概要
通称『姉しよ』。
本作が作られた理由としては、本作シナリオを担当した『タカヒロ』氏が、
「妹ゲーに比べて姉ゲーが出てない」と言って嘆きを覚えて企画されたという。
なんとも単純な理由だが、後々の姉系ヒロインの増加や、姉系エロゲー作品が増えたことを考えれば、
『タカヒロ』氏の行動は日本のエロゲ業界にとっては大きな意味を持つと言えよう。
そんな『タカヒロ』氏の嘆きによって生み出された姉萌えをテーマにした本作はゲームとしては大ヒットとなり、続編も発売されている。
当初『姉、ちゃんとしようよっ! (以降「1」)』は、2003年(平成15年)7月に発売予定されていたが、
実際の発売はそれより1か月前倒しになった。
このため、偶然にも7月に発売された他の姉ゲーに先じることができ、
結果的にヒットとともに姉ゲー作品のパイオニアとなった。
また、同じく『きゃんでぃそふと』より発売された『つよきす』とは繋がりがあり、
本作から一部の登場人物がゲスト出演している。
また、TECH GIAN2006年(平成18年)2月号には、
両作品の登場人物達が競演するゲーム『姉しよVSつよきす』がおまけとして収録された。
これは後に、ファンディスク『みにきす ~つよきすファンディスク~』にボイス付きで再録されている。
尚、2005年(平成17年)にディースリー(メディアバンク)傘下White Bearレーベルより、本作を原作としたアダルトアニメOVAが発売された。
当初は2巻のみと見られていたが、2007年(平成19年)1月からは6姉妹の一人と空也との関係が主題となった3-5巻が発売された。(3巻は巴、4巻は高嶺、5巻は要芽が主題ヒロインとなっている)
ゲームの基本内容
本作は6人の義理の姉を持つ青年、柊空也を主人公にしたマルチエンディング方式のアドベンチャーゲームである。
空也は柊家で幼少時代を過ごした後に10年程親戚の家に預けられており、
『1』のストーリーは柊家に帰ってくるところから始まる。
さらに『姉、ちゃんとしようよっ! 2(以降「2」)』では、
前作の6人の姉に加えて親戚である犬神姉妹2人が登場し、
合計8人の姉ヒロインに溺愛されるストーリーとなる。
なんとも実にけしからん展開だが、そういう趣旨の作品だから仕方ないね。
作品舞台は架空の鎌倉で、『1』が2003年、『2』が2004年に設定されている。
「架空の鎌倉ってなんやねん!」とツッコミを入れたい人もいるだろうが、
「1」と「2」のシステム相違点
「1」でのゲーム期間は7月末から8月末までとなっている。
その日ごとに「場所移動」・「鍛錬」・「姉様に挑戦」の3つから1つコマンドを選ぶ。
「場所移動」を選択すると、さらにどの姉キャラクターのいる場所へ行くかを選ぶ。
そうすると各姉とのイベントが発生し、何度もイベントを進めると各エンディングを迎える。
主人公の空也には(性的な)熟練度が設定されている。
「鍛錬」は自慰によって熟練度を上げるコマンドである。
ちなみに熟練度は姉とのイベントでも上がる。
また、空也は序盤で姉の一人である柊要芽に逆レイプされるイベントがある。
その為、「姉様に挑戦」はその仕返しをするコマンドである。
挑戦の成否は熟練度に左右され、どちらにしろエンディングを迎える。
その他、テキスト中の選択肢やランダムで起こるイベントがある。
続編である「2」のシステムは、オーソドックスな恋愛アドベンチャーゲームシステムとなっている。
選択肢によって各キャラクターの奉仕度が上がり、奉仕度によってシナリオが分岐する。
ただし、選択によっては奉仕度に関係しないサブキャラクターとのエンディングを迎える場合もある。
ちなみに、ここでいう奉仕度とはどういう意味かというと、
後に出されたファンブックによると、
『好感度だと姉の一人である柊海が最初から無限大になってしまう』という懸念から生み出された言葉であるとの事。
なんとも素敵な言葉である。(性的な意味で)
主な登場キャラクター
柊家
柊空也(ひいらぎ くうや)
柊翔の養子。5月5日生まれ。
本作の主人公だが、所謂コメディ系主人公である。
顔立ちが良いことから柊姉妹に甘やかされながら育ち、その後犬神家に10年間預けられていた。
鎌倉に帰ってきてからは柊巴と一緒に家事をこなし、姉の世話もしているが、自分のことにはだらしない。
沖縄時代には与那嶺京(よなみね みやこ)という彼女がいたが、付き合っていた理由は、「小さい頃から好きだった要芽に似ていたから」というもので、結局「やはり要芽とは違う」というかなりわがままな理由で別れた。
なんとも自分勝手な理由である。
これが某誠であったならとっくに殺されているであろう。
童貞喪失の相手は犬神姉妹の長女である犬神帆波で、他の姉との性行為にもあまり抵抗はない。
ウブそうなそぶりも見せるがかなりのスケベであり、姉達に搾り取られても短時間で回復できるだけの精力を持ち合わせている。
柊高嶺には幼い頃からいじめられており、体力面で立場が逆転した現在でもトラウマとして残している。
そのため、彼女に攻撃されると空也は反射的にヘタれてしまう。
なんとも情けない主人公である。
自分の部屋の掛け軸や自分専用のエプロンには「空矢」と、『2』では「空谷」と表記されているが、これは柊瀬芦里が他の姉達の弟「空也」ではなく、自分だけの弟「クーヤ」になってほしいという願いからわざと誤字したものである。(空也は瀬芦里からは「クーヤ」という愛称で呼ばれている)
声優は、小池竹蔵(※ドラマCD・OVA1巻)→木島宇太(OVA2巻~)
柊雛乃(ひいらぎ ひなの)
柊家の長女。3月3日生まれ。口癖は「で、あるな」「飴をやろう!」。
空也からは「姉さん」、瀬芦里からは「ひなのん」という愛称で呼ばれている。
子供のような外見だが、柊姉妹のまとめ役で、やんちゃな妹弟たちを寛容に見守る「みんなのお姉さん」。
妹弟が良いことを行うと褒美に雛印の飴を渡す。
また、彼女の心境に合わせて文字が変わる扇子を持っている。
時代劇が好きで、口調も古風かつ尊大。和服を着ていることが多い。
彼女の台詞は「ムード」を「むーど」のようにカタカナで表示されるものがひらがなで表示される。
誰かの名前を呼ぶ際も「要芽」は「かなめ」のように、ひらがなで表示される。
身長や外見がコンプレックスで、子ども扱いされると独裁者のような言葉を呟きながらいじけてしまう。
幼い頃に病気を患って寝たきりの生活が続いており、柊姉妹のなかでは最も空也に縁遠かった姉であったが、闘病生活を経た末に完治した。
闘病中に何度も生死の境をさまよったお陰で霊や妖怪の類との意思疎通が可能。
鎌倉ではその能力を活かして除霊の仕事もしており、地元住民(特に年配者)からは崇拝の対象にもなっている。
ついでにマルも拾った。
『2』では、近所の神社で巫女のアルバイトも行っており、雛乃シナリオでは一時的だが「本来のスタイル」に戻った。
姉妹の中では巴と最も相性が良い。
ちなみに、『1』企画当初の予定ではシナリオ中で死ぬ隠し攻略ヒロインであったため、その影響からイベントCGが少ない。
声優は、木葉楓
柊要芽(ひいらぎ かなめ)
柊家の次女にして空也の初恋の相手。
空也からは「お姉様」、瀬芦里からは「要芽姉」という愛称で呼ばれる。
12月24日生まれの20代半ば。
「柊法律事務所」所長で、世間では「氷の弁護士」という異名を轟かせている。
口癖は「黙れよ」「ふふ…」。
柊家の家計は要芽の稼ぎで支えられている。
家族を大事にしているが、他人には冷たい。
何故そんな風になったかというと、尊敬していた母の柊凛や大事に育てていた空也、空也の代わりとして飼った犬や空也の代わりとして付き合っていた恋人を次々と失った反動から、幼い頃の優しい性格が別人のようにキツい性格になってしまったからである。(ファンブックによると、空也以外は死んでおり、そのことがコンプレックスになっているとの事)
完璧なように振舞っているが、意外と隙が多く子供っぽいところもある。
事務所ではコーヒーをよく飲んでいるが、本人は味の違いは理解できていない。
極め付きは、若い子をレイプするというとんでもない性癖があり、『1』では10年ぶりに帰ってきた空也に自分のことを「お姉様」と呼ばせるほど痛めつける。
エロゲなら納得できる展開であるが、リアルだったら十分DVとして訴えられるか、家庭崩壊確定な事件である。
おまけにエンディングによっては空也の股間に釘を打つことで有名である。
なんとも酷すぎる展開だが、エロゲなら仕方ないよね。
『1』では、隠しヒロインのような存在で、最初に要芽以外の姉妹を攻略しないと要芽ルートに行けず、出番もやや少なかった。
しかし、『2』では初期状態から攻略できるようになり、出番も『1』に比べて増えている。
また、『2』では空也に対する態度も『1』ほどキツくなくなっている。
普段は弁護士の仕事が忙しいのであまりやらないが家事は出来る。
三女の瀬芦里とウマが合う。
『2』で隣に引っ越してきた犬神姉妹の帆波とはすぐ喧嘩をする。
声優は、北都南
柊瀬芦里(ひいらぎ せろり)
柊家の三女。空也からは「ねぇねぇ」と呼ばれる。
1月1日生まれ。
猫か君は!とツッコミたくなるが、本当に猫との意思疎通が可能で、立ち絵もたまに猫耳になる。
雛乃を「ひなのん」、巴を「もえ」など、自分の姉妹達を親しい友達のような独特の愛称で呼ぶ。
その一方で、他の姉妹とは母親が違う腹違いの姉妹であるということにコンプレックスを抱えており、父親の翔とはあまり仲がよくない。
本当の母親は北欧女性で、瀬芦里は幼いときに荷物一つで父親のいる柊家に送りつけられてきた。
なんとも酷い話であるが、まぁエロゲなら仕方ないね。
本名はセロリーヌ・アンフェルトだが、日本に住むにあたり、今の名前に改めた。
母親に関しては今更知ろうとも思っていないが、時々海を見に行く際に北欧の方向を見ては寂しげな表情をする事がある。
北欧ハーフのため、抜群のプロポーションを誇り、雑誌モデルをしていたこともある。
ノーヘルで巴のレーサーレプリカ『ラスカル』に乗り高速道路を突っ走ったり、家々の上を屋根伝いに駆けて長距離を移動する程、人間離れした運動能力を持っている。
柊家の家計が要芽の稼ぎに頼り切っていることを気にしており、お金儲けの話を聞いてきては皆を巻き込む。
幼い頃から空也のことが好きで独占欲も強い。
ただ、その割に空也を扱き使ったり、空也の部屋を占領して住み着いたりと、恋愛の仕方についてもかなり自由奔放である。
ちなみに姉妹の中では、自分のやる事を邪険にせずに付き合ってくれる巴に懐いている。
家の中で暑いときは、すぐに服を脱いで全裸になることが多い。
なんともエロい展開である。いいぞ、もっとやれ!。
空也曰く、笑顔が一番似合う人物。
声優は、AYA
柊巴(ひいらぎ ともえ)
柊家の四女。
空也からは「ともねえ」、瀬芦里からは「モエ」と呼ばれる。ちなみに『1』では「巴姉」、『2』では「ともねえ」と表示される。
名前が巴なのは生まれた当時は三女だったため。
身長は180cmと柊家で最も高い。
見た目はヤンキーのように見えるが、照れ屋の優しい人物である。
趣味はガーデニングで、柊家の家事全般を担当している。
しかし、父親の翔が「柊姉妹はまだ彼氏がいない」と発言した際、他の姉妹と共に翔をボコボコにするなど柊の人間らしい面もある。
ぬいぐるみが大好きで、UFOキャッチャーでかなりの数を捕えている。
その結果、部屋には数え切れないほどの人形が置いてあり、全てに名前をつけている。
絵も漫画家レベルに上手く、スケッチブックには魔法少女になったときの巴とやけに凛々しくなったマルが描かれていた。
大型自動二輪免許を取得しておりレーサーレプリカを所有、『ラスカル』と名前を付けている。
顔もスタイルも良いのだが、本人は巨乳・高身長であることにコンプレックスを感じている。勿体無い。
また、胸が大きいことについてよく高嶺や雛乃に突っかかれる。まぁ、仕方ないよね。
ヤンキーっぽい見た目に反して面倒見が良いので同姓からモテる。
『2』では犬神歩笑と仲良くなっている。買出しなどでも商店街によく出かけるため、商店街の人々の間で人気者になっている。
また、家の倉庫から見つけた指輪の力によりジガという姿に纏身(てんしん)することが出来、クロウという怪物と戦っている。
なんとも凄い展開に巻き込まれた巴だが、まぁゲームなら仕方ないよね。
公式HPの人気投票で3連続1位を果たしており、本作にて最も人気のあるキャラである。
ちなみに、某機動戦士アニメのヒロインの一人は巴をパクッ……オマージュしたキャラと主張する者もいるが、真相は不明である。
声優は、マルコ
柊高嶺(ひいらぎ たかね)
柊家の五女。
空也からは「姉貴」、瀬芦里からは「タカ」と呼ばれる。
2月14日生まれ。
怒りっぽいツンデレ。口癖は「この、イカ!」「ぬぅぅぅ」など。
身内以外の前に立つと「外交モード」になり、礼儀正しくおとなしい性格に変わる。
その豹変ぶりは雛乃に「完璧な化けの皮」と言わしめる程の猫被りである。リアルだったら嫁にしたくない女かもしれない。
要芽に憧れており、大人の女を目指している。
彼女の髪を結んでいるリボンは母親の形見で、今では高嶺の宝物である。
貧乳なのがコンプレックスなのだが、バスト自体は80ある。
だがファンブックによると、姉妹の平均値が85であるので、どう見ても高嶺が小さく見えてしまう。
なんという胸囲の格差社会・・・・・・。
ヤキソバが好きで、ヤキソバのウェブサイトを自分で持っている。
ピアノが得意だが、好きな男の前でしか弾かない。(OVA版では空也の見てる前でピアノを弾く場面がある)
空也へのいじめを幼い頃から日常的に行い、空也のことを「イカ」と呼ぶ。
また、空也だけではなく、巴のことも扱き使っているが、それらは愛情の裏返しで、本当は2人とも大好きである。
なんというツンデレ。だがそれがいい!!
『2』では歩笑と巴が仲良くなったため、ショックを受けている。
空也が悩んでいる時などは、ぎこちないながらも彼女なりの表現でそれなりに励ましてくれる。
柊家の中では最も頭脳が良いと言われているが、柔軟な思考ができないため能力を発揮しきれていない。
そのため「頭はいいのだけれど、バカなのが欠点」と評される。
それのせいもあって、海や瀬芦里にちょこちょこからかわれたりしている。
声優は、芹園みや
柊海(ひいらぎ うみ)
柊家の末娘。
空也と同じ日(5月5日)に生まれたが、自分の方が数時間早く生まれたという理由で空也を弟扱いしている。
空也からは「お姉ちゃん」、瀬芦里からは「うみゃ」と呼ばれる。
口癖は「しぼむ~~~」「お姉ちゃんに任せて!」。
いわゆるダダ甘お姉ちゃんで、柊家の中で最も空也を溺愛している。
空也に自分の名前を呼ばれると瞬時に空也の元へ駆けつけ、駆けつけた後も的確な処置を行って空也を助けていく。
性的に昂奮してくると「盛り上がってきちゃった」と空也を誘う。
なんともエロい姉であるが、そういうゲームだから仕方ないね。
空也以外の前ではクレバーで平気で毒も吐くため、末娘ながら柊姉妹の間でも一目置かれている。
空也をいじめる高嶺に対しては、からかったりいじめたりしているが、嫌ってはいない。
なお、空也を溺愛している理由は弟としての空也を好きという理由もあるが、死んだ母親の凛に空也の世話を頼まれたという理由もある。
パソコンや機械関係に詳しく、自分のホームページを持ったり、自分でメカを作ったりしている。
部屋も姉妹中一番個性的な部屋で、パソコンが数台に世界規模の証券取引用の大型ディスプレイをはじめ、工事現場用のポールや、視力検査用のポスター、鹿の壁掛けまでと支離滅裂に色んな物がある。
家事などはド下手で、特に料理は他人を殺せるほどの腕前。
『2』では三つ編みを解いた髪型もあり、その姿は別人のような美少女ぶりである。
声優は、内村みるく(ゲーム、ドラマCD、OVA1、2巻)・みる(OVA3巻~)
犬神姉妹
犬神帆波(いぬがみ ほなみ)
犬神家の長女にして空也の初体験の相手。
7月7日生まれ。
空也からは「ねぇや」と呼ばれる。
口癖は「チャオ」。
要芽のライバルとして設定されているキャラクターであるため、性格は対照的にネアカ。
容姿の良さから女優をしているが、父親のマスター若葉の都合で鎌倉に引っ越してからはまともに仕事をしていない。芸名は「犬上保奈美」。
自堕落でだらしない生活を送っており、部屋の片付けさえもできない。
そのため、いつも歩笑や空也に片付けてもらっている。
また、オンラインゲーム好き。
お金もすぐ遊びに使ってしまうため、財布のひもは歩笑に握られている。
特技は声帯模写と変装で、その技術は声や体型の違う他人にそっくりそのまま化けられるレベル。さすが女優である。
体重を気にしているという設定があり、実際に太ってはいないがダイエットに気を使っている。
(なんでそういう設定があるかというと、シナリオ担当のタカヒロ氏が「生々しい設定もいるだろう」とファンブックで述べている)
また、寂しがり屋な面があり、寂しくなると「みー、みー」と鳴いて主張する。これらに関連して度が過ぎた接し方を空也がすると必殺のヒッププレスが炸裂する。
要芽とは初対面のときから口論をする仲で、その後も頻繁に口論をしているが、帆波本人は要芽がけしかけなければ仲良くしたいとも思っている。
ちなみに、シナリオ担当タカヒロ氏曰く、帆波という名前には『南国的なイメージと柊家に波風を立てる』という意味が込められている。
犬神歩笑(いぬがみ ぽえむ)
犬神家の次女。8月8日生まれで柊高嶺と同い年。
空也からは「ねーたん」と呼ばれる。
口癖は「くすり」。
つるぺたの1人(『2』において、雛乃・高嶺・歩笑の3人がつるぺたとされる)で、
姉の帆波とは対照的にスリーサイズは作中最小の努力家。
ゴスロリ衣装を身に着けており、必要最低限のこと以外はあまりしゃべらない。
無口だがたまに毒も吐く。しかし、基本的には献身的で気丈な少女である。
人見知りが激しく男性恐怖症気味であり、時々壁などに隠れることもある。
空也に関しては「クー君」と呼ぶなど溺愛しており、自分で作った空也の人形を持っている。
しかし、甘やかすだけではなく、姉の帆波も含めて姉弟の面倒はしっかりと見ている。
柊姉妹の中では巴と意気投合しており、恋人同士になっているのではないかという疑惑も出るほどの仲。
海とは、お互いの正体は知らないもののちょこちょこ情報交換をしている。
要芽とはネクラ同士のためウマが合わない。
どんなに食べても太らない体質。なにそれ嫉ましい。
普段は恋愛小説家として活動しており、ペンネームは犬神詩子(いぬがみしいこ)。
高嶺が知らずに小説のファンになるほどの知名度はある。
過去に海で溺れた経験があるせいで海水が苦手であり、泳ぐことが出来ない。
占いが得意でよく当たる。
ゲーム中の名前欄では「ぽえむ」と平仮名で名前が表示される。
なぜそういう表記かというと、ファンブックには『平仮名の方が読みやすく、柔らかい感じがして良い』と書かれているためである。
声優は、海原エレナ
サブキャラクター
秋山衣瑠香(あきやま いるか)
『1』から登場。
要芽が率いる「柊法律事務所」で助手を勤めている。
2月2日生まれ。
最初は謙虚だが慣れてくると調子に乗る性格。
元々はファッションデザイナーを目指して東北の田舎から上京してきたのだが、上京初日で要芽に拾われ、そのまま要芽なしでは生きていけない体にされた。(何をされたかは本編プレイ推奨)
要芽のことを「お姉様」と呼び、毎日仕事に励んでいるが、ミスも多くその度は要芽にお仕置きを食らっている。
やたらと不幸に巻き込まれやすいドジっ娘だが、要芽もそこが気に入っている。
家族思いで、何かあれるたびに弟の健太に電話をしたり、お土産を送ったりしている。
『2』のチュートリアルでは透子と共に説明を行っているが、最後には透子にボコボコにされて終わるというパターンが多い。
また、『2』では攻略可能な女性キャラとなっている。
声優は、木葉楓
柊翔(ひいらぎ しょう)
『2』から登場。
柊家の父にして会社の社長。
4月1日生まれ。
家族の誰もが認めるスケベ野朗だが、頭が良く格闘ができるほどの肉体を持つ。
娘達には甘く空也に対しては厳しいが、彼にはいつか自分の会社を継いで欲しいと思っている。
最近要芽が母親に似てきたため、要芽のことを娘ではなく女として見ることがあり、たまに口説いているようなそぶりを見せる。
どう考えても近親相姦だが、エロゲだから致し方なし。
女関係はだらしなく、あちこちに手を出しまくっている。
なんとも人間としてダメな男である。
月白透子(つきしろ とうこ)
『1』から登場。
海の学校の担任教師。
11月23日生まれ。
誰にでも優しく、生徒からの人気が高い。
色気があり、気に入った男性がいるとすぐに誘惑する。透子曰く「男は顔」。
巴と同様に指輪の戦士であり、『1』の巴ルートではライバルキャラクターの役割を担っている。
『2』ではいるかとチュートリアルの説明を行う。
当初の予定では『2』でルートがあったが、容量の関係でなくなった。
出番の少なさはチュートリアルでもネタにされている。
声優は、内村みるく
団長(だん おさむ)
『2』から(『1』では立ち絵なしで回想に)登場。
9月9日生まれ。
空也の沖縄での友達であり、巨乳好きとの事。やはりスケベ。
友達から「だんちょう」と呼ばれている。
見た目はワイルドであるが、彼女ができたことはない。
包茎が悩みで、「むける」「むく」などの単語を聞くと無条件で、「何だと! 俺はムケている!」などと反応してしまう。お前どんだけ気にしてるんだ。(笑)
一般常識はわきまえており、人の事情に深入りしないようにしている。
摩周慶一郎(ましゅう けいいちろう)
『1』から登場。
「柊法律事務所」の助手兼ボディーガード。
4月1日生まれ。
摩周財閥の御曹司で、エリートコースを歩み続けている途中要芽に一目ぼれをし、以後彼女の下で働くことを決意する。
ただし一目ぼれといっても恋愛ではなく崇拝の対象としてであり、本人の完璧に紳士な性格も合わせて、よこしまな気持ちを抱くことはない。
拳法をたしなんでおり、多数の相手がかかってきても一掃するほどの腕前。
彼が常に胸ポケットに刺しているバラの花は大学時代に要芽からもらったもので、「一生の宝物」として永遠に朽ちらない様コーティングしている。
お前はどこの某騎士だ。
ちなみに、作中の男キャラ内では最も喧嘩の強い人物でもある。
壬生誠(みぶ まこと)
『1』から登場。
空也の実の父親で海洋学者。
6月6日生まれ。
『1』では高嶺に惚れられていたが、『2』では壬生の正体もバレているため、完全にお客という感じになっている。
翔と同じく、かなり女にだらしないがアナル好きのため空也以外に子はいない。
武術をたしなんでおり、結構強い。
声優は、浅野要二(OVA4巻)
マル
『1』から登場。
本作のマスコットキャラクター的存在。
元々はイヅナと呼ばれる霊格の高い獣であったが、雛乃に拾われ柊家にずっと居座っているうちに完全に野生としての誇りを忘れ、下着ドロを行ったり、セクハラを行ったりと、単なるスケベな生き物となってしまった。この淫獣め!!
一見可愛い外見をしているが、男に対しては冷たく、攻撃的。
電撃を放つことが出来、柊家では電力代わりに使われることもある。
ただ、それでも雛乃に対してはとても感謝しており、雛乃の命令には忠実に従っている。
鳴き声は「ギュ!!」だが、ゲームのテキスト上はその後に訳が付く。
声優は、倉田まりや(ドラマCD、OVA)
柊凛(ひいらぎ りん)
柊家の母親。
温和な性格。
ゲーム中の話によると、既に病気で亡くなっている。
昔は弁護士をしており、優秀で主に弱者の側に就いて弁護をし、助けられた人達が今でも恩義を感じているほど人徳があった。
要芽が弁護士になったも母に憧れたため。
『2』では回想に少しでてくるが、その姿は要芽にそっくりである。
学生時代はツインテールだったらしくそのときに使用したものが高嶺の現在着用しているリボンである。
声優は、北都南
与那嶺京(よなみね みやこ)
空也が沖縄に居た頃の彼女。小説の番外編『2』『3』に登場。
見た目が要芽に似ている。
団長と仲間になる際に腕に蛇の刺青を彫った。
勉強もスポーツも優秀で委員長気質。
なお、はっきりと登場したのは『2』の回想シーンで、立ち絵がない声のみの出演だった。
因みに『1』では空也の熟練度が初期状態から10あるが、それは帆波との初体験の他に、京との経験があるからである。
声優は海原エレナ