※投稿作品にはゲームの重要なネタバレを含むものが多い為、閲覧時には十分注意が必要です
概要
『逆転裁判3』に新登場した神乃木荘龍と『1』から登場した綾里千尋のカップリング作品に付けられるタグ。
元々は『星影法律事務所』に所属していた先輩と後輩であった。神乃木は後輩の千尋を「コネコちゃん」と呼び可愛がっており、千尋も神乃木のを憧れの先輩として慕っている。また作中にて「恋人同士だった事を示唆する描写」が多々見られる。神乃木は「千尋を愛していた」と語っており、千尋は神乃木と恋人だった事を否定していない。2人の所属事務所の所長だった星影宇宙ノ介もネタバレに記載された「ある事件の資料」を千尋に手渡した際「君が恋人を失った事件の資料」と呼称している。
恋愛描写の少ない『逆転』シリーズの中でも、数少ない公式カップリングの1つ。キャラデザイナーの岩元辰郎が、関連書籍や自身のブログにて執筆した公式イラストにも「恋愛関係にある事を仄めかす描写を取り入れた作品」が多い。投稿作品としては「幸せだった頃の5、6年前の設定」で描かれた物が多い。
関連イラスト
ネタバレ
※以下『逆転裁判』及び『逆転裁判3』の核心に関わるネタバレを含みます。
実は作中屈指の悲恋カップル。
『逆転裁判3』の時代から遡る事6年前、千尋は初めての裁判で死刑囚・尾並田美散の担当弁護士となる。助手を担った神乃木の協力も得て、真犯人の正体まで掴んだものの告発に失敗。真犯人に恋していた尾並田は相手に唆され「真犯人を庇う目的」で服毒自殺を遂げて自らの口封じをした。
「殺人に関しては尾並田は冤罪であった事」を始め、真相の究明には成功したとは言え、審理中に被告人の彼は自殺してしまい、あと一歩の所で真犯人に逃げられた千尋は心に深い傷を負ってしまう。その後、強い正義感から神乃木と千尋は協力して、真犯人の追跡を開始する。調査が進行する内、2人の仲も進展した末に恋人同士となった。
尾並田の自殺から半年後。諦める事なく自分の追跡を続ける2人を疎ましく思っていた真犯人は、裁判所のカフェテリアでの神乃木との面談に応じ、隙を見て彼のコーヒーに毒を盛り口封じを図った。神乃木は奇跡的に一命を取り留めたものの、昏睡状態に陥り5年もの歳月を眠り続けた。恋人にして協力者だった彼の昏睡にも、大きな悲しみを抱えた千尋だったが奮闘の結果、ついに真犯人の告発にも恋人の仇討ちにも成功するに至った。
一途に神乃木が目覚める日を待ち続ける傍ら、千尋は「母を破滅させた事件」の犯人を追っていたが、彼女の動向を察知した犯人に口封じ目的で殺害されてしまう。そして昏睡状態から目覚めた、神乃木を待ち受けていたのは千尋のいない世界だった。この時、彼女が殺害されてから既に1年が経過していた。
仇を討とうにも、自分に毒を盛った犯人も、千尋を殺した犯人も、既に逮捕されて重罰が科せられていた為、彼に残された道は僅かであった。愛した女性を守れず、憎んだ女への復讐も叶わず、生きる目的の全てを失った神乃木は「せめてもの償いとして、千尋の大切な妹の真宵を守る事」を己に誓い、弁護士としての本来の自分の名前を捨てて、謎の検事ゴドーを名乗る様になった。
『3』の最終話『華麗なる逆転』で春美に霊媒された千尋と、検事となった神乃木は法廷で再会するも、互いに思いの丈を語り合う事は無かった。何故なら千尋は目の前にいても既に死者であり、2人が普通の恋人同士として交流する機会は最早、失われてしまったのだから。真宵を守り抜く為だったとは言え、多くの罪を犯してしまった神乃木は「罪が不問とされて逃げ切れるチャンス」が目の前にありながら放棄して、自分を成歩堂に告発させる事で罪を償おうとしていた。彼の真意を察した千尋は「本当に良いのね？検事さん」と問い掛け、神乃木は「ああ、構わねえぜ。弁護士さん」と答えた。この短く切ない会話が恋人達が交わした最後の言葉となった。
2人が現在の姿で描かれた作品は「ゴドチヒ」という呼称を付与されて、分別されている場合も多い。また公式で深い関わりがある事から、公式や二次創作を問わずに、単体ではなく一緒に描かれる事も多い。
