概要
通称『姉しよ』。
本作が作られた理由としては、本作シナリオを担当した『タカヒロ』氏が、
「妹ゲーに比べて姉ゲーが出てない」と言って嘆きを覚えて企画されたという。
なんとも単純な理由だが、後々の姉系ヒロインの増加や、姉系エロゲー作品が増えたことを考えれば、
『タカヒロ』氏の行動は日本のエロゲ業界にとっては大きな意味を持つと言えよう。
そんな『タカヒロ』氏の嘆きによって生み出された姉萌えをテーマにした本作はゲームとしては大ヒットとなり、続編も発売されている。
当初『姉、ちゃんとしようよっ! (以降「1」)』は、2003年(平成15年)7月に発売予定されていたが、
実際の発売はそれより1か月前倒しになった。
このため、偶然にも7月に発売された他の姉ゲーに先じることができ、
結果的にヒットとともに姉ゲー作品のパイオニアとなった。
また、同じく『きゃんでぃそふと』より発売された『つよきす』とは繋がりがあり、
本作から一部の登場人物がゲスト出演している。
また、TECH GIAN2006年(平成18年)2月号には、
両作品の登場人物達が競演するゲーム『姉しよVSつよきす』がおまけとして収録された。
これは後に、ファンディスク『みにきす ~つよきすファンディスク~』にボイス付きで再録されている。
ゲームの基本内容
本作は6人の義理の姉を持つ青年、柊空也を主人公にしたマルチエンディング方式のアドベンチャーゲームである。
空也は柊家で幼少時代を過ごした後に10年程親戚の家に預けられており、
『1』のストーリーは柊家に帰ってくるところから始まる。
さらに『姉、ちゃんとしようよっ! 2(以降「2」)』では、
前作の6人の姉に加えて親戚である犬神姉妹2人が登場し、
合計8人の姉ヒロインに溺愛されるストーリーとなる。
なんとも実にけしからん展開だが、そういう趣旨の作品だから仕方ないね。
作品舞台は架空の鎌倉で、『1』が2003年、『2』が2004年に設定されている。
「架空の鎌倉ってなんやねん!」とツッコミを入れたい人もいるだろうが、
「1」と「2」のシステム相違点
「1」でのゲーム期間は7月末から8月末までとなっている。
その日ごとに「場所移動」・「鍛錬」・「姉様に挑戦」の3つから1つコマンドを選ぶ。
「場所移動」を選択すると、さらにどの姉キャラクターのいる場所へ行くかを選ぶ。
そうすると各姉とのイベントが発生し、何度もイベントを進めると各エンディングを迎える。
主人公の空也には(性的な)熟練度が設定されている。
「鍛錬」は自慰によって熟練度を上げるコマンドである。
ちなみに熟練度は姉とのイベントでも上がる。
また、空也は序盤で姉の一人である柊要芽に逆レイプされるイベントがある。
その為、「姉様に挑戦」はその仕返しをするコマンドである。
挑戦の成否は熟練度に左右され、どちらにしろエンディングを迎える。
その他、テキスト中の選択肢やランダムで起こるイベントがある。
続編である「2」のシステムは、オーソドックスな恋愛アドベンチャーゲームシステムとなっている。
選択肢によって各キャラクターの奉仕度が上がり、奉仕度によってシナリオが分岐する。
ただし、選択によっては奉仕度に関係しないサブキャラクターとのエンディングを迎える場合もある。
ちなみに、ここでいう奉仕度とはどういう意味かというと、
後に出されたファンブックによると、
『好感度だと姉の一人である柊海が最初から無限大になってしまう』という懸念から生み出された言葉であるとの事。
なんとも素敵な言葉である。(性的な意味で)
主な登場キャラクター
柊 空也(ひいらぎ くうや)
柊 雛乃(ひいらぎ ひなの)
柊 要芽(ひいらぎ かなめ)
柊 瀬芦里(ひいらぎ せろり)
柊 巴(ひいらぎ ともえ)
柊 高嶺(ひいらぎ たかね)
柊 海(ひいらぎ うみ)
犬神 帆波(いぬがみ ほなみ)
犬神 歩笑(いぬがみ ぽえむ)