概要
ガスタービンエンジン搭載製品を色々作っている米国マリン・タービン・テクノロジー(MTT)社が開発した、ガスタービンエンジン搭載バイク。愛称はY2K。
要するにジェットエンジンの親戚を動力源としているとんでもないバイクです。
そのため「ジェットバイク」と呼ばれることがあるが、ジェット噴射で走行しているのではなく飽くまで「ガスタービンエンジンで車輪を回して走るバイク」である。
尚「世界一高価な市販バイク」「世界最速の市販バイク」としてギネスブックに登録されている。
仕様
エンジンにはロールス・ロイスのガスタービンエンジン、アリソン250を搭載する(アリソン社は現在ロールス・ロイスの傘下企業となっている)。
元々はベル206などのヘリに使うためのエンジンであるが、それをよりにもよって車体重量230kg程のバイクに積んじゃったのである。
一方でエンジンの出力は320馬力。電卓を取り出して計算してみれば、いかにとんでもないパワーウェイトレシオかがわかるはずだ。
この驚異的ってレベルじゃないパワーウェイトレシオにより、スタートから365km/hまでわずか15秒で加速し、最高速度は250マイル(約400km/h)に達するという凄まじい性能を有する。
ちなみに燃料はディーゼルエンジン用の軽油が基本であるが、開発者曰くアルコールやガソリン、灯油などでも理論上は走れるらしい。(ガスタービンエンジンは本来かなりの雑食性のエンジンである)
一番良いのは航空機用燃料だが、非常に高価かつ一般人が手に入れる事は容易ではない。
尚、現在ではバリエーションとして、エンジン出力が420馬力にパワーアップした「MTT・タービン・ストリートファイター」というモデルも登場している。
Q、こんなトンデモバイク、流石に試作品とか趣味とかの産物だよね?
A、いいえ、れっきとした市販車です。
2004年現在のお値段は18万5千ドル。バイクとして考えればかなり高価なクルマであるが、「ヴェイロンとほぼ同じスピードを桁ひとつ安く手に入れられると考えれば結構お得・・・かも知れない。
なんでバイクにガスタービンエンジンを積んだのか?
それが可能だからです。
日本の公道で乗れますか?
残念ながら騒音が日本の基準をとっくの昔に通り越している上、日本の法律では「マフラー必須」となっているので日本ではナンバーを取得できず、公道で乗ることは不可能です。
PGR4などのゲーム中で遠慮無く乗り回しましょう。
サーキット等、特殊な環境では走行できるらしいが、そこまでの道中は他の車両に積載して運搬する事になる。
関連イラスト
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バイク/オートバイ ガスタービンエンジン ジェットエンジン それが可能だからです パワー厨 男のロマン
ブガッティ・ヴェイロン:かつて4輪最速の市販車。有名なオーナーにビートたけしやレオナルド・ディカプリオらがいる。
ブガッティ・シロン:ヴェイロンの後継車。さらパワーアップしたエンジンを搭載し、速度も上がっている。
NinjaH2/H2R:川崎重工業(カワサキ)が送り込んだスーパーチャージャー付きの刺客。競技専用車のH2Rに至ってはスペックもY2Kとほぼ互角となる。