(※)当記事には漫画「金色のガッシュ!!2」第21話までのネタバレが含まれます。
単行本派かつネタバレを避けたい方はブラウザバックを推奨いたします。
「蝶に魅入られたブルー」
「戦士でも神官でも王でも」
「私の本当の姿を目の前にして立っていられた者はいないわ」
概要
漫画「金色のガッシュ!!2」にて初登場した謎の勢力『カード』の1体。
レビーと魔女に続く3人目の女性『カード』であり、その魅力的なビジュアルや性格によって早速ファンから一定の人気を得ているキャラクターでもある。
人物像
容姿
リボン付きのカチューシャ、胸元に蝶の飾りが付いたドレス調の服、ストッキングにブーツが特徴的な少女。
小柄な「少女」ではあるのだが、目元や口に化粧をしているような描き方をされており、左目の下と口下の2箇所にホクロがある等、幼さの中にも年齢離れしたセクシーさを併せ持つようなビジュアルとなっている。
もちろん年相応の無邪気な面もしっかりと描かれており、第21話だけでも可愛らしい笑顔やコロコロ変わる表情といった魅力的な描写が次々となされている。
「金色のガッシュ!!」という作品に登場する女性キャラクターでは珍しく、良い意味で「最近のアニメやソシャゲに登場する女性キャラ」に近いビジュアルをしているためか、まだ姿が映っただけの第20話時点から「雷句先生の描くキャラの中では珍しいビジュアル」「かわいい」と注目されていたほど。
現に第20話更新当日(2024年3月14日)、作者の雷句先生もTwitterで「感想を見ると、思ったより敵の女の子が人気で驚きました。嬉しいです」とコメントしていた。
性格
前述した通り、内面に関しては(良い意味で)年相応であり、ナゾナゾ博士の華麗な(?)嘘に何度も騙されては可愛らしい顔芸を披露する無邪気な面が見られた。
また、『カード』陣営の中では初めて「命を奪うことに抵抗がある」とハッキリ口にしたキャラクターであり、出会って間もないナゾナゾ博士からも「良い子」と断言されたほど。
術/能力
作中では今までに登場した『カード』達と同様、「魔物から奪った術」と「自身の能力」を使用している。
特にブルー自身の能力がこれまでに登場した『カード』達と比べても非常に強力であり、事実上の確殺技や広範囲制圧技すら同時使用可能となっている(詳細は後述)。
第21話時点では、どちらかといえばボビーが瓶を持たされた側のような印象を受けるため、所持している瓶のラインナップに関しては「ボビー(金色のガッシュ!!2)」の記事を参照。
瓶を介して使用した術
ウルク
前作でも登場した術であり、「肉体の強度や耐久力を上げるのではなく、移動速度のみを向上させる」ウルク系の基礎となる呪文(通常の「~ルク」系と「ウルク系」の違い等は「術(金色のガッシュ!!)」の記事を参照)。
瓶を介して使用した際にも、ブルーの肉体そのものは全く変化せず、純粋に速度のみが上がるという描写で一貫している。
ガベルジュア
今作で初登場した術。
右腕を構え、無数の棘が生えた根を大量に展開する。
「ジュ」という単語から恐らくはスギナやポッケリオの使う植物系統の術。
ロザリア・ギドルク
こちらも今作で初登場した術。
自身の背中から、「鋭い牙を備えた巨大なバラ」を何本も射出する。
第21話ラストでは術を発動した瞬間の描写しかなされていないが、術名に「~ルク」(肉体強化)が含まれているので、次話冒頭では自身をバラで包み込むような描写がなされるのかもしれない。
繰り出したバラの形状が似通っているため、千年前の魔物であるカルーラの使用した術と同系統と思われる。
ブルー自身の能力
ブラック・バタフライ
第21話で名前が判明した蝶。
ブルー曰く「死神の蝶」であり、眼・胴体・足・羽といった身体の大部分が真っ黒という不気味な蝶。
第21話時点では断定できない面も多いものの、ブルー自身の発言によれば「張り付いた対象に約2時間で死亡する呪いをかけ、しかも解呪方法はブルーを殺すことのみ」という非常に強力な効果を持っている。
しかもブルーがナゾナゾ博士に対して「私達が帰った後、あなたは時間が来たら自動的に死ぬわ」と述べているため、一度発動すればブルー当人がどれだけ遠くに離れても(それこそ魔界へ戻っても)効力が続くことも確定している。
なので理論上は、それこそ「相手にブラック・バタフライを張り付け、すぐさまベリエルに強制帰還させてもらう」という戦術を取れば、大多数の強者すら実力差を無視して確実に殺すことも可能である。
また、ナゾナゾ博士も力づくで剥がそうとしていないので、おそらく前作で登場した「ファウードの鍵たる石」のように「物理的にくっついているのではなく、魔術的な要素で肉体と同化している」類だと思われる(鍵たる石に関する作者ブログの回答は「ファウード」の記事を参照)。
そもそもとして、「金色のガッシュ!!」という作品には「術」こそ無数に登場すれど「呪い」が滅多に登場せず、前作終了時点でも「呪術」の類であったのはリオウの呪いのみ。
そしてリオウの呪いと比べても、ブルーのブラック・バタフライは、
- 呪いをかけるための行程が「相手に蝶を張り付ける」という非常に簡単なものであり、リオウの呪いのように時間や労力をかける必要すらない。
- リオウの呪いはあくまで「脅迫」目的という面が強いので、一概には比較できないかもしれないが、相手を呪殺するまでの時間が非常に短い(ブラック・バタフライは上記のように約2時間、リオウの呪いはファウードを復活させるまでの数日間)。
- あくまで第21話時点の話ではあるが、現状ではブルー当人に何かしらの代償やデメリットが跳ね返っているような様子が一切無い(リオウの呪いは本人にも大量に発汗して息が上がり、顔が青ざめるほどの苦痛が即座に返ってくる)。
といった具合であり、労力や即効性の面で明らかに優れた超強力な呪いだと読み取れる。
オレンジ・バタフライ
同じく第21話にて名前のみ明かされた蝶。
現状では正確な能力は明かされていないが、「オレンジ・バタフライでもヴィノーは見つからなかった」という台詞があるため、おそらく広範囲探知・索敵用の蝶だと思われる。
グリーン・バタフライ
同じく第21話で登場した蝶。
ブルーの台詞でも「混乱」に「グリーン」のルビが振られており、直前の台詞と合わせて考えると「対象の判断力や思考を狂わせる」効果を持つ模様。
また、「力を使い切った」とは述べられているものの、作中では病院にいる多数の患者やスタッフ・警備員全ての思考を狂わせ、更には仮にも超人であるMJ12すらも一斉に混乱させるほどの凄まじい範囲制圧力を見せた。
レッド・バタフライ
第21話のラストでボビーの口から存在が示唆された蝶。
どのような効果なのかも一切不明だが、直前にブルーが「私の本当の姿を見て立っていられた者はいない」と述べているため、「肉体を変化させる」「少女の姿は力を抑制した状態であり、真の姿になる」といった効果だろうか?
活躍
初登場は第20話。
ヴィノーとナゾナゾ博士を襲うため、ボビーと共にネバダ州に建つ「NAZONAZO MEDICAL CORPORATION」へ潜入。
グリーン・バタフライによって病院中の人間をパニックに陥らせ、完全に孤立無援となったナゾナゾ博士と対峙。すぐさまブラック・バタフライを使い、博士に「約2時間後には死ぬ呪い」をかけることに成功。
だが、ナゾナゾ博士との対話の中で的確な質問や話術、「この死が未遂になる」と言い切る不敵さに乗せられる形となり、気付けば怪獣やロボットの本を夢中で読んでしまうという時間稼ぎをさせられてしまう(※)。
(※)もっとも、ナゾナゾ博士も単なる時間稼ぎのためだけではなく、ブルーの生い立ちを汲んだ上で純粋に娯楽を提供したいと感じたような描写もある。
結果としてボビーとガッシュがほぼ同じタイミングで駆け付けてくることになったため、屋敷内で戦闘を行う流れに。
第21話時点では数度の撃ち合いしかしていないものの、戦闘の途中で博士がガッシュに、
「この子には負けないでくれ!!!」
「だが この子の命は助けてあげてくれ!!!」
「良い子なんじゃよ」
と想いを託した時には、ブルーも儚げな表情を浮かべた。
そしてボビーから「既に博士の死は確定しているから、ガッシュとの勝ち負けなんてどうだっていいだろ」と指摘されて尚、正面から決着をつける姿勢を見せ、ロザリア・ギドルクを発動した。
関連タグ
ボビー……ペアを組んでいる『カード』。
ナゾナゾ博士……今回のターゲットではあるのだが、短時間でどことなく心を通わせてもいる。
リオウ……こちらも作中で希少な「呪い」を行使できるキャラクター。
レイラ……こちらもビジュアルや性格から根強い人気を誇る女性キャラクター。尚、全くの偶然だと思われるが、レイラに対応する本の色は青紫となっている。