概要
各社オートバイメーカーがレース活動で得た技術を応用し、走行性能の高さやオートバイレースでのイメージを販売戦略に用いた車両のこと。
総じてレーシングマシンの外観に近いのが特徴で、中には部品をレーシングマシンと共有していた車種もある。
元祖はスズキが1983年に発売したRG250Γで、レーサーマシンのイメージをそのまま市販車に落とし込んだスタイルと性能は各社の度肝を抜いた。
これに他社が追従し、80年代中盤からレーサーレプリカブームが起こり、各社が威信をかけて250cc~400ccクラスのスペック競争に積極的に参加。
バブル景気によるオートバイ人気も重なり、レーサーレプリカは高価ながら飛ぶように売れ、各地の峠やサーキットを席巻した。
しかし、バブル崩壊でレース活動が下火になると同時にレーサーレプリカブームも急速に沈静化してゆき、新たに起こったネイキッドブームに代わる形で1990年代中盤に終息。
一般的にレーサーレプリカと言えば、この時期の車種を示す。
時は流れて21世紀の現在では、1000ccもしくは600ccクラスでのスペック競争が世界的に過熱しており、日本を含め各国のレースでしのぎを削り合っている。
これらは「スーパースポーツ」と呼ばれ、誕生経緯は似ているもののレーサーレプリカとは区別して扱われる。
関連イラスト
KR-1R
RGV-250ΓとRG250Γ
GSX-R400R
ZXR400
RVF
デスモセディチRR