概要
『勇気爆発バーンブレイバーン』に登場するキャラクター、ルイス・スミス×イサミ・アオの非公式BLカップリング。
しかし、話が進むにつれ、(特に5話以降から)それらしい描写が多数見られるようになる。
なお、作中でも(偶然のアクシデントから)そういった表現に興奮している人物がひとりいる。
本編のエピソードごとに関係性が大きく変化する2人であり、エピソードごとにその交流を順を追ってまとめることとする。
作中の階級・ネームについては一度出したものに関しては省略することとする。
以下本編のネタバレを含むため、まだストーリーを見ていない人は要注意。
第1話
全ての始まりとなるエピソードであり、日米の合同軍事演習中にイサミ・アオ3等陸尉とルイス・スミス少尉(当時)は出会う。この時イサミは目標に単騎特攻をかけ勝利した一方で、スミスは戦死判定を食らってしまう。終了直後にスミスはイサミに声を掛けるも、この時にイサミはまだ公式HPにもあるように「冷静沈着、無愛想で感情をあまり表に出さない」性格であったため、淡々と彼に対応する。この時イサミが見ていたのは太陽だったのに対し、スミスはイサミを見ていたのではないかという推察も存在しており、ヒビキ・リオウ3等陸尉の「ロックオンされちゃったね」という台詞にもあるように、既にスミスはイサミに着目していた。そしてここから、今作品の敵「デスドライヴス」の襲撃、謎のロボットである「ブレイバーン」の降臨など、物語の歯車は目まぐるしく動き出す。ちなみにこの回のサブタイトルが英語(WAIT'S OVER, ISAMI!)だったり、4話でイサミが訪れることになる酒場が既に登場していたりと、挙げたらキリがないほど伏線に溢れており2週目も楽しい作品となっている。
第2話
ブレイバーンにより敵を撃退するも、軍部による拷問を受けてしまうイサミ。そこへ救出に現れたスミスは自分とともに行動することを提案し、衰弱しきり幼児退行したイサミはこれを承諾する。このあたりから動画共有サイト『ニコニコ動画』ではイサミに対し「かわいい」とコメントが付き始めた。しかし連れていかれた先はなんとブレイバーンであり、当然イサミは激しく抗議する。「代わりにアンタが乗ればいい」との言葉を受けスミスは自分が乗ると言うも、「生理的に無理だ」と断られてしまう。この時、ほんの一瞬だがイサミが肩を落とすスミスを慰めるシーンがある。一方のスミスはブレイバーンに「生理的に無理だ」と言われたショックを引きずったまま海岸を歩いていた時に謎の少女を発見する。
なおこの回で初めてEDである『双炎の肖像』が明らかになるが、イサミとスミスが(何故か)服を脱いでねっとりと指を絡ませながら舞台上で歌うというものであり、「先行上映組はどうしてこれを浴びて黙っていられたんだ」とファンから感心と困惑の声が上がった。なお歌詞は本編に沿っておりとても良い歌である。
第3話
ブレイバーンの中に全裸で引きこもってしまうイサミ。ブレイバーン曰く彼の中は裸でも快適らしいが、後から考えるとどんな感情でこれを言っているのか小一時間問い詰めたいトークを彼を心配して駆けつけたホノカ・スズナギ2等空尉とミユ・カトウ3等陸曹としている。この回でイサミはブレイバーンとともに初の水中戦に勝利するも、コックピットから粘液塗れで脱出した際にスミスが謎の少女と全裸で絡み合っている(誤解)シーンと遭遇してしまい、激怒する。一方スミスの方も目が覚めた謎の少女と格闘になり辛くも勝利、無力化に成功するがその直後にイサミと鉢合わせになりあらぬ誤解を受けるという、双方ともにかわいそうな回になっている。
第4話
謎の少女「ルル」をひとまず自分の監視下に置くこととなり面倒を見ることに追われるスミスであるが、それを見たイサミは自分との境遇の差に不満を募らせる。この時点でブレイバーンからも指摘された通り、イサミはスミスをかなり気にしている様子であった。その後ブレイバーンの勧めで気晴らしに酒場に行き、人とのつながり、絆を体感したイサミはほろ酔い気分で酒場を後にするが、そこに来たホノカとカレン・オルドレン中尉との会話によりスミスのことを思い出し、酔いは醒めてしまう。「本当に…いいご身分ですよ」と不満そうなイサミに対し、ブレイバーンは彼もまた兵士であり、戦闘時には命を懸けて全力で戦うだろうと諭し、イサミもまたその事実を嚙みしめるのであった。
第5話
スミスはイサミに誤解を解くため手を振って声をかけようとするも、イサミはツンとそっぽを向き取り合わず失敗に終わる。その後も演習に身が入らないほどイサミを見つめ続けるスミスだったが、全く声をかけることはできない。しかしブレイバーンの「自分にしかできないことをする」というアドバイスを元に、ボクシングの試合をセッティングする。ちなみに当初は「2人きり」でするつもりだったらしいが、いつの間にかトーマス・J・プラムマン上級曹長がレフェリーを務め、賭けが行われるほど大規模な試合に発展してしまっていた。ゴングが鳴っても余所見をしているスミスに対し、イサミは強烈なパンチを入れたり一進一退の攻防が続いていたが、スミスは勝負をつけるためイサミをリングの上で(何故か)押し倒す。
この時何処とは言わないまでも互いの大事なところが「当たっている」らしく、この光景を見たミユは鼻息を荒く「いいですよ~ もっと!」と叫んでいる。反則ではないかとイサミはプラムマン上級曹長に抗議するも、(何故か)見て見ぬふりをされてしまう。その後イサミが気負っているのではないかと問い詰めたスミスは、ついにイサミの「気負って何が悪い」「もう誰も死なせたくない」という本音を引き出すことに成功する。しかし「じゃあ君はどうなるんだ!」「君が死んで、誰も悲しまないとでも思っているのか!」と喝を入れたスミスに対し、イサミは「俺は死なねえ!」と奮起しついに勝利を掴み取った。因みにこの時の会話はリュウジ・サタケ2等陸佐の合図で全てブレイバーンにより軍部全体に放送されており、潜水艦ですらその通信を傍受するという問題の回である。試合後、スミスの元を訪れたイサミは「俺は…お前と、一緒に」と言いかけるも、ルルに気に入られ「ガガピー!イサミ、強い!!」との歓声によりその続きは不明である。
第6話
日本での生き残りの発見、東京の拠点奪還等を目標とした「オペレーション・アップライジング」をメインとした回。そこに同行してきたスミスだが、道中でイサミからの通信が入る。なぜ自分に着いてきたのか尋ねるイサミに対し、スミスは「言っただろ、一人にしないって」と返す等、拳の語り合いを通して絆が深まった描写がされている。本編では作戦はギリギリのところで成功し、日本での生き残りであるアキラ・ミシマ2等陸尉、シェリー・ローレン中尉を救出する。しかし喜ぶ間もなく一度倒したはずのデスドライヴス・スペルビアが立ち塞がるのだった。
第7話
この回はブレイバーンによりスミスが全身脱毛をしているにもかかわらず大衆浴場では脇を隠すタイプであると知らされる重要な回であった。ちなみに公式が発表した先行カットではイサミが戸惑うカットが存在しており、視聴者も予想合戦をしていたが、「全身脱毛?」とイサミが戸惑うシーンが正解であった。
本編ではルルの代わりにスミスがスペルビアに乗ることを提案、実行するも拒絶反応を起こし粘液塗れで排出されてしまい、地味に事前予想の一つであった「スペルビアがスミスの搭乗機になるのではないか」というものが否定された。またこの回で撃破された「強欲」のデスドライヴスであるクピリダスが各地に散らばるデスドライヴスにブレイバーンを布教して散り、不穏な流れになるのであった。
第8話
本編Aパートではイサミの方からスミスに接触を図ることが大きな特徴として挙げられる。デスドライヴスがルルを燃料としていたことに静かに憤るイサミとスミスは、共に世界を救うことを約束する。この時グータッチをするのだが先に拳を突き出すのはイサミの方からであり、少し照れながら拳を出すイサミに対しニコニコ動画でも大量の「かわいい」コメントがついた。ブレイバーンとイサミを支援する隊に「ブレイブナイツ」と命名したと告げるスミスに、「何だよブレイブナイツって」と微笑むイサミに対し、少し固まって沈黙した後に「…Pretty coolだろ?」と返すスミス。この沈黙にどのような意味が込められているのかは、彼のみぞ知るといったところだろう。
そしてついに出撃するも、デスドライヴスである悲嘆のペシミズム、虚栄のヴァニタス、淫蕩のクーヌスが出現。霧で悪化する視界の中、スミスはブレイバーンや仲間たちと切り離されてしまう。そこに淫蕩のクーヌスが現れ「自分と交わるがいい」と要求するもスミスは彼女を拒絶、副座席のルルを逃がし単騎自爆特攻をかける。「イサミ、勇気…爆発だ」と言い残し特攻するスミスに対し、イサミと視聴者共々悲鳴を上げ、文字通りのお通夜回となった。
第9話
スミスのシグナルロストを告げられ、動揺を隠せないイサミ。ブレイバーンに戦闘に集中するように諭されるも、その言葉は届かない。一方のスミスは、謎の空間にて自分の身体が透けていることに気づき、自らの死を悟ってしまう。絶体絶命の状況に思われたが、互いの「一緒に世界を救う」という約束を果たしていないという強い思いが、2人の感情を共鳴させる。思いは螺旋となり交わり、スミスはクーヌス、愛機であるライジング・オルトスを取り込み、自らが「ブレイバーン」となり時空を超え1話のデスドライヴス襲撃時点まで転移することに成功する。スミス曰く「ずっとイサミを抱いて戦っていた」らしく、このワードチョイスは如何なものかと大量のツッコミコメントがついた。実際監督曰く「ブレイバーンとなったスミスはかなりクーヌスの影響を受けている」らしく、本人はかなり爽やかに登場・戦闘しているつもりらしいが1、話を見直すとやはりどこか言動はネットリしている。それでも1話時点のブレイバーンを見直してみるとかなりスミスに寄った言動であり、声優を務める鈴村健一さんの演技には感服するばかりである。
時間は現在に戻り、ヴァニタス、ペシミズムに相対するイサミとブレイバーンに移る。ルルの声援も重なりバーンブレイバーンとして覚醒した二人は、ついに完全勝利を収める。この時イサミが発した独り言である「ありがとうな、スミス」という発言にブレイバーンがかなり動揺していたこと、一瞬スミスの顔に変化していり、一人称が「俺」に変化していたことから、彼自身の“自分がスミスである”という自己認識は変化していないと推察される。とはいえ1話から今までの言動からかなりクーヌスの影響は受けているものとみられ、「スミス」というよりは「ブレイバーン(スミス)」「スミスバーン」と呼ぶ方が正確な表現かもしれない。
第10話
スミスがいないことを悟り泣き崩れるルルに対し、イサミは「一緒に生きよう」と告げる。この時ニコニコ動画では大量の「ママ…」「イサミママ…」とのコメントがつき、彼に母性を感じる視聴者も多く存在したようだ。
ルル視点で、なんとこのままの未来ではブレイバーン(スミス)とイサミは世界を救うも敵と相打ちになり、死亡する未来が示唆される。ルルの回想の中でブレイバーンは「アオ」を失ったことで色彩を失ったかのようにモノクロである。口調は完全にスミスに戻り、もう動かないイサミの亡骸に向かって愛おしそうに語りかける。最後の「ジャパンのカレー、美味かったな」の台詞とともに、ルルはブレイバーンの中身がスミスであることを悟ってしまう。
イサミもスミスの墓場に正装で参列し、最後の単騎出撃を決意する。しかしこれを阻止するためルルは関節技によってイサミを気絶させ、イサミは下着姿で後ろ手に縛られスミスの部屋に放置されるという視聴者もビックリな足止めを食らうのであった。
一方スペルビアは、ルルに乗せてくれと言われたことをブレイバーン(スミス)に告げると、彼は「そうか…ルルが」と遠くを見るように表情を和らげた。そんな彼に対し「パパ…」「スミスパパ…」とのコメントも寄せられた。なお、「イサミを使うとはどういうことか」と尋ねられたブレイバーン(スミス)は「最高だぞ」と返すが、なぜかこのシーンでカモメの交尾シーンが放送されている。ルルがスペルビアに乗ろうと奮闘する間、イサミは部屋の中に置かれていたスミスが生前着用していたトリコロールTシャツを発見し、「スミス…俺は、お前と一緒に…」と、スミスを失った喪失感で泣き出してしまう。泣いている際の動きが某プレイを想起させる表現であったが、その場にプラムマン上級曹長が現れあっけにとられるイサミに対し「続けてくれ、ルテナント」との言葉を残しそっと扉を閉めるのであった。その後ルルはスペルビアと心を通わせることに成功し、いよいよイサミ、ブレイバーン(スミス)、ルル、スペルビアは最終決戦となるハワイの地へ向かうのだった。
第11話
ハワイへ到着し、「オペレーション・ボーンファイア」を遂行する一行。その内容はなんと海辺でのキャンプファイヤーであった。焚火の側で互いの決意と、星やみんなを守りたいという思い、そしてお互いへの想いを確かめ合うイサミとブレイバーン(スミス)。背後で双炎の肖像(2番)が鳴り響く中、ついに「イサミ、大好きだー!!」と叫び(9mのまま)イサミを押し倒すブレイバーン(スミス)に対し、イサミは頬を染め手を上にあげたまま押し倒された。食事のため2人を呼びに来たルルも「あとに…する?」と何かを察したようであり、このシーンでブレイバーンとイサミの相合傘が波にかき消されるというシーンが同時に流れた。これに対し視聴者も「何を見せられているんだ」「これはクーヌスのせいだから…」「ホントにクーヌスのせいにしきれるか??」と大激論が巻き起こった。
この回はグルメ回でもあったが、そこで振る舞われたシイラとロブスターは共に伴侶と一生生涯を共にすることで知られている魚であり、特にロブスターはスミスの誕生日であるバレンタインのアイコンとしても有名であるが、制作陣がどこまで意図しているのかは不明。楽しいひと時も束の間、デスドライヴス・怠惰のセグニティス、貪食のポーパルチープムの姿を確認。怠惰のセグニティスには大した戦闘能力が無かったため早々にスペルビアにより切り捨てられ、スペルビアは本懐であるブレイバーンとの一騎打ちに挑む最中、憤怒のイーラによる不意打ちによりブレイバーン(スミス)は致命傷を負ってしまう。この時イサミは死を免れたためか、機体に色彩は残ったままである。一緒に世界を救うという約束の言葉を叫び悲嘆に暮れるイサミに対し、ブレイバーン(スミス)は「イサミ…ブレイブ、バーンだ」と自爆特攻を行った際にイサミに対し告げた言葉をもう一度、形を変え伝える。声色は完全にスミスのものに戻り、イサミを映す彼の視点映像にはほんの一瞬、全員で撮った集合写真が映るのだった。
第12話
活動を停止し、沈黙するブレイバーンのコクピットに駆けこむイサミ。そこで見たものは、なんと再開を喜び手を振るスミスであった。イサミに対し親しげに話しかけるスミスであったが、イサミは即座に頬を殴りつけ「いい加減にしろよ!爆発爆発うっせえんだよ!」と当然ながら激怒している。世界も誰も救えなかったと嘆くイサミに対しスミスはまだイサミが死んでいないことを告げ、勇気爆発のその先に行けと激励する。そしてついにイサミはブレイバーンと勇気融合合身し、「バーンブレイブビッグバーン」として覚醒する。そして勢いそのままに憤怒のイーラを撃破、貪食のポーパルチープムは爆発に巻き込まれた形で撃破された。ラスボスとして降臨したヴェルム・ヴィータも、ルル・スペルビアと合体したことにより全員で覚醒。勇気一刀流秘奥義・勇気爆発バーンブレイブビッグバーンアルティメットファイナルゴッドユニバースブレイクによって撃破したのであった。
ちなみにこのバーンブレイブビッグバーンは、名前が長いためファンの間では「イサミバーン」「イサバ」と呼称されるときもあり、反対にスミスが中身だったころのブレイバーンのことは「スミスバーン」「スミバ」と呼称されることもある。公式HPでの好きなものは「勇気、愛、絆」嫌いなものが「極悪非道な存在」であり、余計にスミスが中身だったころの好きなものの「イサミ」嫌いなものの「ヒーローらしからぬ言動」が異彩を放っている。
地上に平和が訪れ、別れの時が迫る。役目を終えたスペルビアとブレイバーンは、粒子になって消滅する。俯くイサミとルルに対し、「俺も乗せてってくれないか」と誰かが声をかけたのだった。顔を上げるとそこにはイサミとルル同様全裸になったスミスが佇んでいたのだった。地上部隊も駆けつける中、涙を潤ませたイサミにスミスは「ただいま」と告げるのであった。歓喜に包まれたルルはスミスに抱きつき、イサミもまたスミスから差し出された手をしっかりと掴んだのであった。この時のスミスは物語開始時の碧眼と異なる緑色の目をしており、続編や劇場版、設定資料集を期待する声も多い。
関連タグ
双炎の肖像:一部からは公式がやっているとも言われる。