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ゾフィス

ぞふぃす

ゾフィスとは、バトル漫画「金色のガッシュ!!」及びアニメ「金色のガッシュベル!!」に登場するキャラクターである。
目次 [非表示]

「面白いゲームだ。おまえ達の醜い心を堪能できる」

「だが、ココは戦いや力に興味を示さなかった…」

「だから少しだけ心を開放した。人を傷つけることや物を破壊することが楽しくなるようにね」


「さあ… 楽しみながら… 王になろうではないか」


プロフィール

本の色濃い赤紫
術属性爆発
人間換算年齢14歳
好きな食べ物魚、羊、ラズベリーケーキ
趣味チェス、将棋、命令、人の心をもてあそぶこと
魔界から降り立った場所フランス
性別男性(※注1)
CV藤田淑子

(公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」内の魔物大百科、及び魔物発見場所マップから引用)


(※注1)作中では中性的な容姿から性別が判別しにくいが、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」の質問コーナーにて作者の雷句先生から「男です」と明言されている


概要

作中に登場する魔物の中でも極めて狡猾かつ邪悪な心を持っており、過去に因縁のあるシェリーから「最低最悪の魔物」と称され、後に対峙した清麿にも「噂どおりのクソ野郎だな」と言わしめるほどの存在。戦闘力も石版編の時点では非常に高い方。


基本的には個vs個が中心であった今作において初めて大規模な組織運営を計画・実行し、作中初の明確な「黒幕」「ボスキャラ」のような立ち位置に君臨した魔物でもある。

同じくボスキャラのような立ち位置であるリオウゼオンクリアとの比較は当記事における「余談」の項目を参照。


人物像

容姿

索菲斯

冷酷さを感じさせる紫がかった白い肌に妖しげな瞳、金髪の縦ロールが特徴的。

両目から顎にかけては他の魔物と同じように二本線が引かれているが、線の内側が赤く染まっている。


服装は薄紫色の扇状の大きな帽子をかぶり、同じく薄紫色で両足が隠れるほど丈の長いローブ(?)を着用している。ローブの両肩は紫色で、ローブの中央には顔と同じような赤い太線が通っている。

帽子を取ったシーンが一度もないため、はみ出している箇所以外の髪型がどうなっているのかは不明。

作者ブログの質問コーナーでも雷句先生が「頭の中身は全て謎です。でもゾフィス、頭大きいのですよ」とはぐらかしており、謎のままである。


また、作中では歩くことはほとんどなく、主に空中を浮遊しながら行動する(原作54話でシェリーに近付く際にも、「スー」と地面を滑るようにして移動している)。

足そのものが見えるシーンも無いが、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」にて作者の雷句先生から「足もあります」と明言されている。


性格

「友達…? 笑わせてくれます。役立たずになったバカが、何を咆えているやら…」


「表の顔はニコニコしていても、裏側では深い憎しみを抱いている。それが人間だと思いましたが?」


「面白い… まったくもって面白い、人の心が崩されるのは、いつ見ても快感だ」


常に慇懃無礼な口調で話し、一人称は「私」(ブラゴ戦の後だけ「オレ」になっている)。


基本的には丁寧な口調で話すが、性格は台詞からも読み取れるように残虐そのもの

初登場の時点で、シェリーの親友であり自らの本の持ち主であるココの心を能力で操り、本人の意思を捻じ曲げて無理矢理戦いに参加させるという非道な手段を躊躇なく実行していた。


他にも千年前の魔物達に対しては「石に封印され続けた」という大きなトラウマを呼び起こさせることで服従させており、総じて相手を精神的に追い詰める手段に愉悦すら感じているほどの凶悪さを持つ。


また、実力者であるブラゴのもとには強力な魔物を何体も向かわせる、デモルトの強力だが危険も多い「禁呪」について使うのを控えるよう事前に忠告しておく等、計画に関しては常に慎重さを見せる頭脳的な面もある。


一方、想定外の事態などで精神的に余裕が無くなると乱暴な口調になり、ブラゴとのやり取りではそれまでの嘲笑が嘘のように抵抗する意思すら失ったため、総じて「普段の狡賢さや慎重さの裏には臆病さも隠れており、計算外の出来事や心からの恐怖には弱い」とも考えられる。

現にガッシュカフェでロデュウと共演した際も、おそらく煽り混じりとはいえ「他人を使って悪事を働く臆病者」と称されている。


実力

石版編時点では個としての戦闘力も非常に高く、本に頼らない能力に関しても応用性が相当に優れている


まず、ゾフィスの代名詞といえば、「他者の心を操る」能力だろう。

これは魔本とは関係なく使用できるゾフィス自身の能力であり、「心の中に強い闇を植えつけ、別人格を作る」「意思そのものを実質的に剥奪し、魔物の言う通りに術を唱えるだけの駒に仕立て上げる」等の外道な使用法から、

  • 心を操作することで魔物と本の持ち主との波長を合わせ、元の本の持ち主の子孫であっても呪文の発動を可能にする(作中ではパティが「心を操る能力で、心と本のズレを無理矢理合わせた」と表現している)。
  • ココの言葉に強い暗示をかけ、たとえシェリーが耳を塞いだり気を逸らしても強く聞こえる「直接心に語りかける特別な強い言葉」と化して確実に精神を消耗させていく。
  • 記憶の中身を覗きこみ、ココの記憶を頼りにシェリーの心を徹底的に折る切り札を製作する

という巧みな応用も可能。


身体能力が高い描写は無いが、本気を出した時の空中移動は非常に速く、ブラゴと過酷な鍛錬を積んだ後のシェリーですら回避に苦戦するほど

作中ではあまり披露されていないが、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」では「高い腕力や瞬発力もある」とも解説されている。


明確な戦闘が描写されたのはブラゴ戦のみであるため、ダメージを負っているシーンも少ないが、バベルガ・グラビドンによって右腕に腫れあがるほどの重傷を負い、アイアン・グラビレイの重力を直に受けて全身を押し潰されても戦闘を継続できるほどの頑強さも持っている。


戦術的思考に関しても、既にパムーンとの戦闘で体力も心の力も大きく消耗したガッシュペアとウマゴンペアを確実に葬るために十数体もの石版の魔物を集めてリンチ同然に嬲り続ける、ブラゴ戦では一瞬の隙を作るためだけにココを操って崖下へ飛び降りさせるなど、敵対者を倒すためならば非情な手段を平然と実行する悪辣さも併せ持つ。


また、千年前の魔物が使用した術を自身の作り上げた装置による光で解除するという歴史的偉業同然の超技術を見せており、知力や科学力で言えば作中最強クラスだと思われる。

公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」でも清麿が「現代の人間の科学力では『月の光』や『月の石』の仕組みは解明できないそうだ」と述べており、頭脳面に関しては(良くも悪くも)優れているのは間違いないだろう。

これによって彼がゴーレンの術を解除したのも事実であり、その点では千年前の魔物たちにとっては恩人でもあるというのが皮肉というか何というか……。


もっとも、ゾフィスの知略に長けた面や狡猾さを踏まえれば「もし自身の悪事が魔界で露呈したとしても、一概に糾弾されないような状況を作る」ことすら予め計算に入れた上で千年前の魔物を利用すると決めていた可能性も高い(ファウードを人間界に持ち込み、かつ復活させるという擁護できない強行手段に出たリオウの一族とは対照的と言える)。

なので、やはり根底にあるのは善の心ではなく悪辣さなのだろうと思われる。


他、

  • 「外伝 ナゾナゾ博士とキッドの光の旅」におけるカマックの台詞から、ゾフィスがナゾナゾ博士&キッドの動向に気付いていたことが示唆される。
  • 石版編での決戦後にはブラゴから「お前ほど勘の鋭い魔物」と称される。

といった描写から、ゾフィスも作中における他の強者達と同様に広域かつ精度の高い魔力感知能力を持っていると思われる(※)。


(※)後にコーラルQが「千年前の魔物の存在やデボロ遺跡での戦いも把握していた」と述べているが、ゾフィス側がコーラルQに気付いていたか否かは不明。


ちなみに石版の存在、及び復活させる方法を知っていた理由は作中で明かされておらず不明。


術属性については、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて「爆発」だと記載されている。


より正確に表現するならば、「爆発を伴う火炎」といったところか。

同じ「爆発」属性であるゾボロンの術が「着弾と同時に爆発するエネルギー弾」なのに対し、ゾフィスの術は「爆炎そのものが球体の形となって発射される」ようなタイプとなっている。


多数の呪文を操り、それぞれの火力自体も爆発属性らしくかなり高い。

以下で述べるように、石版編の時点でギガノ級、テオ級、ディオガ級を全て修得しているので、やはりゾフィス自身の実力も高いことが窺える。

ちなみに、ブラゴ戦で右腕に重傷を負ってからは左腕で術を放っているので、発動に関してはどちらの腕からでも可能なようだ。


また、「爆発」という術の特性上、着弾した箇所から炎上して爆炎が広がるため、どの呪文に関しても(場合によっては)等級以上の破壊力や攻撃範囲を誇るという強みがある。

現にアニメ版オリジナルの戦闘シーンでは、火口に術を打ち込むことで火山を噴火させ、大量に噴き上がった火山弾をも術で爆破して広範囲攻撃と化すという戦略を披露した。


ラドム

片手を前方にかざし、着地点で爆発する小さな火球を放つ。

小規模とはいえ爆炎を起こすことには変わりないので、この術だけでも街一つを火の海にすることが可能。


ロンド・ラドム

接触した箇所から連鎖的に爆発、炎上するムチを放つ。

この術に関しては手から弾が放たれるのではなく、ゾフィスが手で爆発のムチを掴んで振るうような使用法となっている。


テオラドム

テオ級のラドム。

作中の描写は一瞬だったので性能が判別できないが、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」では「ラドムより大きめで、スピードがある爆発弾」と紹介されている。


ギガノ・ラドム

ギガノ級のラドム。

こちらも作中の描写は一瞬だったので性能が判別できないが、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」では「テオラドムほどのスピードはないが高威力の爆発弾」と紹介されている。


オルガ・ラドム

螺旋状の爆炎をビームのように放つ術。ブラゴのオルガ・レイスと同等の威力を持つ。


原作では特筆して強力な呪文として描写されなかったが、アニメ版87話ではこの術をマグマに向けて使用した際、マグマが複数の細長い獣(いわば竜)のような形となってブラゴとシェリーに襲い掛かるという謎の現象が起きている。

これがどのような仕組みや効果によるものだったのかは現状不明。


ギガラド・シルド

爆炎が渦状に展開し、巨大な円状の盾となる防御呪文。

公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」では「渦状の爆発が盾となり、爆風によって敵の攻撃を防ぐ」と紹介されている。

シェリーの心の力がかなり弱まっていたとはいえ、ブラゴのディオガ・グラビドンを完全に防いでおり、名前に「ギガ」(=ギガノの略)が付くことも踏まえると相当な防御力だと思われる。


ディガン・テオラドム

テオラドム程の大きさを誇る爆発弾を4発同時に放つ強力な呪文。

原作で映っているのは4発のみだが、ゾフィスの台詞を踏まえると、おそらく弾の総数はより多い(あるいは任意で追加出来る)と思われる。


現にアニメ版87話では、一度の詠唱で巨大な爆発弾を10発以上も降り注がせているため、もし原作でも同様の性能が秘められているなら相当に強力な呪文であると言える。


ディオガ・テオラドム

ゾフィスのディオガ級呪文。

およそ10m以上はある超巨大かつ高威力の爆発弾を放ち、強烈な爆炎と爆風を起こして辺り一面を大炎上させる

初使用時はブラゴのディオガ・グラビドンとも相殺しており、ディオガ級の名に恥じない力を誇る。


活躍

一言で表すならば、石版編における全ての元凶


原作中盤までココと共に身を潜め、正体を隠すために「ロード」という偽名を名乗って仮面を被り、配下に置いたビョンコに謎の石版を集めさせていた。

その目的は、千年前の戦いで圧倒的勝率を誇ったゴーレンの術によって石にされた40体以上もの魔物の子を「月の光」で復活させて配下とし、現在の魔界の王候補を一掃するというもの。


あまり好戦的ではない本の持ち主は自我を失った操り人形のように仕立てあげ、また千年前の魔物にも知り合いがほとんどいなくなったであろう魔界に帰った時の地位の約束、そして幻覚によって「逆らえば石に戻される恐怖」を植えつけて従わせた(※1)。

(※1)これに関しても巧みに幻覚を利用しており、作中で清麿が指摘している通りゾフィスが可能なのはゴーレンが掛けた術を「解除する」ことだけであり、「術をかけ直す」ことはできない。

その上でこのように思い込ませたのは、デボロ遺跡に設置されている「月の石」が本当は「ゾフィスの『心を操る力』を増大させ、40人以上の人間の心を同時に制御する『自動制御装置』」であり、千年前の魔物達に守らせようと企んでいたため。

しかも、デモルトの本の持ち主であるヴァイルには「石を守り切った際の報酬」として「月の石の譲渡」を約束しており、仮に自身が魔界に帰った後でさえも自身が作った装置による集団催眠(及び犯罪)が可能なよう助長するつもりだった模様



ガッシュ陣営が乗り込んできてからも大きな損害は無く事を運んでいたのだが、遺跡に乗りこんできたブラゴに千年前の魔物十数体を一度に撃破されるという予想外の事態に激昂。ココとの再会を望むシェリーに応じ、一組対一組の戦闘に持ち込む。


戦いでは暗示をかけたココの言葉で迷いを生じさせ、シェリーを戦意喪失させ、ブラゴを満身創痍に至るまでに追い詰めるが……ココが身に着けていたある物をきっかけに形勢が逆転し敗北。


敗北後、シェリーに洗脳していた間のココの記憶を消去することを命じられるがそれを拒否。ココに施した特別な精神操作によって「自分が魔界に帰ってもココは記憶が残り、自身がした悪行を一生胸に抱えて苦しみながら生きる」と告げ高笑い。敗北してもなおシェリーたちを愚弄し続けた。


だが、ブラゴに今までの戦闘(※2)で「本当は自分(ブラゴ)を恐れて逃げ続けていたこと」を指摘され、「魔界に帰った後も俺から逃げ続ける生活を送りたいか?」と凄まじい殺気を放つ彼の脅迫を受け心の底から恐怖し、屈する形でついに負けを認める。

自分と出会った後の記憶をココから完全に消した後、本を燃やされ魔界に帰った。

(※2)シェリーと初めて出会ったブラゴがゾフィスの攻撃から彼女を庇った際、勘の鋭いゾフィスがブラゴの存在に気づかぬままその場を立ち去ったことに加え、デボロ遺跡へ向かう道中に雑魚とは思えないほどの千年前の魔物に幾度も行く手を阻まれたことにブラゴが違和感を抱いていた。



魔界に帰った後はブラゴと同じ学校に通っているが、ブラゴには未だ怯えている模様。

原作最終回ではその様子が1コマだけ描かれている。


また、最終回では「望むならば本の持ち主へ手紙を送ることができる」件も描かれたが、これに関しては作者の雷句先生が2012年6月にTwitter「ゾフィスとワイトの2人は手紙を書いていません」と明言している。

なので、本編におけるシェリーの努力が水の泡になる……などという最悪の事態は起こらないと公式から明示された形となる。


関連人物

シェリーと共に自身を追い続けてきた「因縁の相手」と言える存在。

石版編のラストバトルでは熾烈な戦いを繰り広げた。


人間換算年齢が同じだったり、魔界から降り立った場所もフランスで共通している。


邂逅編に登場した魔物。同じ爆発属性。

こちらはゾフィスと違って炎熱は伴わず、爆弾で例えるならゾフィスは「火炎で焼き払うナパーム(焼夷弾)」であり、彼女は「爆風の威力で吹き飛ばすグレネード(榴弾)」といったところである。


邂逅編に登場した魔物。

「優れた実力を持つ」「本の持ち主とまともな信頼関係を築かなかった」等の点が共通。公式情報としての趣味もチェスで共通している。

色々と共通点があるためか、原作最終話の集合写真でも隣り合っている。


ただ、あくまでエシュロスは「何かしらの能力を使ったわけではなく、ただ言葉巧みに上手く利用しようとした」だけであり、「自身の能力によって意志すら無視して強制的に戦いに参加させた」ゾフィスとは異なっている。

また「主人公達との勝負そのものには勝利目前だったが、主人公達の影響で本の持ち主が正しい道を選んだため、最終的には敗北となってしまう」という、見方によっては似通った結末を迎えている(主人公達の影響で本の持ち主の心が救われ、間接的に自身の敗北を決定付ける原因になるという点で共通)。


余談

作中におけるボスキャラ的な魔物との比較

結論から先に述べると、ゾフィスは作中における「敵役」や「ボスキャラ」の中でも最もストレートな「悪人」として描かれており、後に登場した似たようなポジションの魔物達とも人物像の書き分けがなされている。


具体的な比較をした場合、

  • 「ファウードの封印を解いて必ず王になる」というプレッシャーから多大な責任感やストレスを抱えてしまった結果として粗暴な言動が目立つようになってしまったことが示唆されており、決して性格そのものが邪悪とまでは言い切れないリオウ。
  • 一応ネタバレのため詳細は伏せるが、複雑な事情やすれ違いによって負の感情を貯め込み過ぎてしまっていただけであり、本来であれば王族にふさわしい誇り高い面を持つゼオン。
  • 「魔界を滅ぼす」という目的自体は間違いなく魔界にとっての悪ではあるが、そもそも「滅亡の子」という特異な存在として生まれており、先天的な思想や価値観自体が他者と根本的に異なっているため、ある意味では善悪という物差しで測れない人間性を持つクリア。

等と各々のキャラクター像を考察・解釈できるのだが、ゾフィスに関しては悪辣な言動をする何かしらの事情などが一切無く、作中において大きな出番があったにもかかわらず読者が同情・共感できるようなエピソードが少しも挿入されないという点でも珍しい。


最後にブラゴの剣幕を受けて怯える描写も含め、総じて(良くも悪くも)「同情の余地が無い純然たる悪役」として描かれており、その振り切った性悪さ故にインパクトを残し、敵側の代表的なキャラクターたる立ち位置を確立したとも評価できるだろう。


現に後述のように、連載中こそ人気キャラとは言い難かったものの、文庫版や完全版が発売し、新規層が増えた頃から人気が上昇したと思われるキャラクターでもある


人気

前述のように「完全な悪役、外道」であるためか、連載当時に行われた公式人気投票では第1回が48位、第2回が31位、第3回が40位と、いずれもトップ10からは程遠い順位であった。


だが、2023年7月にマイナビが実施したアンケート「金色のガッシュ!!で1番好きな魔物の子は?」ではなんと8位にランクインしており、非公式かつ投票対象が魔物だけとはいえ初のトップ10入りを果たした(偶然か必然か、因縁のあるブラゴとはちょうど1位差である)。


確かに性格こそ悪辣そのものだが、「むしろ振り切った同情の余地が無い徹底ぶり」「中性的なビジュアル」「強力な術や能力といった高い実力」等、いちキャラクターとして持ち合わせていた魅力的な要素の数々が改めて評価されたのかもしれない。


Pixivでも、シェリーとの決着を終えた現在ではゾフィスをコミカルに描いた作品も投稿されており、なんだかんだで一定の人気があるのかもしれない(?)。

ココの怒り


また理由は不明だが、NeoApoでの検索数では第1位となっている。

悪役にもかかわらずpixivにおけるガッシュ関連記事の中で閲覧数が非常に多いのはその影響だろうか?


アニオリ展開等

原作では一貫してシェリー&ブラゴペアとの因縁が強調されたが、アニメ版では石版編開始前にオリジナルエピソードが追加。

アニメ版51話にて鈴芽を利用してガッシュと清麿を呼び出し、仲間に誘うエピソードが追加され、そこで自らの企みを多少なりガッシュ達に打ち明けている。ガッシュのことは「ライトニングブロンド」と呼んでいた(原作における「バオウの使い手」や「雷のベル」よりも先に述べられた異名でもある)。


このため、アニメ版ではブラゴペアだけでなく、ガッシュ達にとっても絶対に許してはいけない敵という因縁が強調された。


他にも、アニメ版145話では原作と展開が異なるテッドとチェリッシュの回想にも登場。

厳密にはシルエットが映っただけであり、台詞も一切無いので断定はできないが、

  • 同話にて何者かが茂みからテッドを見ているシーンがあり、そこで映る目つきや目の下の線がゾフィスそのものである。
  • テッドが駆け付けてきた際に家の中から爆発弾のような攻撃が放たれる。弾の色は紫であり、これはアニメ版におけるゾフィスのラドムと色が同じである。
  • 家を爆破した後はローブのような衣装をなびかせ、浮遊して去っていく。

といった描写から、チェリッシュの家を破壊した真犯人であることはほぼ確定である。


尚、真犯人であることこそ(ほぼ)確定なものの、「なぜチェリッシュの家族を襲ったのか?」という動機については一切語られておらず、現状では視聴者の解釈に委ねられる。


金色のガッシュ!!2にて(ネタバレ注意!!)

第17話時点では本人は未登場、かつ生死不明なものの、第13話の描写から他の魔物と同じように術を奪われていることが判明。


第13~14話にて、『カード』の一体であるガンサーティオ(及び彼女が守っている魔物達)を襲撃する際に以下の術を使用した。


今作にて判明した術/使用された術

ギガノ・ラ・バ・デラドム

今作にて初登場した術。

ゾフィスの新呪文が最後に描かれたのは原作159話のため、原作から話数を繋げた場合実に177話ぶりの新呪文となる。


長さ数m以上もある発射口を3つ備えた巨大な砲台を右腕に装着し、着弾と同時に燃え広がる強烈なナパーム(焼夷弾)を「アン」「ドゥ」「トロワ」の掛け声とともに順に発射する。

見た目を端的に表すならば、さながら前作でクリアが使用した「シン・クリア・セウノウス・ザレフェドーラ」の小型版といったところか。


火焔を伴う爆発属性、かつギガノを冠しているだけあり威力は非常に高く、術による盾ではないとはいえティオが使用した分厚く大きな盾を高熱で融解させるほど。


ロンド・ラドム

前作から登場していた術。詳細は「術」の項目で述べた通り。

こちらは上記のギガノ・ラ・バ・デラドムとは異なり、ガンサーが直接瓶に触れて発動する形だったので、見た目や性能も前作と同じになっている。


それでも爆発属性故の威力は相変わらずであり、幼い魔物のエルに直撃した際には一撃で腹部を抉るように吹き飛ばし、大量の血で染め上げるという凶悪な殺傷力を披露した(それに加えラドムならではの炎により患部は大火傷のオマケ付きと思われる)。


他にも、ガンサーは同じく「ラドム」を術名に含む「ギラドム・バスカード」という術も使用しているが、こちらはギャロンの術であることがほぼ確定なので割愛する。


関連タグ

金色のガッシュ!! 金色のガッシュベル!!

金色のガッシュ!!登場人物一覧

濃赤紫本組


ココ シェリー・ベルモンド ブラゴ


ゾボロン エシュロス


ゼオン:同じく「記憶に干渉する」能力を持つ強者。


ロデュウ:本編においては絡みが一切無いが、完全版に収録された「ガッシュカフェ」にて共演。


クリア・ノート:同じく「ボスキャラ枠」であり、経緯や手段は違えど「本の持ち主の自我を剥奪した」者同士。


ガンサー:続編「金色のガッシュ!!2」にてゾフィスの術を使用した『カード』。


卑劣漢 愛すべき外道 絶対悪


類似人物

デイダラNARUTOの世界で暗躍した犯罪組織のメンバー。「爆発を用いた攻撃能力」という共通点を持つ。


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