというものになっている。

アルクェイドのサーヴァント版・アーキタイプ:アースの仮想宝具として登場。

一時的に筐体をマナ凝縮体に変化させ、星からのエネルギー提供を万全にしてからの、超強大な一撃。

魔術による自然干渉ではなく、純粋な自然現象。

肉弾戦を好む霊基第二では自身をエネルギー弾にしたバンカー・ミサイル攻撃に。

自然の嬰児、真祖の王族としての霊基第一、第三では、西暦1200年の千年城にいる“彼女”からの時空跳躍攻撃となる。

また、フィールドを一定時間『千年城』に変化(具現化)させる。

ゲーム上での効果は、フィールドを〔千年城〕状態にする(3T)

＋敵全体に強力な〔混沌〕特攻攻撃＜宝具レベルで特攻威力アップ＞

＋自身を除く味方全体の〔今を生きる人類〕のNPを増やす＜OCで効果アップ＞

バトル背景とBGMが変化し、フィールドの変化はターンが経過して効果が終了、または宝具を使用してフィールドを変化させた本人が戦闘不能になるまで継続する。

そして展開させた彼女自身は〔千年城〕状態で効果を最大限に発揮するスキルを保有している。

固有結界：空想具現化の亜種。こちらは術者の心象風景を展開し、世界を一時的に塗り潰す魔術の秘奥であり、元々は悪魔と呼ばれる存在が持つ異界常識。空想具現化とは異なり世界にとっての異物であり、世界からの修正力が働く事で術者への負担も大きい。

｢世界を自由に変容させる｣空想具現化とは異なる、｢自らの世界を展開する｣力。

久遠寺有珠：確率変動のプロイキッシャー、願掛け卵（スイーツハーツ）を有する魔術師。このプロイの起動によって、世界が絶対に笑ってはいけない中で犯人探しを行わなければならないデスゲームと化す珍事が発生した。

テスカトリポカ(Fate)：令呪によって引き出された彼の権能もまた、確率変動の権能であるとされる。作中ではこれにより、少し先の未来を持ってくるなどの結果を齎した。