「オレの名は玄宗」
「もう弱い人間相手では…」
「拳が満足できなくなった男よ!!!」
プロフィール(仮)
(※)玄宗は清麿達メインキャラクターとは異なり、公式書籍においてプロフィールが一括で明かされているわけではない。
よって、各情報の後ろに引用元を付け、暫定的なプロフィールとして記載する。
年齢 | 38歳(※注1) | 公式ファンブック「金色のガッシュ!!20周年ありがとうなのだ!ブック」 |
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使用した技 | 鷂子入林(※注2) | 原作130話にてリィエンが言及 |
モデル | 同作者作品「玄米ブレード」に登場する玄米の父 | 作者ブログ「雷句誠の今日このごろ」 |
CV | 神奈延年 |
(※注1)連載終了後に発売された公式ファンブックで回答されたため、石版編時点の年齢なのか原作終了時点の年齢なのかは曖昧。
(※注2)読みは「ようしにゅうりん」。作中オリジナルの技ではなく、実在する技である。
概要
石版編に登場した魔物・ツァオロンの本の持ち主。
敵側としての登場かつ、活躍は僅か5話しか描かれなかったにもかかわらず、連載終了から長い年月が経った現在でも多くのファンから「清麿やデュフォーとは別ベクトルで作中最強の本の持ち主」「ある意味では最強ランキングを狂わせている猛者」とまで評価される実力者。
作中ではツァオロンと共に登場し、そのまま退場したため、活躍についてはツァオロンの記事を参照。
人物像
容姿
全体的にやや跳ねた黒髪や鋭い目、花や雲の模様が描かれた質感の良い中国風衣装が特徴的な男性。
とはいえ、やはり玄宗といえば屈強な肉体が一番の特徴であり、本格戦闘を開始してからは両肩・二の腕・背中に無数の傷跡が付いた逞しい肉体が露わになった。
ちなみに、ほとんどの傷跡は切り傷のようだが、原作133話では右の肩甲骨から少し下辺りに弾痕のような傷が見受けられる。
……背後から銃で撃たれても死ななかったということなのだろうか?
性格
作中でリィエンから「善悪の区別なしに強さのみを求める人間」と評されているように、ただひたすらに強者との戦闘を望む人物。
決して「外道」や「悪人」寄りの描き方はされていないのだが、玄宗自身も「ゾフィスから全てを聞いた上で、魔界の王には興味は無いが、強い奴と戦えるから望んで参戦した」と述べているため、「高潔な武人」というよりは「戦闘狂」という表現の方が適切だろう(良く言えば「ひたすらにストイック」とも表現できるだろうか)。
現にウォンレイからも(ツァオロンと合わせて)「道楽で戦っているお前達」と称され、最後の撃ち合いでもウォンレイの気迫に圧倒されていたため、やはり心技体の内「心」は欠けていた(もしくは歪んでいた)のだと思われる。
実力
なぜ玄宗が現在でも多くのファンから「清麿やデュフォーとは別ベクトルで作中最強の本の持ち主」とまで評価されているのかといえば、それはひとえに彼がいち人間としては有り得ないような規格外のフィジカルを誇っているからである。
現に作中では、
- 女性とはいえ、幼少から武術を磨き続けているリィエンの跳び蹴りを腕が痺れた様子も無く軽々と受け止める。
- ツァオロンとの二人一組とはいえ、「王を決める戦い」に参加している魔物の中でも屈指の格闘能力を持つウォンレイと真正面から渡り合う。
- 武器どころかグローブなどの補助具も一切用いず、素手のパンチ一発でティオのセウシルにヒビを入れる。
- 石版編時点の描写でも、セウシルは初級呪文3発を同時に受け止めても無傷、ビクトリームにマグルガを連打されてもすぐにはヒビが入らないほどの強度を誇っている。
- よって、玄宗は人間であるにもかかわらず「素手の拳1発が並のガ系以上」という有り得ない例えが実現してしまう。
- レルドを展開した一瞬の隙があったかもしれないとはいえ、ウォンレイが全く反応できないほどの速度で背後に回り込み、背中による打撃一発でウォンレイを吐血させる。
- ただ勢い任せに戦うだけではなく、ティオがマ・セシルドを発動した際には盾の強度を察知して瞬時に拳を止める(ティオは「本能で盾の強さを感じ取った」と驚いている)。
といった、まさに「超人的」な格闘能力の数々を常に右手で本を持ったまま披露した。
作中では他にも「魔物と共に前線で戦う」本の持ち主が何人かいるものの、
- フォルゴレ……魔物の術を数発くらっても立ち上がれるほどの肉体を誇っているが、あくまで「肉体強度が並外れている」という演出であり、さすがに魔物と「直に格闘している」わけではない。
- シェリー……並の呪文なら素の動体視力や敏捷性で回避できるほどの身体能力を持つものの、やはり魔物と「直に格闘している」わけではない。
- アリシエ……魔物と「直に格闘している(取っ組み合っている)」のだが、どちらかといえば「自身の命を省みない捨て身の特攻」ありきで戦っている面が強く、直に戦ったザルチムも呪文抜きでの身体能力がそこまで高い印象は無い。
といった点から、やはり純粋なフィジカルに関しては玄宗がダントツで作中の人類最強だと言えるだろう。
強烈なインパクトを残した故か、ファンの間で「キャラクターの強さ」や「再登場してほしいキャラ」の話題になる度に何かと名前を挙げられる存在であり、
- ツァオロンが相手の魔物を引き付け、その間に玄宗が本の持ち主を殴り倒せば大多数のペアには圧勝できる。
- キャンチョメにシン・ポルクを使われても素のフィジカルで攻めればいいから勝てる。
- 続編「金色のガッシュ!!2」で『カード』に襲われても余裕で返り討ちにできる唯一の人間。
といった具合に、ネタも真面目な期待も入り混じったコメントをされることもある等、総じて独特の存在感を保ち続けている人物である。
余談
玄宗のその後
石版編以降に再登場することはなかったのだが、作者ブログに「玄宗は今どこで何をしているんでしょうか?」という質問が届いた際、作者の雷句先生は「あの後WHOに入ってね……というのは嘘で、ウォンレイに負けた事をきっかけに、更に強くならねばと秋田県で修行をしています」と回答している(修行場所が山奥なのか、どこかの道場といった場所なのかは不明)。
この回答を受け、一部のファンからは「ガッシュ2でも更に強くなった状態で再登場するのでは?」「実は人間界に来た『カード』を単身で返り討ちにしているのでは?」といった期待の声も挙げられている。
関連タグ
パルコ・フォルゴレ/シェリー・ベルモンド/アリシエ……同じく武闘派の本の持ち主達。
ローベルト・ヴァイル……デモルトの本の持ち主。同じく「ゾフィスに心を操られず、自らの意志で戦うことを決めた」本の持ち主。
ステング……バルトロの本の持ち主。さすがに玄宗ほどではないものの、プロとして格闘技を修得している本の持ち主(ステングはボクシング。スマホゲーム「金色のガッシュベル!!永遠の絆の仲間たち」の絆エピソードではプロボクサーであったことが明示されている)。