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レビー・ジンク

れびーじんく

レビー・ジンクとは、漫画「金色のガッシュ!!2」に登場するキャラクターである。
目次 [非表示]

「私の名前はレビー・ジンク!」

「獣王!レビー・ジンク!」


「私は獣の王であって 人間の王じゃないの」


概要編集

漫画「金色のガッシュ!!2」にて初登場した謎の勢力『カード』の1体にして、「獣王」を自称する少女。

你好剛毛・鼻毛ブーと合わせてキャンチョメにとっての今作における初戦の相手となる存在。


『カード』の中では初めて登場した女性キャラクターであり、(おそらく口癖なのか)舌打ちをするようなタイミングで「チーチーチー」と言う。


人物像編集

容姿編集

額が見えるように巻き上げたクラウンブレイド状の髪や、腰の左右に大きなシュシュのような物が付いた独特のベストが特徴的な少女。

胸の辺りには、ワイグやポーラ王子と同じく「核の球」が見受けられる。


かなり高いヒールを履いていても小柄に見えるため、おそらくギルと同程度かそれ以下の幼い外見年齢で蘇生させられたのだと思われる。


性格編集

前述の通り「獣王」を自称し、「私は獣の王であって、人間の王ではない」等の自身が「ヒト」であることを否定するような発言が多く見受けられる。


同業者であるワイグギルも守っていた「人間界の者へ無闇な危害を加えない」という制約も(状況によっては)破ろうとする等、どこか人間に対して強い憎しみを抱いていることが示唆されている。


一方、部下(というより家族)のゴーザやハイロスが負傷した時には自分のことのように激昂したり、キャンチョメから「魔界を襲うのをやめるなら動物達も元に戻すよ」と提案された時には「いい子だね あなた」と儚げな笑みを浮かべる等、仲間(動物)に対しては深い愛情を抱いている模様。


これらに関しては、後述の回想シーンにて「人間の兵士達がレビーらしき成人女性に槍を向けており、後ろでは既にレビーの家族である動物達が皆殺しにされている」という過去が描写されているため、彼女の境遇や想いを察することができる。


総じて、「身内を愛し、敵対者は容赦なく倒す」という「獣」らしい性格であるとも言える。

また、王を名乗るだけあって気位の高い様も見られ、フォルゴレとキャンチョメが名乗りを上げた際には自身も名乗り返すだけでなく、負傷して動けなかった鼻毛ブーにもサイフォジオで治療してまで執拗に名乗らせようとするといった妙な律義さも持ち合わせている。


家族達編集

戦闘時には自身の頭部(髪)から2体の動物を召喚、もしくは自身が動物と同化する。


第9話の回想シーンでも酷似した動物が確認できるため、おそらく『カード』として蘇生させられる際に「家族である動物達を使役、もしくは融合できる」という能力をベリエルから与えられたのだと思われる。


同シーンでは他にも「人間界に生息しているとは思えない複眼の牛」や「竜のような頭部をしている動物」等、明らかに人間界には生息していない動物が描かれているが、これらも使役できるのかは現状不明。


  • ゴーザ

レビーの右のおさげに封じられている、熊か狼のような大柄な獣。

レビー自身が同化し(身に纏い)身体能力を強化することができる他、おさげを切り離すことで(多少戦闘能力が下がるものの)独立行動させることもできる。


  • ハイロス

レビーの左のおさげに封じられている、ゴーザと比べても見劣りしないほど大柄な鳥型の獣。

ゴーザ同様に切り離して行動させることができる他、レビー自身の強化にも用いられる。


生前の姿編集

尚、第18話までに登場した『カード』達の中では珍しく、生前の姿が明らかになっているキャラクターでもある(他に生前の姿が描かれている『カード』は、バリーと戦闘した元アギレラ国の戦士貴族たる『カード』のみ)。


第9話の回想シーンでは、背中まで届くほどの長髪に王冠のような飾りを乗せ、腰に布を巻いた逞しい女性として描かれている。


編集

ケースに入れていた瓶のレパートリーに関しては你好の記事を参照。


動物を使役・同化するという戦闘スタイル故か、作中では肉体強化の術を主体として戦った。


瓶を介して使用した術編集

ドルク編集

ゴフレの力と思われる肉体強化の術。

詳細はゴフレバランシャの記事を参照。


獣を操るレビーと相性が良く、彼女が切り離した獣の一体であるゴーザに使用することで皮膚が岩のように硬質化する。


ドルセン編集

ゴフレが使用していた攻撃術。

同じく詳細はゴフレの記事を参照。


鳥の獣・ハイロスと一体化したレビーに用いることで、尾から鋭い岩石を複数発射することが可能となり、空中からの奇襲に用いられた。


合力後に使用した術編集

「髪なる分身を呪符と化し」

「我が言霊と字印にて力へと命ずる」

「依り代たる御体へと抑圧された力を解き放たん」

「その代償として己が意志を我に預けよ!!!」


ギルと同様に、你好も特殊な詠唱によりレビーに「ドルク」の力を付与した。

『合力』後はレビーの全身が数メートル以上に巨大化し、上半身が体毛に覆われ、巨大な爪や尻尾の生えた姿となる。


ワイグ同様に力は短時間しか維持できないらしく、「50秒持てば良い方」だと你好も述べていた。

無論、制限時間が決まっているだけあり強化も凄まじく、救急車から全速力で突撃されてもほぼダメージを負わず、むしろ片腕で車を吹き飛ばして横転させるほどの圧倒的なパワーを発揮している


スートュオィ編集

「その力を足へと集め爆速の足を生み出さん!!!」


足を強化し、爆発的な脚力を生み出す。

術の系統としては、前作におけるウォンレイの「レドルク」やギャロンの「レイ・バスカルグ」のような脚部強化に近い。


ジーリーオゥ編集

「獣の力を腕へと集め岩をも切り裂く爪となれ」


ドルクを腕だけに適用したかのように、腕だけが岩の如く硬化&肥大化し、腕力を大幅に強化する。


前述の通り、フォルゴレを援護すべく突撃してきたバン(自動車)を一撃で吹き飛ばすほどの攻撃力を持つ。


ファイスーサンガ編集

「尾たる命に三ツ香蛇牙口 狙う獲物を追いつめん!!!」

レビーの尾が3匹の蛇のように分裂し、牙を剥き出しにして相手に襲い掛かる。


バォトゥスーダイ編集

「お前を守りつつ」

「手数と力にて勝負を決める!!!」


他の術と同様に詠唱は存在するが、作中では省かれている(詠唱はしているのだが、読者が理解できるような文字として表現されていない)。


レビーの指全てに獣の牙や爪が宿り、それらの指が自在に伸縮することで相手を追いつめる。

術の性能としては、前作でリオウ・キース・ジェデュンが使用した「バーガス系」に近い。


驚異的な手数と攻撃力を生み出すため、並大抵の術でこの攻撃を捌き切ることは不可能と言える。


活躍編集

初登場は第7話。


ガッシュと清麿によってワイグが倒されてから約一週間後、魔界からイタリアへ逃げたキャンチョメとコンソメを仕留めるため、你好と共にミラノに到着。


術を僅かしか使えないキャンチョメを追い詰めていき、「周囲の風景そのものに化け、電車を衝突させる」という奇策によって你好と共に重傷を負わされた時もサイフォジオによってあっさりと回復。

そのままドルクをかけたゴーザによってキャンチョメを嚙み殺そうとするも、「鉄の男」たるフォルゴレが駆け付けてきたことで逃走を許す。


2人が逃げ込んだ病院にもすぐさま到着し、庭で再び戦闘になるも、キャンチョメの新呪文「モ・ポルク」のトリッキーな効果に苦戦し、最終的にはベリエルの指示により『合力』を使用。


だが『合力』後も「モ・ポルク」の真の効果を引き出したキャンチョメに時間切れまで粘られてしまい、代償によって身体が崩れてしまう。

しかし、実は你好が呪符を介して『合力』を発動していたため身代わりになることができ、彼の命と引き換えに生存する。


駆け付けてきたガッシュと清麿とも僅かに顔を合わせ、ロブノスの瓶と爆発の瓶(おそらくゾボロン)を回収して撤退した。


後の第16話では直接的な登場こそないものの、回想シーンにて蘇生時の問いかけが「もう一度家族と暮らしたいなら生かしてやる」であったと明かされた(他の『カード』に対する蘇生時の問いかけについては「カード(金色のガッシュ!!2)」の記事を参照)。


また、単行本2巻に収録されたガッシュカフェでは、実は你好が知らない内に動物園でパンダの赤ちゃんを見てきたと語っており、「オレも昆虫博物館に行きたかった」と彼を残念がらせた(動物園に行った具体的なタイミングは語られていない)。


尚、ガッシュカフェのラストで「次のパートナーは…耳毛?」と何かを感じ取り、天の声(有り体に言えば作者の雷句先生)が「さすがレビー 勘が良いですね」と返しているが、今後本当に新しいパートナーが登場するのだろうか?


関連タグ編集

金色のガッシュ!!2 カード(金色のガッシュ!!2)


べリエル

你好剛毛・鼻毛ブー


ガンサー……こちらも生物の部下を率いて戦う『カード』。とはいえ、彼の場合は(どちらかといえば)部下を「道具」のように扱っており絆は感じられないので、ゴーザやハイロスに「家族」として接しているレビーとは毛色が異なっている。


バーゴ……前作におけるキャンチョメにとっての初戦の相手(厳密にはガッシュが初戦の相手なのだが、「キャンチョメが主人公側、相手が敵役」としての戦いであればバーゴが初となる)。


同作者作品の関連キャラクター編集

  • カプリ・ルーチェ

作者の雷句先生がガッシュの連載終了後に連載していた作品「どうぶつの国」に登場するヒロインの一人。

こちらも「ヒト」でありながら「動物の長」になったキャラクターであり、境遇が非常に似通っているようにも見える(カプリは「ライオンの長」)。

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