概要
オモダカ目アマモ科の多年草で、北半球の亜熱帯から冷帯の内海・内湾域に広く分布する。
砂や泥の海底をもつ波穏やかな海域にコアマモやウミヒルモ、エビアマモ、スガモなどの近縁種とともに群生し、群生地は「アマモ場」と呼ばれ、魚類や甲殻類、軟体動物などの良好な生活場所となる。また、ウニやアメフラシ、ハクチョウ、ジュゴンなどがアマモを餌とする。
アマモ場はかつては日本中の海岸に見られたが、海水の濁りや汚染に弱く、近年は数を著しく減らした(磯焼け)。そのためアマモ場の存在は良好な海洋環境の指標とされる。