「ブラゴ!!!」
「私は… 私はあなたを王にする!!!」
「どんな試練が訪れようと… どんな敵が立ちはだかろうと…」
「私の命に替えてもあなたを王にする!!!」
「必ず… 必ず!!!」
プロフィール
(公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」から引用)
誕生日 | 12月24日 |
---|---|
年齢 | 18→19歳→31歳(続編「金色のガッシュ!!2」)(※注1) |
血液型 | B型 |
身長 | 170cm |
趣味 | お茶、ピアノ |
好きな食べ物 | 紅茶、焼き魚 |
好きなタイプ | 世渡りは不器用でも芯の強い人 |
職業 | 学生→???(※注2) |
CV | 折笠富美子 |
(※注1):石版編時点で発売された公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」では18歳と表記されており、原作終盤(クリア編)では明確に1年以上経っているため。
また、続編第20話にて「金色のガッシュ!!2」の世界が前作から約13年後(クリア編からカウントした場合は約12年後)であることが明示されたため。
(※注2)「職業:学生」という情報は公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」の43ページで確認可能。
また、同ファンブックでは作者の雷句先生から「シェリーはGE受験生というエリート養成大学に入るための学校の生徒」とも解説されている。
続編「金色のガッシュ!!2」における立場・状況等はネタバレのため後述する。
概要
ブラゴの本の持ち主であり、作中におけるフランスの名門・ベルモンド家の令嬢。
後述の通り、作中に登場する本の持ち主達の中でも清麿やデュフォーに匹敵する作中最強クラスの実力者であり、女性の本の持ち主に絞った場合であれば間違いなく最強と言えるほどの非常に高い実力を持つ。
ブラゴと合わせて、ガッシュと清麿にとっての「初めてのライバル」といえる存在であり、石版編においては実質的な第二の主人公として描かれているなど、総じて今作におけるライバルキャラとして大きな存在感を放つキャラクターでもある。
人物像
容姿
まさに良い意味で王道の「お嬢様」を思わせる、金髪碧眼と縦ロールヘアが特徴的な長身の美人。
作中では私生活・戦闘・訓練問わず常にロングスカートのドレスを着用している(原作では白色、アニメ序盤ではピンクに近い薄紫色)。
石版編からは武器として特殊なフレイルを使用するようになり、ファンアートなどでもフレイルを持った姿で描かれることが多い(フレイルの性能については後述)。
性格
「王を決める戦いを早く終わらせる」という、作中に登場する本の持ち主の中でも突出して明確な目標・意志を抱いており、具体的かつ強固な意志に裏付けされた非常に高い精神力を持つ。
後述のように、決して生まれ付いての天才や神童ではなかったことが明示されており、本編でもブラゴの指導を受けて過酷なトレーニングをこなしている描写があるので、いかなる厳しい修練にも耐え抜いて成長できる努力家な面も持っている。
基本的には冷静かつ凛とした表情を浮かべていることが多く、戦闘時には鋭い眼光と妥協の無い姿勢を相手に向け、一切の甘え無く全力で叩き潰す。
特に「魔物の力を利用して私利私欲を満たすような輩」に対して嫌悪感を抱いている様子があり、そのような人物であると誤解した清麿や、明確に「これからも本の力でお金持ちになるんだ」と発言したベリコ(ポッケリオの本の持ち主)に対しては苛立ちを見せている描写もあった。
女性陣の中では恵と同じく、ギャグ的な表現で崩れた表情をすることがほとんどない(そもそもギャグシーンを担当すること自体がほとんどない)。
ただ、原作22話ではそっけないブラゴの態度に対して赤面した上で怒ったり、原作54話でブラゴが魚ではなくワニを仕留めてきた際はギャグ的な怒り顔を見せるなど、ブラゴの前では何かと自然体でいるかのようにも見えるシーンもある。
同様に、付き合いの長い執事の爺やココの前では明るい笑顔を見せるシーンもあるなど、やはり「普段は令嬢としての気品を保ち、気心の知れた人達の前では自然体で振る舞う」ような人間味のある人物だと読み取れる。
ベルモンド家の令嬢として
幼少期から「ベルモンド家の令嬢」として厳しい教育を受けてきたことが明かされており、母や父の言葉から察するに、決して生まれ付いての天才ではなかった模様(現に回想シーンでは「あなたのような出来の悪い子、初めてよ」とまで言われてしまっている)。
作中ではピアノ・体操・空手(?)を習うシーンが描かれており、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」の質問コーナーでは「合気道や中国拳法など、色々な武術を習っている」とも回答されている。
後述のように、幼少期の頃はお世辞にも両親との仲が良いとはいえないようだったが、同じく公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」の質問コーナーでは、
- 実は仲は悪くない。
- 令嬢として相応しく成長すれば、親としても文句はないため。今ではシェリーの方が強くなっている(※)。
と回答されており、立派に成長した現在は良好な親子関係を築けている模様。
(※)外部サイトでは「才能が開花して自信もついてきたため、現在は一応母親との関係は良好」と書き込まれている場合もあるが、関係性が良好になったのは「シェリーが自信を付けた」からではなく、厳密には誤りなので注意。
過去、及び参戦の経緯
前述のように、「ベルモンド家の令嬢」として厳しい教育を受けてきた幼少期のシェリーは心身を擦り減らし、涙を流しながら毎日を過ごしてきた。
そしてある日、(おそらく悪意があったわけではなく、純粋に才能の無さや出来の悪さに失望しただけとはいえ)「あなたみたいな子、なんで生まれてきたのよ!!!」という母親の暴言が決定打となり、心身ともに限界を迎えたシェリーは絶望のあまり、豪雨で増水した川に橋の上から身を投げ、自殺を図ろうとしてしまう。
そこを親友であるココに命からがら助けてもらい、岸に引き上げられた後には、
「今死んじゃったら… 大きくなったときの幸せはどうなるの?」
「今は… 今は苦しいけど…」
「トンネルの中みたいに真っ暗だけど… 今はがんばって歩き続けて、いつか光を見つけるの」
「だってそうでしょ?」
「出口のないトンネルなんてないもの… がんばって歩き続ければ、いつか光をあびれるわ」
「だから… こんなところで死なないで… 今死んじゃったら… 大きくなって幸せになれないじゃない…」
という言葉を涙ながらにかけられ、心身共に救われる。
そうして絆を深め、何年も互いに支えあってきたココとシェリー。そして大学進学を控えた頃、ココに転機が訪れる。
大学に務めている友人からの知らせということで、爺が「ココが念願の大学に奨学生として合格した」という「幸せの第一歩」たる知らせを持ってくる。
だが……喜びを抑えきれないシェリーが爺と共にココへ知らせに行こうとしたところ、ココの住んでいた町は炎に焼き尽くされており、どこか様子がおかしくなったココが見知らぬ人物と共に悠然と立っていた。
その人物、もとい魔物のゾフィスから「ココの心を操った」旨を明かされ、別人のような言動をするココから術を唱えられてしまう。
その瞬間、シェリーにラドムが直撃する寸前で割って入り、盾となったのがブラゴだった。彼から「その本を読んでみろ」と促され、以降は心を操られた「無二の親友」を取り戻すべく、王を決める戦いに挑むことになる。
一応ネタバレのため詳細は伏せるが、石版編にてゾフィスとの決着をつけた後にも「自身を助けてくれたブラゴを必ず王にする」という新たな目標を宣言し、以降も確固たる意志を持って戦い続けていく。
他記事と内容が重複してしまうため、石版編における決着についてはゾフィスやココの記事を、クリア編におけるガッシュペアとの決戦についてはブラゴの記事を参照。
実力
当記事冒頭でも述べたように、本の持ち主としての実力は作中最強クラス。
公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」ではガッシュ陣営として戦った魔物や本の持ち主の「体力・腕力・瞬発力・運・知力」がそれぞれ5段階評価で示されており、シェリーはなんと運以外のステータスは全てオール5という凄まじいデータが示されている。
ちなみに、運に関しても5段階中3であり、他の魔物や本の持ち主と比べても特別運が悪いわけではない。運についての詳細は「余談」の項目を参照。
これまで述べてきたように凄まじい精神力を持ち、
- ポッケリオ戦では慣れない密林の中を3日も寝ずに探索し続け、高熱を出して一時的に倒れてもなお自力で立ち上がり、強力な術を精密にコントロールして圧勝する。
- ゾフィス戦では左足にブーツが消し飛ぶほどの大火傷を負っても倒れず、むしろブラゴの教えを思い出して集中力と動きのキレを増し、ゾフィスの連続攻撃を全弾回避し続ける。
など、いち人間として驚異的とも言える鋼の意志を何度も見せている。
石版編ではブラゴから、
「死人(しびと)になれ、生きようと思うから恐怖が生まれる」
「初めから死んだものと思っていれば、冷静に攻撃を見極めることができる」
と教えられていたことが明かされ、軌道や予備動作が単調な術であれば自力で対処・回避できるほどに成長。
更に原作127話では、一度に多方向から襲い来る呪文であるガンジャス・バルフレイをもブラゴの援護は一切無しの自力で全弾回避しており、いち人間としての動体視力に関しては間違いなく作中最強である。
加えて、石版編からは特殊なフレイルを使用するようになり、文字通りブラゴと隣り合って魔物と直接的な攻防を繰り広げるほどの格闘能力をも体得(ちなみに作者ブログにて「実はフレイルは3本ほどある。戦闘用に作った物は壊れることが前提なので、予備を作ってあった」と語られている)。
魔物に対する殴打として使うのはもちろん、作中では急速に伸びるワイヤー部分を対象に巻き付けて引っ張るような使用法が多く、ココの救助やブラゴの緊急回避といったサポート面での活躍を見せた。
クリア編では修行期間を経てフレイル自体に改良が加えられており、なんと先端が重量感のあるトゲ付き鉄球に。
クリアとの再戦では、鉄球をバリアに思い切り叩き付けてヴィノーを驚かせ、呪文の詠唱を妨害するという新たなサポート方法が披露された。
一見するとギャグ寄りな描写にも思えるかもしれないが、ヴィノーのバリアは「魔物の術を無効化する」ため、術ではない物理的な手段で妨害するのは非常に理にかなっていると言える。
心の力に関しても並の本の持ち主を遥かに上回る莫大な量を持っており、石版編では十数体もの石版魔物を相手に初級~中級呪文を十数回以上も連続で唱え、その後もほぼ休み無くゾフィスと中級~上級呪文を何度も打ち合えるほど。
クリア編ではデュフォーの考案したトレーニングを経て更に総量を増したのか、クリアとの決戦ではシン級呪文を休み無く3連続で発動できるほどになった。
更に言えば、ザレフェドーラを消滅させる際のニューボルツ・シン・グラビレイも含めれば、一度の戦闘中にシン級呪文を計4発も発動していることになるため、心の力の総量に関しても作中最強だと思われる(作中において、戦闘を中断せずにシン級呪文を計4発発動したのはシェリーのみである)。
しかも肉体面や心の力に加え、戦闘における思考力も抜群に優れており、フレイルを駆使して相手を妨害する・ブラゴやココの救助に応用するといった咄嗟の判断が活きた場面も多い。
原作におけるガッシュとの決戦では、修行でアンサー・トーカーを安定させた清麿を相手に数時間も互角の戦闘を成立させるという神業を披露しており、清麿に、
「凄い指示、心の力」
「アンサー・トーカーの能力を使って『勝つための答え』を出し続けても、少しずつしかダメージを与えられない」
とまで言わしめる圧倒的な指揮能力を見せた。
総じて身体能力・頭脳面・心の力といった本の持ち主として必要な要素が全て高水準であり、まさしく「優勝候補」たるブラゴに相応しい実力者といえるだろう。
余談
「運」のステータスについて
上述の通り、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」では運のステータスのみが5段階中3になっているが、だからといってシェリーが他のキャラクターと比較してとりわけ不運というわけではないので注意。
現に同ファンブックで紹介されている本の持ち主の中では、サンビーム・リィエン・ナゾナゾ博士も同じく運の評価が3であり、シェリーのみが突出して低い数値を出してしまっているわけではない。
また、紹介されている本の持ち主の中でただ一人、運の評価が最低の1を出してしまっているのは清麿であり、シェリーではない。
総じて、「運が低い」というのはあくまでシェリーが有する他のステータスとの比較であり、他のキャラクターとの比較ではないということである。
ボツネタ
少年サンデーコミックス版23巻のオマケページでは、これまでボツになってきたというアイデアが幾つか紹介されており、その中にはシェリーに関するネタも2つ挙げられている。
作者の雷句先生曰く、
- シェリーの縦ロールは取り外し可能で、クローゼットの中に何本もの替えが用意されている。
- 実は縦ロールの中に隠し武器としてヌンチャクが仕込まれており、ブラゴがいない時も「ボボボボンジュール!!」とヌンチャクを振り回して強者達を倒す。
というアイデアがあったらしい(もちろん、2つともあくまで「ボツネタ」であり、本編に設定が採用されているわけではないので真に受けないように)。
同コーナーには「実はリオウは二足歩行だった」等の衝撃的な(?)ネタも紹介されているため、入手できる機会があればぜひご自身の目で確認していただきたい。
金色のガッシュ!!2にて(ネタバレ注意!)
第16話のラストにて、なんと子を持つ母親になって登場。年齢は31歳となったが、気品や美貌を保つ貴婦人に成長している。
前作後に貿易商を営む富豪クロードと結婚し、長男ジャン、次男ニコラ、長女フローラを儲ける。
地元では有名な名士で一帯の人達から頼られており、子供達には模範的な母親として、夫には貞淑な妻として堅実に家庭を支えている。
現在のベルモンド家は没落(婚姻も邸維持を目的とした政略結婚と思われる)しており、使用人は老体の爺しかいない。
クロードは経済力はあるが家庭を蔑ろに不倫・遊興を繰り返す不誠実な男性で、シェリーも働いているが生活の為に黙認している。
夫婦関係は歪で、当主と社長夫人でありながら家事や三人の育児も負担させられている模様。
それでも子供達や地元で暮らす人々の為に身を尽くし、ブラゴとの思い出を生きる支えに質実に生きていた。
そしてある日、ジリオンを含む二組の『カード』に命を狙われ、邸を襲撃される(今作で『カード』が2組同時に襲撃してきたのは初なので、おそらく強者たるブラゴのパートナーである点を考慮して念を入れてきたのだと思われる)。
瓶を介してブラゴの術を使うジリオンから「ブラゴは死んだ」と告げられ、目的はパートナーの討伐と知ると愛する子供達を守るべく命を投げ出す。腹部や足に大量の血が流れ出るほどの重傷を負い、母親として生きる事を諦めた。そのとき―――。
「走れ!!」
と、彼の声を感じ、限界に達した体は走り出す。泣き叫びながら向かった丘の先では、アポロがヘリコプターで運んできた漆黒の棺と無色の白い本が出現する。
駆け付けた赤本組の援護で「ギガノ・レイス」「グラビレイ」を奪還し、シェリーの手により黒本が復活。ヘリの中から飛び出した「命の欠片」も漆黒の棺に吸い込まれていき、「遺体(もしくは借り物の身体)が入った棺」「黒色の本」「命の欠片」という3つが揃う。
そうしてブラゴが復活した第18~19話は彼と共に戦っているため、戦闘に関するシェリー・ブラゴ視点の解説は「ブラゴ」の記事を、ジリオン視点の解説は「ジリオン(金色のガッシュ!!2)」の記事を参照。
戦後、帰邸したクロードから子供達は母親を守るように立ちはだかり、父親の浮気を指摘。クロードは逆切れするが、裏切りに激怒したブラゴに車を破壊され胸倉を掴まれる。恐怖で泣きながら謝罪する夫の姿を見て、微笑みながら救急車に運ばれていった。
容姿
前作では前髪は二つに分かれていたが、今作ではおろしている。
後ろ髪は肩まで伸びており、特徴的な縦ロールは健在。シンプルな白いドレスを纏い、ハイヒールを履いている。
性格
領主(立場上)として領民(地元の人々)からの信頼は厚く、家庭では良妻賢母の立派な貴婦人。
前作では貴族、ベルモンド家の人間といった矜持を口に出すことはなかったが、三人の子供達に「模範的な人格と教養」を持たせるために告げている。
収入の問題で夫クロードの行動(不倫・遊興)は黙認しており、信頼や愛情は皆無。子供達は「私の子」と呼んでいる。
数々の苦労を抱えていてもブラゴとの思い出を心の支えとし、気丈に生きていた。
今作における実力
クリア編のような修行を継続していたのかは不明だが、年月が経った現在でも人類最強クラスの戦闘力は健在。
現に第17~19話だけでも、
- いきなり現れたジモダにも一切怯まず、強烈な蹴り一発で絶叫させる(しかも駆け降りてくる相手を階段の下から蹴り上げる形で)。
- 悲鳴を聞いて部屋に駆け込んだ瞬間にベッドのシーツを投げつけ、視界を一瞬だけ塞いだ隙にフローラを救出する。
- ジリオンに勢いよくタックルをぶちかまし、体格差を覆して吹き飛ばす。
- 瓶からギガノ・レイスを放たれた際にも一切怯まず、近くにいたリーザを強引に引っ張り盾にする。
- 腹部や左足に流血するほどの重傷を負って尚、遠距離からのグラビレイが当たらないほどの速度で全力疾走する。
- ブラゴの方へ視点が集中していたにもかかわらず、『合力』形態ジリオンのバラバラになった蛇腹剣による多方向からの攻撃を見事な跳躍で全部回避(視点について述べられていることからも、おそらく事前に構えていたのではなく、攻撃が向かってきてから素の動体視力のみで完璧に対応したのだと思われる)。
といったように、危機的状況下における身体能力、判断力、胆力は健在である。
余談
爺の戦闘描写
前述のようにシェリーの戦闘力が健在なだけでなく、第17話では爺の戦闘力も描写されている。
シェリーの援護をする際には、数センチでもズレればジャンの胴体を誤射しかねない状況にもかかわらず、ジャンを掴んでいるガムの手だけを遥か遠方から正確に撃ち抜くという超精密狙撃を成功させた。
爺は公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」の時点で「元軍人なのでそこそこ強い」と回答されていたのだが、前作においては何かしらの武術や武器を扱うシーンが一切無く、今作において初めて秘めたる実力が垣間見えることとなった。
シェリーの幸せはブラゴが鍵?
前述のように、「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」では運のステータスのみが平均値であった。
事実、戦闘シーンで運が悪いような描写はほぼ無かったものの、人生全体において苦難が多かったのは否定できないだろう。
苛烈な英才教育や家宝窃盗の冤罪で実親から罰を受け続け、王を決める戦いではゾフィスによって親友ココが洗脳されてしまう。後のクリア戦を考えるとゾフィスが生き残る可能性はゼロであり、ブラゴがシェリーを見つけ出さなければ大惨事(親友に爆撃・町を放火・パートナーのみ記憶が残る)になっていた。
一方、同ファンブックによるとブラゴの運は5段階中2と平均よりやや上になっており、その影響なのか(?)彼が魔界へ還った後にベルモンド家は没落。
不誠実な男との結婚を余儀なくされてしまい、それでも生まれた子供に愛情を注ぎながら、かつての栄華とは程遠い質実な生活を送り続ける。
『カード』の襲撃でブラゴの訃報を知らされ、一度は子供達を守るために死を選ぶが、彼の声を感じたシェリーは会いたいが為に傷ついた体の限界を超えて走り続けた。そして蘇生したブラゴとの再会で、シェリーは逞しい男性に成長した彼にときめいてしまう。
ブラゴはシェリーの嵌めた指輪を見た上で、「オレのパートナー」と言い切った。
ファン待望の単行本4巻表紙は、1~3巻の背景が白いデザインとは全く異なり、解放感のある青空に腕を組んだシェリーの後ろに、ブラゴが守るかのように降臨した絵になっている。
(ちなみに裏表紙はブラゴがシェリーの髪に触れる、という衝撃もの)
運命のパートナーが再び現れて……シェリーの幸せはこれから始まるのかもしれない。
関連イラスト
関連タグ
金色のガッシュ!! 金色のガッシュベル!! 金色のガッシュ!!2
ゾフィス:親友を操り戦いに巻き込んだ宿敵。
ゼオン・ベル:重大なネタバレのため詳細は伏せるが、原作版にて幼少期の境遇がシェリーと似ていたことが判明した魔物。