「ありがとう、リィエン。私はあなたを守り抜こう!」
「そして、共に王への道を歩む!」
「私の後ろには、傷つけてはいけない人がいる」
プロフィール
本の色 | 薄い青紫 |
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術属性 | 格闘 |
人間換算年齢 | 15歳 |
好きな食べ物 | 魚、杏仁豆腐、麻婆茄子 |
趣味 | カンフー、竹馬、碁、茶を飲むこと |
魔界から降り立った場所 | 中国 |
CV | 石田彰 |
(公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」内の魔物大百科、及び魔物発見場所マップから引用)
概要
ガッシュの仲間になる魔物の一人であり、「守る王」を目標として戦う魔物。
作中に登場する魔物の中でも特に優しく穏やかな性格であり、ファンから「漢」キャラと同列に語られることの多いダニー・テッド・バリーとはまた違ったタイプの頼もしい存在。
多くの読者から作中でも屈指のイケメンと見なされており、リィエンへの強い想いと姿勢に代表されるような人間性や高い戦闘力も合わさって人気が高い。
現に公式人気投票では、登場して間もない時期に開催された第1回こそ11位とギリギリでトップ10を逃したが、石版編での活躍が描かれた後の第2回では9位にランクイン。
そして連載終了後、2023年7月にマイナビが実施したアンケート「金色のガッシュ!!で1番好きな魔物の子は?」では、なんと超人気キャラであるゼオン・主人公のガッシュに次ぐ3位を獲得しており、総じて活躍が描かれる度に着実な人気を得ていったキャラクターだといえるだろう。
人物像
容姿
背中まで届くほどの長髪をサークレットでまとめており、上下共にゆったりとした中国風衣装を着用している。
前述のように、まさに正統派イケメンといった整った顔立ちをしており、肌色も白く清らかな印象を受ける。目の下には他の人型の魔物のように線が伸びており、ウォンレイの場合は口角まで届かず、鼻下と同じ程度の辺りで途絶えている(何か意味があるのかは不明)。
カラーリングに関しては、
- 原作版:瞳の色は水色、髪色と服の色は完全な白と水色がかった白の2パターン。文庫版や完全版の表紙では全て水色で統一。
- アニメ版:髪色は薄く紫がかった銀、瞳の色も紫。服の色は白と水色の2パターン。
といったように、基調としている色が異なっている(ビジュアルそのものにこれといった差異はない)。
性格
「皆を守りたい。魔界の者全てを守れる王に…」
澄み渡る青空のように広く穏やかな心と、大切な人達を守るために努力し、一心に戦い続けることができる信念を併せ持つ人格者。
王を決める戦いに参加した当初(あるいは魔界時代にいた頃)から「魔界の者全てを守れる王」を目標としていたようで、ウォンレイもガッシュと同じく「私利私欲ではなく『民』のために全てを捧ぐ」ことのできる素質を持っている(※)。
(※)ネット上では「ガッシュ達と出会い、『愛しい人(リィエン)を守っていく』と決意したタイミングから『守る王』になると誓った」と書き込まれていることもあるが、原作72話での回想シーン(=ガッシュと出会う前)から既に「皆を守りたい。魔界の者全てを守れる王に…」と発言しているため、厳密には元から目標を持っていたという方が正しい。
もちろん、「リィエンを守り抜く」という意味合いでの「守る王」はガッシュ達との出会いがきっかけではあるが。
作中に登場する全キャラクターの中でも突出して穏やかな性格をしており、たとえ戦闘時でも相手を煽ったり過激な物言いを浴びせるようなシーンすら一度も無い。
男性魔物の中で唯一、一人称が「私」でもある。
その温厚な人柄が落ち着いた雰囲気を醸し出しているのか、リィエンの祖父からも「あんたはよう働いてくれるいい婿じゃ」「リィエンをずっと幸せにしてやってくれ」と娘を任せられるほどにまで打ち解け、原作72話では髪の中で小鳥が寝てしまうという驚きの事態を起こしているほど。
また、誰に対しても年齢や性別に関係なく礼儀正しく接する友好的な面や、一度受けた恩は決して忘れない義理堅い面もある。
妖岩島でガッシュに助けられてからは仲間として惜しみなく協力し、戦闘時にはリィエンだけでなくティオや恵も身を盾にして守ってきた。
実力
ガッシュの仲間になった魔物の中では初の武闘派であり、作中トップクラスの格闘能力を持つ。
その実力は石版編時点での清麿から「オレ達よりもずっと強い」と評されるほど。
現に邂逅編~石版編ではまだガッシュがバオウ覚醒前であり、ウマゴンもディオエムル・シュドルクを修得していなかったので、キッドと並ぶ貴重な攻撃要員のような立ち位置でもあった。
「王を決める戦い」に参加した100人の中には素の身体能力に優れた魔物が何人か見受けられるが、ウォンレイはその中でも数少ない武術を本格的に修得したことが明言されている魔物である(他に武術を修得していることが読み取れるのは、本人の台詞や回想シーンで関節的に示されているゼオンや、多少なり杖術をかじっているであろうリオウくらいか)。
修得した武術はカンフーであると述べられており、作中では「風手双掌」「白王・虎爪」という技を披露している。
そのため、戦闘においてもダニーやテッドのように自ら突っ込んだり連続パンチを浴びせる描写が少なく、まずは「受け」の構えを取って相手の出方をうかがい、攻撃時にも手数を重視した攻めではなく重い一撃で敵を沈めるような印象が強い。
また、ツァオロンの棍による連撃やファウードの門番の巨大な武器に対しても「受け止める」のではなく「受け流す」動きで対処しており、現実の武術を踏まえたような動作が度々描かれている。
これらについては「金色のガッシュ!! と雷句誠原画展」にて発売されたOFFICIAL VISUAL BOOKでも「ウォンレイもリィエンも武術の絵は写真を見て参考にしています」と作者の雷句先生がコメントしているので、やはり作画段階から意識されている模様。
そのような技術面はもちろん、素の身体能力も非常に高く、ツァオロン戦では(ラオウ・ディバウレンで多少は威力を減少させたとはいえ)仮にもオウ系呪文であるザオウ・ギルエルドを肉体強化抜きで受け止め、戦闘を続行できるほどの肉体強度を誇っている。
ファウード編では自身の数十倍はありそうな巨石を持ち上げながら山を登るという凄まじい修行が回想シーンで描かれており、仕方のない事情でガッシュ達と一時敵対した際にはディオエムル・シュドルク状態のウマゴンにもそれなりのダメージを与えるほどの一撃を肉体強化抜きで繰り出すほどに鍛え上げられている。
呪文
やはりというべきか、術属性は公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて
「格闘」と表記されている。
他の肉体強化呪文を専門とする魔物と異なり、ウォンレイは「全身」というよりも「腕」あるいは「足」を部分的に強化するタイプ。
なので、理論上は全身を一気に強化できる魔物と比べて劣ってもおかしくないのだが、日々の鍛錬によって磨き上げた武術と呪文を組み合わせることで、むしろ並の魔物以上の格闘戦を可能としているのが強みである。
また、ガッシュと合わせて作中で2人しかいない「オウ系呪文を複数修得している魔物」なので、やはり素質は非常に高い方だと見て間違いないだろう(オウ系についての解説は「術(金色のガッシュ!!)」の記事を参照)。
更に言うならば、ガッシュのバオウは厳密には自力修得ではないので、純粋な修練によってオウ系呪文の複数修得を成し遂げたのはウォンレイただ1人である。
しかも使用した術の総数が12(ゲームオリジナル呪文や「金色の本」による影響も含めれば16)と非常に多く、これは原作で使用した術だけでカウントした場合、「王を決める戦い」のラスト10人まで生き残ったブラゴ・クリア・ガッシュに次ぐ第4位の使用数である。
オウ系の複数修得、使用した術の総数という点から見ても、やはりウォンレイが作中でも屈指の才能を持ち、かつ厳しい修行で己を鍛え続けてきたのは想像に難くないだろう。
レルド
「『風手双掌』は風をも捕える双手の掌!」
「万槍を弾く鋼の門!」
水色の半透明な盾を出し、裏側から両手で支えるようにして防御する。
作中に登場する全ての防御呪文の中で最小であり、強度も非常に低い。公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」では「直径60cmほどの盾」と大きさが具体的に明記されている。
だが小さい分小回りが利き、任意に動かせる長所もあるため、素の身体能力に優れたウォンレイとの相性が良い点もある。
レドルク
両足を強化する肉体強化呪文。
ただ「蹴りを繰り出す」のではなく「足を強化する」術なので、移動速度を上げたり跳躍力を上げるためにも使われた。
現に原作129話ではリィエン・ティオ・恵の3人を背負ったまま数メートル~十数メートルは離れた所にある横穴へ到達できるほどのジャンプ力を見せた。
ゴウ・バウレン
「カンフーーーーーー!!!」
ゴウ級に強化されたバウレン。術のエネルギーを纏った拳で強烈な一撃を繰り出す。
他のゴウ級呪文と比較しても非常に威力が高く、一撃でウォンレイ自身を閉じ込めていた牢ごとザバスを空高くまで吹き飛ばし、鉄製と思われる仮面を半壊させるほどの威力。
ゴウ・レドルク
ゴウ級に強化されたレドルク。術のエネルギーを纏った強烈な蹴りを繰り出す。
レドルクと同じく両足が強化されてはいるのだが、攻撃時には片足で相手を打ち上げるような蹴りを放っている。
ガンズ・バウレン
術のエネルギーを纏った両拳で連続パンチを放つ。
ガル・レドルク
両腕を頭上に上げた姿勢を取り、全身を高速回転させながら突撃し、回転を乗せた蹴りで攻撃する。
ゴウ・レルド
ゴウ級に強化されたレルド。
盾の大きさがウォンレイの数倍以上、厚みも相当に増しており、ファウードの門番が投げつけてきた数メートルはある武器を無傷で防ぐほどにまで性能が向上している。
ディオ・レドルク
ディオ級に強化されたレドルク。
ゴウ・レドルクと外見上の違いが見受けられないが、呪文の命名法則に則ればゴウ・レドルクよりも更に強力になっていると見て間違いない。
ロウフォウ・ディバウレン
巨大な白虎の爪(厳密には爪~掌までの部分)を出現させ、ウォンレイの手の動きに連動させるかのように振り下ろして相手を引き裂く。
爪だけとはいえ相当なサイズを誇り、10メートル近い身長を誇るファウードの門番を一撃で胸部から下半身まで引き裂き、無視できないダメージを与えるほどの威力。
ガーフォウ・ディバウレン
巨大な白虎の頭部を出現させ、同じくウォンレイの手の動きに連動させるかのように振り上げて攻撃する。こちらも厳密には頭部~首元辺りまでの部分。
尚、多くの理由から、ロウフォウ・ディバウレンとガーフォウ・ディバウレンはガッシュのバオウ・クロウ・ディスグルグと似た「自身が修得しているオウ系呪文の一部を呼び出す」系統だと考察されている(理由等は長くなってしまうため、「術(金色のガッシュ!!)」の記事における「~フォウ系」の項目を参照)。
ラオウ・ディバウレン
「私が控えているのを、忘れてもらっては困る」
3本の尻尾を持つ巨大な白虎型のエネルギーを召喚し、腕を振り下ろすような挙動と共に放つオウ系呪文。
「白虎」ではあるが体色は水色であり、カードゲームに収録された際のフレーバーテキストでは「猛虎」と表記されている。
ゴライオウ・ディバウレン
ラオウ・ディバウレンの上位術であり、ウォンレイが修得した2つ目のオウ系呪文。
5本の尻尾と漆黒の爪を持つ、巨大な白虎型のエネルギーを放つ。体色も魔本の色を表すかの如く、紫に変化している。
作中では他の上級呪文とぶつかることこそなかったが、ファウードの封印を壊す際に使用されているのでディオガ級相当は確定している。
威力についての作者コメント
名前や見た目からラオウ・ディバウレンの上位術であることは確かなのだが、具体的にどれほどの強化がなされているのかは不明であった。
これに関して、2012年2月にTwitterで一般ユーザーから「ウォンレイのラオウとゴライオウは両方オウ系ですが、それぞれ威力はどれくらいなんですか?」と質問された際、作者の雷句先生は「ラオウとゴライオウの違い。まあ、ゴライオウの方が桁違いに強い、そのような感じとだけ……」と回答している。
厳密な差が決められているわけではないようだが、作中の描写を踏まえるとラオウはディオガ級に届くか届かないか程度であり、ゴライオウは明確にディオガ級相当(もしくは並のディオガ級以上)になった……という具合だろうか?
シン・ゴライオウ・ディバウレン
「ガッシュには…」
「もう傷一つつけさせんぞ…」
ゴライオウ・ディバウレンを更に強化したシン級呪文。クリア・ノートとの最終決戦にて「金色の本」を介して発動。
クリア完全体が心の力を充填してから放った全方位消滅波を正面から受けても消滅せず、むしろ切り裂いて防ぎ切るほどの強さを誇る。
以下は原作版では使用していない呪文。
バウセン
ゲームオリジナル呪文。気を放つ遠距離攻撃。
バウルク
ゲームオリジナル呪文。身体を強化する。
バウレン
拳を強化する。アニメ版で登場し、後にカードゲームにも収録されている。
尚、ネット上ではバウレンが「少年サンデーで存在が明かされている」と書き込まれているが、具体的にどのような明かされ方をされたのか不明である。
デマと見なされないためにも、もし正確な情報がわかる方がいらっしゃれば追記していただきたい(作者コメント、何らかの記事、あるいはただ「誌面でカードを先行紹介した」というだけの意味合いか……等)。
関連人物
心から愛する人であり、ウォンレイにとっての「守り抜くべき人」「傷つけてはいけない人」。
ちなみに、意外にもリィエンの方が1つ年上である(リィエンの年齢は公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」にて16歳と明かされている)。
また、好物に関しては麻婆茄子と麻婆豆腐で微妙に異なるものの、杏仁豆腐は共通している。
妖岩島で友好を育んだ2人を「王を決める戦いを正しい方向へ導いていく者」と評し、「あの者達のおかげで、私も、この戦いに光を見いだせるようになった…」と述べている。
2人に受けた恩を返すべく、石版編・ファウード編の両方で戦い抜いた。
「守る王」というウォンレイの目標にも重なる術や姿勢を持つためか、石版編・ファウード編の両方で共闘した縁がある。
戦闘面においても、強力な攻撃ができるウォンレイ&作中最強の防御力を持つティオと、攻守両面において隙が無くなるため好相性である。
活躍(ファウード編のネタバレ注意!)
初登場は原作71話。
大切な人であるが故に「リィエンを戦いに巻き込み、傷付けてしまう」ことを恐れ、リィエンとウォンレイを引き離したいと考えた彼女の父による捕縛を自ら受け入れ、無抵抗のまま妖岩島に監禁されていた(誤字ではない。「溶岩島」ではなく「妖岩島」が作中での名称)。
後にガッシュと清麿の協力を得て助けに来たリィエンに対しても、巻き込みたくないが故にわざと冷たい態度をとって突き放そうとする。
しかし、清磨の叫びを聞き「遠ざける」のではなく「運命や障害に立ち向かい、彼女を守り切る」ことを決意。
ザバスをゴウ・バウレン2発だけで一時戦闘不能に追い込むほどの圧倒的な実力を披露し、ガッシュと「やさしい王様」を目指すことを約束。
島から出る直前にはリィエンの父と出くわすが、そこでも「私はもう逃げはしない!!!」と揺るぎない意志を見せ、リィエンの父からも暗に娘との同行を認められる。
その後は船を一隻受け取るような形となり、リィエンと二人で島を発った。
妖岩島での一件を終えた後は祖父母の家で生活を始め、畑仕事を手伝い、祖父からも「婿」と温かく歓迎されるといった穏やかな日々を送る。
石版編ではナゾナゾ博士の頼みにも応じ、ゾフィスや千年前の魔物との戦いにも協力した。
仲間達と分断された後は、同じ格闘系の強者であるツァオロン&玄宗と激突し苦戦するも、「リィエンを守り抜く」という強い覚悟と意志を見せ、ティオと恵の支えもあり辛くも勝利。
その後はデモルトが待つ「月の石の部屋」に辿り着くも、リィエン達を守った際にゼモルクで腹部に大穴を開けられるほどの重傷を負い、危うい状態に。
ティオが戦いの合間にサイフォジオを何度もかけてくれたことで何とか一命を取り留め、デモルト戦の最後にはヴァイルを吐き出させ、本を燃やすフィニッシュを担った。
ファウード編では、リィエンがリオウによって「ファウードの封印を解かなければ死んでしまう呪い」をかけられたため、やむを得ずに協力する形になってしまう。
ファウードの体内では涙ながらにガッシュ達と敵対するが、最終的にはガッシュ達の奔走によって封印を解除。健康的な身体を取り戻したリィエンに安堵しつつ、復活したファウードとの戦闘に協力した。
だが、ゼオンのいるコントロールルームを目指す途中、自力での移動が可能となったファウードの門番が追いかけてくる(門番に関しては名前がアレで、人によっては大きな不快感を与えてしまう可能性もあるので、当記事では名前を伏せ「ファウードの門番」及び「門番」と表記する)。
ウマゴンの身体から落下してしまった清麿を助けるために飛び降り、そのまま門番を足止めするために独りで戦うことを選ぶ。
「リィエン一人の命を救うために世界の人々を犠牲にしようとし、ガッシュ達とも敵対してしまった」自身を「守る王にはなれなかった」と自虐し、術を使えない状態で立ち向かう。
戦いの中では清麿を馬鹿にする門番に怒るが、さすがに呪文抜きではパワーと体格差があり過ぎるため、まるでダメージを与えられず一方的に重傷を負わされる。
そこへリィエン、ティオ、恵が駆け付け、術の力を使用可能になってからは形勢逆転。
だが門番の方も「ウォンレイの声真似をする」という手段で連携を妨害し、再び窮地に陥る。
そんな中、ウォンレイは壁際で、
「わたしの… 背中を… 見てくれ…」
「今までと… 同じように…」
「おまえの… 心に… 映っている… 私の… 姿を…」
とリィエンに呼びかける。
するとリィエンは両目を布で隠し、分厚い壁の向こうにいるウォンレイの姿を「心」で見れるように。
これを機に形成逆転し、ウォンレイもダメージを与えられつつも中級~上級呪文で反撃、最後にはゴライオウ・ディバウレンで門番の全身を引き裂いて勝利。
後は壁を壊して合流するだけ……と思った矢先、門番が自爆のスイッチを入れる。
既に心の力を使い果たし、恵も心の力を使い果たしている(=防御呪文もサイフォジオも使えない)状況のため、ウォンレイを死なせないために断腸の思いで本を燃やす。
だが、門番が「自爆は壁をも破壊し、壁の向こうにいるリィエン達をも巻き込むほどの威力」と明かした瞬間、大切な人達を守るために立ち上がるウォンレイ。
すると既に本は燃え始め、術を唱えていないにもかかわらず、ウォンレイの身体が強く大きく光輝くという現象が発生。いざ門番が自爆した際の爆風を受け止める瞬間には、ウォンレイの形をした大きな人型の光が出現しているようにも見える。
そしてリィエンが目を覚ました際には、周囲の壁が吹き飛び、地面も抉られている中、リィエン達のいた所だけを守るように、両手を広げた人の形をした壁だけが残っていた。
ウォンレイが残していった髪留めの裏には、「ずっと一緒に」と文字が彫られていたことが判明。
リィエンはサークレットを抱きしめ、「ずっと一緒あるよ… ウォンレイ…」と再び涙を流すのだった。
呪文が使えず、満身創痍の状態でも「大切な人を守る」という意志でディオガ級を遥かに超える爆発を防ぎきったウォンレイは、紛れもなく「守る王」だったと言えるだろう。
クリア編では前述の通り、クリア完全体との戦いで「金色の本」を通して出現。
クリア完全体の放つ消滅波から見事にガッシュ達を守りきり、「守る王」たる実力を再び見せてくれた。
そして原作最終回ではダニー、カマックと共に中国風の外観をした学校に通っており、親しげに会話をしている。
ちなみに学校に関しては「ゴールデンハーベスト体育中学校」という名前だと作者ブログにて回答されている。
また、完全版4巻に収録されたガッシュカフェではダニーと共演を果たし、カフェの庭で手合わせをするシーンが描かれている。
関連タグ
リィエン……最愛の人。
ダニー/テッド/ヴィンセント・バリー……今作における「漢」「兄貴」代表達。特にダニーとは「格闘属性」「本の色が紫系統」という共通点があり、ガッシュカフェでも共演する等の縁がある。
リーヤ……ファウード編にて涙ながらに戦闘。「本の持ち主が武闘派」「リオウに呪いをかけられてしまった」という共通点もある。
キクロプ……こちらも「格闘属性」「本の色が紫系統」という共通点を持つ魔物(キクロプの本の色は濃い青紫)。
同作者作品の関連キャラクター
- ドウゲン
作者の雷句先生がガッシュ連載終了後に連載していた作品「どうぶつの国」に登場するキャラクター。
中華風の衣装を纏った巨大な虎であり、穏やかな心と高い実力を併せ持つ。