プロフィール
真名 | テスカトリポカ |
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クラス | ルーラー → アサシン(グランドアサシン) |
性別 | 男性 |
身長 | 180cm |
体重 | 80kg |
出典 | アステカ神話 |
地域 | 中南米 |
属性 | 混沌・善・天 |
好きなもの | 銃(第1再臨)、戦士(第2再臨以降) |
嫌いなもの | 意識することか?(第1再臨)、傷つかぬ者(第2再臨以降) |
ILLUST | 田島昭宇 |
CV | 三上哲 |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアサシンクラスのサーヴァント。
第2部7章『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』に登場。
デイビット・ゼム・ヴォイドと契約をしたグランドクラスの一角にして、南米異聞帯の異聞帯の王(の片方)の代理。
それまでホモ・サピエンスなき平和を謳歌していた地底世界ミクトランに、たった1年で汎人類史のルールを定着させた人物でもある。
ブリテン異聞帯の異聞帯の王だったモルガンとは、元はクリプターのサーヴァントという立場で異聞帯にとっては余所者であったが、異聞帯の支配権を(こちらは半分だが)奪い取ったという点で共通している。
真名
アステカ神話の戦神、『テスカトリポカ』。
ある創世神話ではテスカトリポカの名を持つ神は四柱いるとされ、それぞれ黒、白、青、赤のテスカトリポカの四人兄弟とされる(白はケツァル・コアトルとされている)。
一般的にテスカトリポカと呼ばれるのはそのうちのひとつ「黒のテスカトリポカ」であり、アステカの創世神話において、大地の怪物と戦った際に右脚を失ったことから、右脚が黒曜石や蛇に置き換わった義足を持つ。
本来は黒、赤、青と三つの方向性の違う神格が、特に理由も無くコロコロ変化する神だが、側面が固定されているサーヴァントでは各々が別個体の兄弟という形で顕現する。
この理由からか、南米異聞帯にはテスカトリポカを名乗る人物が複数存在しており、この記事においては主に黒のテスカトリポカについて解説する。
人物
第1霊基では現代のスーツを纏い、サングラスをかけた金髪の青年。作中では武器商人と紹介されることも。
インド異聞帯では姿こそわからなかったがグランドクラスと推定されていた。「死は喰うもの、生は捧げられるもの」という価値観を有し、アスクレピオスが検体を兼ねて引き連れていた死者をぶつけた際はそれを文字通り食べていた。
一人称は「オレ」、または「俺」。
態度も見た目も現代にかぶれまくった軽く飄々としたものだが、その本質はアステカ随一の暴君と語られる通り、粗暴で冷酷。マテリアルでも『困った神格』と記載されており、特に黒は「人の心が有りすぎて無い」酷い人格とされている。
しかし一方で、「善悪を超越した絶対者」としての振る舞いには非常に拘っており、「信条」「礼節」に類する語彙を頻繁に口にする生真面目なマナー主義者でもある。
「王(自分)の行いに意見する者は、聴き入れるに値する内容であっても罰さなくてはならぬ」という暴君としてのスタンスを守ろうとするシーンがその象徴。
完璧主義で皮肉屋、そして好戦的であり、理不尽ではあるがお喋り好きなので好かれやすく、本人も人を好きやすい。
自他共に認める「戦争と死の神」であるがそのスタンスは言わば「戦場の守護聖人」に近く、自らの神性である「戦いと滅亡のサイクル」を回し続ける事そのものを行動理念としている。
テスカトリポカにとって大事なのは「何回勝ったか」「どれだけ華々しい戦果を挙げたか」ではなく、「武器を取り、敵対者を殺さんと立ち向かった『戦士』であるかどうか」という一点のみ。身分が低かろうが技量がなかろうが心構えがなっていなかろうが人でなかろうが勝負に負けようが、それが本気の殺し合いをしたという事実さえあればテスカトリポカは等しく祝福し、好意的に接する。
彼が神として与える加護もそれに倣ったもので、勝利して生き残った「戦士」には祝福を与え、逆に敗死した「戦士」はその魂を「楽園(ミクトランパ)」に導いて休息を与え次の戦争へと送り出す、という裏方サポート的な内容が主である。自らの文化圏と真逆な現代の銃器を好んで使うのもこのあたりに理由があり、「持てば誰でも戦士になれる」という自身のスタンスによるところが大きい。
逆にその「戦士」が勝てるかは彼の関心の外であり、仮に「戦士」として認められてテスカトリポカを味方につけたとしても勝利を約束してくれるわけではない。
テスカトリポカ自身「英雄はいらない」と明言しており、寵愛した個人に肩入れし勝利を約束するギリシャ神話等の神々とは真逆の立場をとる。
すごーく大雑把に言えば、戦神テスカトリポカが神としてやるのは死ぬ気で頑張った人を、勝者なら褒め、敗者なら慰めてやることだけなのである。
戦争の際は利敵行為も当たり前のように行う。
劇中ではそのためにオセロトルを生み出しディノスや異聞帯を滅ぼそうとしているが、そのオセロトル達にとって邪魔者であるはずのカルデアにも一定以上の介入はせず、半ば放置していた(ディノス側には別側面のテスカトリポカが着いていたため、黒のテスカトリポカがディノス側に有利となる行為をすることは作中ではなかったが、お互いの側近による密談を許す・無視する程度の利敵行為と呼べなくも無い事はあった)。
「戦争と死」による新陳代謝が目的だからか、個人的な“こだわり”として「戦いの中で死者や負傷者はたくさん出てほしい」という思いがあり、戦いから逃げないものの殺しは忌避する主人公は戦士であると認めつつも「嫌い」とする、傷を負わない戦士を軽蔑する、といった言動がある。
ただ、あくまで自分のスタンスから嫌いなだけで、きちんと武勲を重ねたり見込みのある者には面倒見の良い一面を見せる。
総評すると、暴君ではあるが律儀で真面目な性格であり、他の神霊系サーヴァントが軒並み性格が何かしらぶっ飛んでいる部分がある中で極めて常識的(というよりほかの神霊系が酷すぎてツッコミ役に回らさせられる)で感性も真っ当な人間臭い。通すべき筋はしっかりと通すし、ショックなことがあればガチ凹みもする。
怖そうに見え実際殺意の引き金も非常に軽いが、同時に面倒見がよくお喋りで、しっかり空気も読んでくれる。理解を深めれば深める程にその魅力が何度も爆発するおいしい神である。
能力
戦闘能力そのものはハベトロットからはっきりと「強くない」と明言される程度でそこまで高くなく、本人も「サーヴァント相手では分が悪い」としている。
これは、元が高位の神霊(=通常の手段ではサーヴァントとして召喚できない)であるテスカトリポカが召喚に応じるため、テスカトリポカ自身の手で「依り代の人体」を作り、そこに神格を宿らせた疑似サーヴァントに近い状態で登場している為。このことから、肉体的な強度は並の人間程度である。
もっともこれは応急的な措置らしく、完全体に至るべくメヒコシティの祭壇で生贄の儀式を催し、ディノスたちの血や心臓から良質な魔力を得て英気を養っている。
また、全能神として因果律操作に近い権能を所持しており、異聞帯ではこの権能を使って「ルールの中で起こりうることを自在に引き寄せる」ことで戦闘能力を補っていた。
具体的には「攻撃を受け負傷した」という事実をなかったことにしたり、逆に外れた攻撃を「当たった」という事実で上書きしたり、といったもの。
デイビットの令呪による後押しがあれば現在と未来を入れ替え、望んだ結果の世界を具現化させるという神の御業のごとき行為まで実現可能。
ただし、人の体特有の制約ゆえ出力は本来より大幅に落ちており、世界をまるごと塗り替える規模のものは令呪による後押しを受けてなお短時間維持するのが限界。
反面、「今を生きる人類」として現界できる為、グランドクラスでの召喚が可能な神霊でもある。
銃を好んではいるが、肝心の腕前はといえばろくすっぽ当たらないどころか装填すらおぼつかないレベルの下手っぴ。要はクソエイムである。
銃を使うモーションを見る限りでは、遠距離だと数発放って1発当てるのがやっと。
我らが焼き魚には2発も当てたくせに……(しかも、心臓に当てると言って頭に、頭に当てると言って心臓にヒットさせている。やはりクソエイム……)
ただしこれは彼の使う銃の上部(アイアンサイトの部分)に斧の刃がくっついているという、タクティカルアドバンテージもあったもんじゃない魔改造品であるせいもあるが。
或いは、彼自身の権能に「仮に六発目に命中弾が出る場合、その命中弾を一発目に持ってくることはできるが、その代わりにそれ以降が当たらないと分かっていても必ず六発撃たなければ権能が機能しない」などと言った一種の制約か限界が存在するのかもしれない。
本人にも下手な自覚はあり、しかも下手であることをかなり気にしているようで、銃の腕前を指摘されるととても傷つく。
当たらないと見るや「当たらねぇ!」とヤケを起こして直接襲いかかるバトルモーションがあったり、レベルアップのたびに「銃の腕前も上がればいいんだが」と愚痴ったりする描写がある。
『好きこそ物の上手なれ』、なんて、こんな残酷な言葉があるか?
モーション中では、先述した銃撃(ゼロ距離接射)と斧による斬撃(ブーメランのように飛ばしもする)の他、背後から砂嵐を巻き起こしたり、上空に銃を撃って雷雨を発生させたりしている。
第2再臨以降では、鉤爪による斬撃や黒曜石の義足による蹴り技(第3再臨では戦杖による刺突)を主体としており、自ら黒い竜巻に変化して攻撃したり、黒曜石を模したエネルギーの散弾を放ったり、煙を纏った黒い太陽を頭上に投下するという攻撃に変化する。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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デイビット | ? | ? | ? | ? | ? | ? |
藤丸立香 | A | A | A | A | C | B |
保有スキル
対魔力(A) | 本来はルーラーなどのクラススキル。魔術に対する抵抗力。魔法陣・瞬間契約を用いた大魔術も無効化。現代の魔術師では、傷をつける事は不可能。 |
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陣地作成(A) | 本来はキャスターのクラススキル。魔術師として、自身に有利な陣地を作り上げる。Aランクでは『工房』を超えた『神殿』を作成する事も可能。 |
神性(C) | 神霊適性を持つかどうか。人間に憑依している為か、Cランク止まり。 |
全能の知恵(A) | 詳細不明。アステカ神話の全能神としてのスキルだと思われる。 |
戦士の司(A) | ティトラカワン。意味は『我々を奴隷として司る者』。契約者に死を恐れぬ戦いを強いる。テスカトリポカと契約した者に自然死は許されず、戦いの中でその命を終えなくてはならない。その苛烈な誓約の代償として、契約者は自身の限界を超える活力を与えられる。マスタースキルを向上させる。 |
闘争のカリスマ(A) | ケツァル・コアトルが生命体の『善性』『営み』を育み、奮起させる『カリスマ』を持ち合わせているように、そのライバルとなるテスカトリポカも生命体を扇動する『カリスマ』を持っている。彼の場合は『悪性』『闘争』を沸騰させる攻撃的な『カリスマ』である。致命傷を受けてもなお戦う、或いは、死してなお戦おうとする戦士を、テスカトリポカは優遇し助力する。 |
黒い太陽(EX) | 黒曜石に映し出される太陽。未来を見通し、万象の流れを操作する、全能神の権能。『この世にないもの』は操れないが、『この世にあるもの』であれば自在に組み替える事が出来る。例えば『勝利し、敗北する王国』があるとしたら、『敗北し、勝利する王国』と、起きる出来事の順序を変え、結論を変える事も可能。ただし、あまりにも摂理に反した操作はテスカトリポカ本人にもペナルティを与える事になる。右脚の黒曜石に太陽が映らなくなった時、テスカトリポカの神格は失われ、ただの『人間』になってしまう。 |
山の心臓(A) | テペヨロトル。ジャガーたちの王を示す名であり、また、巨大なジャガーの名でもある。神話において、太陽と化したケツァル・コアトルの腰骨を砕いて地に叩き落とし、世界中に満ち溢れていた巨人達を全て喰い殺したテスカトリポカのジャガー形態にして、その外部に投影される魂の一部を指す。 |
宝具
第一の太陽(ファーストサン・シバルバー)
- ランク:B
- 種別:対界宝具
- レンジ:0〜999
- 最大補足:999人
「死の国に連れて行こう。」
「風が出てきたな。山の心臓、煙る鏡、天と地を所有する者。第一の太陽、此処に死せり……!」
「最上の生贄を用意しろ。」
「思い出せ、呼び覚ませ……始まりの世界、ナウイ・オセロトルの黒い陽を。『第一の太陽(ファーストサン・シバルバー)』!!」
本来なら『ナウイ・オセロトル』、あるいは『ミクトラン・シバルバー』が正しいが、現代かぶれしたテスカトリポカによってこのような読みに。
マヤ神話の冥界シバルバーと同一視される地下冥界ミクトラン、休息の楽園ミクトランパの支配者たるテスカトリポカの権能を、彼が太陽として天空にあった第一の太陽の時代(ナウイ・オセロトル)の力と融合させたもの。
地上のあらゆる物理法則を支配し、万物を自身の定めた摂理に従わせるが、自身もその摂理の影響下に縛られてしまう。
―――すでに滅び去った巨人たちが闊歩する第一の太陽の時代は、冥界にその痕跡を残すのみであるため、その力を取り戻す、または地上に現出させるということは、必然的に冥界そのものを地上に出現させるに等しい。
その他テスカトリポカ
恐竜王
いわゆる「青のテスカトリポカ」。
原始的な白装束を纏う、目つきの悪い金髪の少年。チチェン・イツァーに王として君臨している。
ふだんは物憂げな雰囲気だが、神話においてのライバルであるケツァル・コアトルと同じような顔芸めいた全力の笑い顔やしかめ面も見せる。
実際いざ口を開けば、兄である黒とそっくりなガラの悪さや価値観が顔を出し、他と違い対等な双子のような距離感で接している。
実のところは異聞帯の王の代理であり、1年前にディノスに跨って王様ごっこをしていたところを当の異聞帯の王本人に捕まって「殺されたくなければ自分の代わりにチチェン・イツァーを統治せよ」と脅され、他にやることもなかったために引き受け現在に至る。
限られた者だけを集めた場で渋々語った事実であるため、表向きには「異聞帯の王テスカトリポカ」として活動しており、普段はそれに準じてオセロトルに対しても上司のような振る舞いを見せることもあるが、実際はチチェン・イツァーを守ることしか考えていない。
なお、恐竜王の実際の名は不明だが、青を冠する神としてウィツィロポチトリが該当する。
ケツァル・コアトル
「白のテスカトリポカ」として扱われているが、アステカ神話においてテスカトリポカの宿敵とされているため、テスカトリポカ自身は白になることはないとしている。
シペ・トテック
いわゆる「赤のテスカトリポカ」。
ミクトランではそう名乗ってはいないが、神話における四人兄弟の一人。
セリフ的に、第三再臨時にこの姿となるようである。
関連人物
生前
ケツァル・コアトル
アステカ神話における宿敵であり、彼女からは「どこだろうといつだろうと最低最悪の神霊」「クソ蜘蛛野郎」「叩き潰したくなるくらい汚らわしい」と罵詈雑言を並べ立てられている(このクソ蜘蛛野郎という発言からファンの間ではORT関係者かと疑われていたが、杞憂であった)。
テスカトリポカも彼女に対して「古臭い格好」「覚えの悪い鳥頭」と散々な言いようだが、その一方で現在のケツァル・コアトルの姿をスタイルいいと評し彼女のラテンスタイルを拝みたがるなど憎からず思う様子もうかがえる。
彼女のことを「トリ公」と呼ぶが、これはケツァルという言葉が中南米に生息する美しい鳥「ケツァール」を指す言葉でもあるからであろう(ケツァル・コアトルが意味する「羽毛ある蛇」の羽毛とはこの鳥の羽毛の事と思われ、ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕の見た目に至ってはほぼ鳥である)。
ジャガーマン
神格のカケラである直属の部下。
カルデアで再会した際は「人選を間違えたとは言わないが、(俺に恥をかかせないよう)賢さは意識しろよ?」と釘をさしている。
なお、テスカトリポカの第2霊基のマイナーチェンジ版である簡易霊衣はそのまんま「ジャガーマン」である。
トラロック
メヒコシティに君臨する神霊サーヴァント。
実はテスカトリポカと無関係ではないある側面を含んでいる。
「兄様」と呼び慕ってこそいるが、「都市の守護者」としての側面を持つゆえに、兄の破壊者としての振る舞いに陰ながら眉をひそめている。
Fate/Grand Order
デイビット・ゼム・ヴォイド
契約したマスター。
かつて共に訪れたインド異聞帯では軽口を叩き合っていたが、南米異聞帯では基本的にお互いに放任している状況となっている(有事には合流する)。
自分は戦神であるためどこかの陣営に肩入れするつもりではあったが、「賭けるなら当たりが一番大きいのがデイビット」という理由でデイビットに味方しているだけであり、一般的なサーヴァントとマスターという関係とは少し異なっている。しかし、いざ共に行動するとなるとやり取りはかなり軽快である。
イスカリ
オセロトルを率いる年若い戦士であり、自身の配下で崇拝者。
彼とは「拝命から一年間を生き続ける」契約を交わしており、契約達成の暁には彼を依り代として本来の霊基に戻る予定。
勇猛な戦士である点は評価しているが、自身への信仰心から愚直で遊びが少ない点は快く思っていない。
ククルカン
戦いの舞台となった異聞帯における神にして、宿敵たるケツァル・コアトルと同一視される存在。当然、第2部7章本編においても互いに幾度となく敵視し合っている。
自由奔放さがケツァル・コアトルと大して変わらず、(頭が)軽いと苦言を呈したら、「え?私重いのに軽いなんて」と質量の話と勘違いした為、「頭のほうだよ!」と呆れている。
最後の太陽としての活躍を認めているが、彼女は全能神であるテスカトリポカにジェラシーを抱いており、「いつでも殺しますよ~」「あ、テスカトリポカ以外で」とガチで毛嫌いしてる。
そして2023年のバレンタインでは、大量のカカオに製造工場まで構えていたのに、彼女の暴挙で洒落にならない被害を被る事に。
藤丸立香
第2部7章冒頭にて、独りで死の世界に来てしまった彼/彼女を最大にして唯一の武器である令呪(及びマスター権)と引き換えに生者の世界へ戻した。
その際、主人公の戦いへの姿勢を「評価はするが嫌い」と評し嫌っているような様子を見せていたが、これは主人公の人柄や戦闘力の有無について言及したのではなく「敵味方の死者は同数であるべき」という彼個人のこだわりに由来するもの。
現にカルデアで契約した際には、何だかんだで「戦士」と認めている。
コヤンスカヤ
異星の神の使者であり、かつて兵器類を取引していた契約相手。
彼女の提供した近代兵器を甚く気に入ったものの、無許可でコピー品を量産した為、彼女からは「技術盗用を我が物顔でエンジョイしている傍若無人な客(意訳)」と忌み嫌われている。
カルデア召喚後に光のコヤンスカヤと再会した際は彼女の方がこの世の終わりのような顔をしたとのこと。よっぽどの嫌われようである。
悪魔のトチトリ
中国異聞帯産の戦車をオセロトル仕様に改造したもの。
コヤンスカヤから購入した製品の一つと思われるが、ピンク色に塗り替えられた車体とNFFサービスのロゴはそのままで、虎の代わりにジャガーの頭をポン付けという他の関係者も堪忍袋が緊急パージしそうな外見になっている。
U-オルガマリー
過去に何がしかの形で打ち負かしたことのある相手。
7章前半での再会時には彼女の再訪をリベンジと語っており、7章後半にて詳細が判明する。
ネモ
「戦艦を扱ってみたい」と言ってネモに商談を持ち掛け嫌がられている。
「青年のお前さんとは知り合い」と言っておりノアと知人の可能性がある。
山の翁
先代グランドアサシン。
第1部7章『絶対魔獣戦線 バビロニア』において厄災を討ち果たすために冠位を返上した上、他にできるものがいなかった為アサシンの冠位を襲名しており、「面倒くさい役職を押し付けられた」と愚痴を溢している。
絆1のマイルームボイスでもそのことに言及しており、本来のクラスはルーラーもしくはバーサーカーであるとのこと。事実、メインストーリーで敵として戦う際は終始ルーラーであった。
ジェームズ・モリアーティ(弓)
カルデアに経営顧問がいる/いたことを知り、自分の経営顧問にならないかと持ちかけた相手。もしも契約が成立した場合、教授の悪巧みが加速しそうな、そうでもないような……結局契約が成立したかは定かではないが、関係自体は悪くないようで、バレンタインシナリオでは教授からお荷物になっていたという工場をまるごと買い取り、チョコレートの大量生産ライン(ヤヤウキカンパニー)を作り上げた。なのだが……(その顛末は上述)。
もっとも、内容以前にプレイヤーとしては「三上氏ボイスで」「ホームズ関連のキャラクターについての話をしている」となると、どうしても某ドラマ作品を想起せずにはいられなくなるだろう。
余談だが、そちらの作品でワトソンの日本語吹き替えを担当している声優は既に参戦済み。こちらと組んでもそれはそれでろくでもないことになりそうだが……
蘆屋道満
彼が取り込んでいる神霊の一体、イツパパロトルの夫神はテスカトリポカの化身という縁がある。
同時にイツパパロトルはケツァル・コアトルの祖母なのでここでも因縁がある。
余談
第2部7章のネタバレを含むので注意!
- テスカトリポカ=グランドバーサーカー?
これはテスカトリポカの神話上の特徴と一致している。
- 「7章でデイビットが召喚した」テスカトリポカについて
だが、以前からユーザーの間で不可解な点とされていた「単独のマスター(=デイビット)が冠位を保持した状態のグランドクラスを召喚し契約している」というイレギュラーを可能にした手段や理由については7章を終えた時点でも特に説明がされておらず、詳細は不明のままである。
ユーザーの間では、
- 「決してどの勢力も贔屓しない」テスカ本人のスタンス故に、冠位を保持した状態での召喚が成立していた。
- (本編外ではあるものの)上記のマイルームボイスにて冠位の資格持ちだと判明しているため、グランドで現界したことはまず間違いない。
- 異聞帯の存在とはいえ人類悪がいた事から、他のグランドクラスと同様にそのカウンターとして召喚が可能となっていた。
……という考察もある一方、
- 7章におけるテスカは一貫してルーラー、つまりグランドの条件たる基本7クラスではない。
- 7章においてテスカ本人は一度も自身を「グランド〇〇(クラス名)だ」と表現していない。
- 九層で戦闘した際も、カルデア側の戦力が主人公、マシュ、ダ・ヴィンチちゃん、ハベトロット、テぺウといった直接戦闘には向かないメンバーだけだったにもかかわらず、誰一人として重傷を負わされたような描写が無い(第1部4章にてカルデア側のサーヴァントをまとめて瞬殺したゲーティアとは対照的である)。
- 更に言うならば、バトル後のシナリオにおいて、上述のようにハベトロットから「すごく強いわけじゃないけど、勝ち筋が見つからない」と、「力が強大である」というより「倒せなくて厄介」であるような評価を下されている。
一応、
- 間違いなくグランドとして召喚されてはいたものの、あくまで人間の身体に憑依する形であったため、権能以外の基本的な出力も大幅に下がってしまっていた。
- 九層で戦闘した際には落盤を懸念して本気を出さず(マシュも「洞窟が崩れる恐れがあるため迂闊にブラックバレルを発射できない」という旨の台詞を言っている)、デイビットが追い付きさえすれば勝ちも同然だったため時間稼ぎに終始していた。
いずれにせよ公式から追加情報が待たれる。
- ポカニキオムライス選手権
これが田島昭宇氏公式のオレ(田島昭宇氏本人とは別のアカウント)に発見され、正式に選手権が開催される事になった。
優勝者には、選手権に投稿された写真をプリントしたTシャツに、公式のオレと田島昭宇氏によるサインを施したものがプレゼントされた。
また、同時期にカーマの絵師であるReDrop氏が「オムライスにケチャップをかけようとして盛大に外すテスカトリポカ」のイラストを投稿しているが本件とは無関係である。
関連イラスト
関連タグ
Fate/GrandOrder サーヴァント グランドクラス 異聞帯の王
デイビット・ゼム・ヴォイド
インテリヤクザ 死の商人 闘神 暴君 現パロ
両津勘吉:バレンタインイベントより。尤も、両津とは違い我欲が行きすぎた結果ではなく(どうしようもない)外部の介入によるもの。
陸八魔アル:他者の介入でとんでもない方向に事態が進むという、ある意味両津よりも近いかもしれないキャラクター。ただし彼女の場合そのきっかけは自身の見栄が多い他、介入する他者は敵対者よりは身内が多い。
モンティナ・マックス:「戦争を愛し、戦争を起こす者」「自らの在り方などに強い拘りを持つ」「銃の腕前が絶望的に下手」等、複数の共通点がある。
リボルバー・オセロット:三上氏が初老期を演じている他、オセロットはテスカトリポカの化身でもある。もっとも、テスカトリポカがクソエイムなのに対しオセロットはリボルバーの天才である。ちなみに青年期を演じたのは型月ファン間では『Zero』のエルメロイ役だったことで有名な山崎たくみ氏。