概要
cv:若本規夫
ニヒルで頭の切れる二枚目、左右の瞳の色が違う「金銀妖瞳(ヘテロクロミア)」が特徴。
その戦術戦略的センスは攻守ともに高レベルで安定しており、ミッターマイヤーやビッテンフェルトのような突出した技能を有しない代わりに高い安定性と対応能力を有している。
また白兵戦でも秀でた戦士であり、ミッターマイヤーと共に多くの戦果を挙げてきた。
複雑な家庭環境で育った為、性格が自他ともに認めるほど歪んでいる。特に母親に殺されかけた経験からか大の女性嫌いであるのだが、同時に何人もの女性と関係を持つプレイボーイでもある。
これは女性から言い寄るケースがほとんどのため、ロイエンタール自身に責められるほどの非があるわけではないが、わざと自身が仇であると曝したり、合理的であるながら自傷自暴的な行動を取るなどその内心は矛盾で満ち満ちている。
その最後はルビンスキーの姦計に嵌められ、しかもあえてその姦計に乗る形で帝国を離反。激しい戦闘の後に負傷し、親友であるミッターマイヤーを待ちながらその息を引き取った。
なお、死の直前に彼の元へ現れ、ラインハルトを侮辱する発言を行った高等参事官トリューニヒトを殺害している。
乗艦はトリスタン。
貴重なきれいな若本としても知られる。
能力・評価
神速の艦隊運用による速功に定評のある親友のミッターマイヤーに対して、攻守における高水準のバランスと、あらゆる状況における沈着さを評価される。智勇の均衡においてはラインハルトをも凌ぐといわれる希代の用兵家であり、その作戦案は時にラインハルトさえ舌を巻くほどである。マル・アデッタの戦い、回廊の戦いにてラインハルトの傍らにあって全軍を指揮した際は、艦橋にてラインハルトと二人、天才同士にしか通じぬ会話を繰り広げた。新領土総督に任じられてからは行政官としても優れた手腕を見せ、同盟領を同盟政府が存続していた時代以上の公正さを持って治め同地に安定と秩序をもたらした。後にユリアンからは「三代目辺りの皇帝にふさわしい能力を持っていた」と評価されている。また親友であるミッターマイヤーは「俺はロイエンタールには遠く及ばぬ」と、軍人としてだけでなく、多方面に才能を発揮するロイエンタールに最大限の賛辞を送り、第二次ランテマリオにて雌雄を決した際にも自身を勝者とは決して認めなかった。また、ラインハルトに対する反逆が表沙汰になった時、周囲の者がその事実をどこか納得をもって迎えたのも、ロイエンタールにはラインハルトに反しうるだけの才能があることを周囲が認識していた証左であろう。