「今の攻撃はガッシュの第5の術『ザケルガ』…」
「その他のガッシュの術、『ザケル』・『ラシルド』・『ジケルド』・『ラウザルク』・『ザグルゼム』…」
「そして最強の攻撃呪文『バオウ・ザケルガ』」
「そして、そのどの術をもってしても私を倒すことは不可能だ」
「だからこそ…私はお前達を消しにきた」
概要
ファウード編序盤で登場した魔物。
デボロ遺跡での戦いを終えて帰国したガッシュと清麿にとっての初戦の相手となる(アニメ版では登場順が変更されており、アース→コーラルQとなっているため、アース戦でザグルゼムの連鎖を行った際の台詞も若干変更されている)。
CVは神代知衣氏。
本の持ち主はグラブ(金色のガッシュ!!)(詳細は個別記事を参照)。
公式からプロフィールが明かされていないため、人間換算年齢や好物は不明。
本の色に関しては、アニメ「金色のガッシュベル!!」DVD Level3-3巻に収録された魔物百科にてハバナローズ(赤みがかった暗い茶色)と解説されている(実物ではなく映像特典なので、対象DVDを購入・レンタルすれば現在でも確認可能)…のだが、どういう訳か公式メディアでは一貫して白っぽい青色(もしくは水色)であり、全然ハバナローズではない。
どちらかといえばギャグ寄りの言動が多いキャラクターなのだが、コミカルな言動・ロボットらしい多彩な変身形態・良い意味で「レトロなロボット」というビジュアル……等、刺さる読者には非常に刺さるキャラクター性をしており、現在でも一部のファンから根強い人気を誇る魔物である。
また、レギュラーキャラではないにもかかわらず、アニメ版では「コーラルQの変形体操」というキャラソンが制作されたり、本の持ち主のグラブが大幅な追加描写をなされたりと、アニメスタッフからも愛されたようなキャラクターである(詳細は各項目を参照)。
人物像
容姿
四角い頭部や腹部、大きな丸い瞳、腹部に描かれた「Q」のマークが特徴的。
身長は他の魔物と比べても低めな方で、ガッシュやウマゴンよりも小柄だと思われる。
また、アニメ版ではロボットらしさを強調するためか、身体を動かす時に「ウィーン」といった機械音が鳴るという演出がなされている。
性格
先に述べたように、全体的にコミカルな言動が多く描かれており、冷静でありながらもどこか抜けたような印象を受ける。
口調も「ピポパポ」等と機械的だが、性格まで機械的ということはなく大胆不敵・感情豊かな面も描かれている。
さすがロボットらしいというべきか、「確実に勝つために各地の魔物達を一体ずつ調べていく」という地道さや、ゾフィスの悪事を止めるために戦ったガッシュを「バカだからあんな無謀な戦いができた」と断じる合理性の鬼のような面も併せ持つ(ガッシュに敗北した後には強さを認めているため、決して「非情」なわけではなく、あくまで合理性の面から愚かと表現したのだと思われる)。
総じて「ロボットらしい合理的な思考・価値観」と「良い意味でポンコツじみた愉快な言動」が合わさった魅力的なキャラクターだといえるだろう。
魔力感知能力
また、頭部の両端から生えているアンテナ(※)は「魔物の居場所を探知する」能力を持っており、他の強者達が行っている魔力感知を生まれ付き使用できた模様。
(※)原作166話でコーラルQ自身が「私は体内に特別なレーダーを持っていてね」と述べているため、厳密には「体内に魔力を感知する機械の本体があり、頭部のアンテナはじんわりと魔力を感じ取る補助具」といったところだろうか。
具体的な感知範囲は述べられていないものの、世界各地の魔物どころかデボロ遺跡での戦いやファウード出現すら把握しているため、おそらく数千kmにも及ぶ作中最高クラスの感知範囲であった可能性が高い(ファンからはモモンと同等くらいなのでは?と言われることも)。
ちなみに石版編においてゾフィスがコーラルQに気付いているような素振りは一切なかったが、これに関しては、
- 単純にゾフィスが気付かないほど遠方から戦いを感知していた。
- ゾフィスもコーラルQの存在に気付いてはいたが、どう考えてもブラゴやガッシュ陣営への対処が最優先のため、実力的にも脅威とは感じずあえて放置していた(後回しにしていた)。
等と考えれば特に矛盾はしない。
Qの意味?
作中では腹部の「Q」が何を意味しているのかは特に言及されていなかったが、公式ファンブック「金色のガッシュ!! 20周年ありがとうなのだ!ブック」に収録されたQ&AコーナーにてコーラルQ自身が「コーラルQの『Q』はクエスチョンのQ」と発言している。
もっとも、これを聞いた雷句先生も「初耳だな…」と述べているため、「前々から決まっていた真面目な設定」だったのか「モヒカン・エースに対する回答のようなネタや冗談の類」なのかは曖昧なままである(モヒカン・エースに対する回答についてはビクトリームの記事を参照)。
術
公式から術属性が明かされていないため、公式情報としての表記は不明。
とはいえ、作中の描写から考えるに、ほぼ間違いなくキッドと同じ「機械」属性だと思われる(身体を「強化」するというよりは「変形」させるような術を数多く備えているため)。
ロボットというキャラクターデザイン通り、全身を自在に変形させて戦う……のだが、
- 1~2コマ目:胴体や身体の一部が少しだけ可動・変形する。
- 3コマ目:何の前触れもなく一瞬で全身の大きさが数倍以上にも膨れ上がり、頭身すら大きく変わるほどの急激な変化を遂げる。
- アニメ版では原型から順当に変形した上で視聴者も目を疑うほどの法則無視の超変形をする。
という謎の変身を行い、清麿も困惑するほど。
あくまでも「魔物」であり「本物のロボット」ではないのだろうし、呪文によって発動している以上、物理法則の通用しない変形であっても別におかしくはないと解釈しても良いのだろう(というか、有り体に言えばギャグ混じりの描写なのだが……)。
ロボルガ
左右のアンテナを合体させてパラボラアンテナのように開き、光線を発射する。
原作・アニメ版ともに具体的な術の見た目や効果が描写されなかったが、カードゲーム版に収録された際のイラストで上記の効果が確認可能。
ロボルク
全身を組み換え、二本角の生えた仮面(フェイスメット)を被ったような全長数メートルの人型形態に変形する。
この術のみ、ガッシュが持つ何の術に対抗するための呪文だったのか明言されていないが、一部のファンからは消去法で「ザケル対策」だったのでは?と考察されることも(作中ではザケルガに対しては明確なダメージを受けていたが、ザケルに対する反応は描かれていないため)。
ラ・ロボガルグ
腹部を「二本角のついた巨大な顔」のような鏡に変形させ、支えのような後ろ足も追加された四本足の形態へ変化する。
作中の描写から、術名の「ラ」は「反射」を意味する「ラ~系」で確定だと思われる。
グラブも「ザケルガを防ぐ術」と述べていたように、ザケルガを無傷で跳ね返す強度を見せた。
ビーザム・ロボルガ
「一弾目は盾を壊せ!!」
「二弾目は目標へ攻撃!!!」
通常形態のまま腹部が発射口になり、先端がドリルのように尖った小型ミサイルを発射する。
上記の台詞通り、ドリル状の先端が分離する二段構えになっており、作中では分離した箇所でラシルドを破壊し、本体でガッシュを爆撃するという多段攻撃を披露した(ファンからはティオのセウシル対策も兼ねていたのでは?と考察されることも)。
ムロム・ロボルク
全身が黒く変色し、頭部・両肩・腹部が特に丸みを帯びたゴム質の姿へ変形する。
ギャグ寄りの描写ではあるものの、仮にも全身がゴム(=絶縁体)になったことでジケルドによって付与された磁力を完全に無効化するというピンポイントメタのような活躍を見せた。
もっとも、全身が弾力を帯びているということは防御的な使い方もできるはずなので、ウマゴンのシュドルク対策も兼ねていたのでは?と考察されることも(おそらく初級呪文程度の突進ならノーダメージにできるため)。
ディゴウ・ロボルク
「ピッポッパッ」
「アクセル全開!!!」
頭部にフルフェイスメットを装備し、腕部を太く巨大な腕、下半身を全体を巨大なバイクに変形させる。
ディ+ゴウ級なだけあって強化幅は高く、(まだバオウ覚醒前の性能とはいえ)ラウザルク状態のガッシュに対して一瞬で後ろに回り込むほどの瞬間速度と、同じくラウザルク状態のガッシュに両手で踏ん張られてもなお押し切り、道路を深く凹ませるほどの攻撃力を併せ持っている。
特に旋回性能や攻撃力に優れているような印象を受けるため、ウマゴンのゴウ・シュドルク対策も兼ねていたのでは?と考察されることも。
ギガノ・ロボルガ
ロボルガ使用時と同じように、左右のアンテナを合体させてパラボラアンテナのように開き、煌めく極太のレーザーを発射する。
ロボルガやビーザム・ロボルガと同じく、通常形態で使用する呪文である(発動時には一度変形を解いているため、おそらく他の変形呪文とは併用できないのだと思われる)。
アニメ版での台詞ミス(?)
尚、アニメ版107話ではグラブが「俺達の最大呪文『ギガノ・ロボルガ』は、ブラゴのディオガにも匹敵する威力のはずだ」と述べるシーンがあるが、これはアニメスタッフの設定ミスなので注意。
そもそもとして原作の同シーンでは「ギガノ・ロボルガの威力を他の術と比較するような台詞」自体が描かれておらず、上記の台詞はアニメ版において付け足されただけのものである。
威力面から考えても、さすがにバオウ覚醒前のザケルガがザグルゼム1発分の強化でディオガ級と相殺できるわけがないので、諸所の点からスタッフのミスと断言できる(おそらくザグルゼムの強さを引き立てるために表現を盛ってしまったのだと思われる)。
なお、アニメにおけるバオウ・ザケルガはザグルゼム習得前の素の威力でディオガ・グラビドンと同等の威力を持つ描写がされることがあったため(間界編)、
原作における「ギガノ・ロボルガを防ぐにはバオウを使うしかない」というコーラルQたちの推測から上記のセリフに繋がっていた可能性もある。
(当時のガッシュの術はザケルガとバオウの中間に位置する威力を持ったテオザケル等が存在せず、
ラシルドやザケルガ以上の術に即座に対応するにはバオウを切るしかなかったため、
ディオガ級に満たずとも強力な術を使えば、その対処にバオウを使うはずという推測自体に間違いはないと思われる。)
あるいはブラゴとの初戦のように心の力が最高潮に高まっていればギガノ級をザケルで相殺することもあったため、「ただのギガノ級ではバオウを使わない」とスタッフが判断してのセリフだったのかもしれない。
ガンジルド・ロブロン
全身をバラバラに分離させ、内側から金属製の身体を持つ本体のような形態が出現。
分離させた体表を無数の鏡として扱い、自由自在に攻防を行う強力な形態(鏡に関しては、原作166話での発動シーンにて10枚ほど確認できる。ちょうど10枚なのか、コマ外に更なる鏡があるのかは不明)。
アニメ版107話ではグラブが「もっと強敵のためにと用意していたが……」と「ガッシュ相手には使用する予定のなかった術」であるような台詞を発しているが、原作においてそのような台詞や描写は一切無いので注意(原作においてはバオウ・ザケルガとザグルゼム対策を兼ねた術として運用したと見て間違いない)。
作中ではザグルゼムの性質故に逆利用されてしまったものの、本来であれば中~遠距離から無数の重量物を用いて攻撃も防御も行えるという応用性の高い呪文であり、純粋な火力というよりテクニカルに戦うコーラルQらしい呪文だと言えるだろう。
コーラルQ自身も「盾を全て重ねればバオウ・ザケルガも防ぎきれる」と述べており、応用性だけでなくディオ級相当の防御力も兼ね備えていたことが示唆されている。
トラックに変形する術(仮称)
術名は公式情報として明かされていないが、原作最終話では全身をトラックに変形させ、デモルトが削り取った岩を乗せているようなシーンが描かれている。
一応、作者ブログで「術の一種」と回答(明言)されているのはデモルトだけなのだが、描写的にコーラルQの変形も術の一種と判断するのが自然なので記載する。
ネット上の書き込みに関する注意
尚、ネット上では原作最終話におけるデモルトの「角をツルハシに変える術」やコーラルQの「トラックに変形する術」が「生活魔法」と書き込まれている場合もあるが、この表現は本来であれば不適切なので注意。
他作品と違い、「金色のガッシュ」という作品において魔物の術は「術」「呪文」と表記されるものであり、「魔法」という表現は作品にそぐわない言い回しになってしまうので注意していただきたい。
活躍
初登場は原作164話。
以前から各地の魔物を個別に観察していたようで、ガッシュ&清麿を「今日中に倒す」とグラブに宣言。
放課後にガッシュを高速で飛行するブリのメカ(ラジコン?)というユニークな発明で工事中の道路まで誘導し、ロボルガで退路を断ち戦闘に持ち込む。
戦闘序盤こそギャグ寄りの描写が目立ったものの、いざ本腰を入れてからは「どの術を使用しても私を倒すのは不可能だ」という宣告通り、ガッシュが修得してきた術を次々に打ち破るという高い実力を披露していく。
そしてディゴウ・ロボルク状態でガッシュにトドメをさそうとしたのだが、窮地の中でガッシュの「攻撃を見切る力」が覚醒。
石版編の激闘を経て培われてきた経験が目覚め、ラウザルク無しでもコーラルQの攻撃を見切っていく。
更には「ザグルゼムは敵の攻撃呪文にも有効」と判断した清麿の策によりバオウ・ザケルガ抜きでギガノ・ロボルガを相殺され、ガンジルド・ロブロンを発動。
しかし、奇しくも「複数の盾を展開する」という効果がザグルゼムの連鎖誘導を行う絶好のチャンスとなってしまっており、「追い詰められるフリをしながらザグルゼムによる『連鎖のライン』を作る」という清麿の作戦に気付かず、いざ放ったバオウは作中で初めて「強化バオウ」としての姿を見せる。
強化バオウが迫る最中、
「合体変形ロボになりたかった…」
「なれたらこんなやつ…」
と涙目で呟き、そのままバオウを直撃させられ戦闘不能に。
本を燃やされた後には、ガッシュと清麿の強さを認めるような発言をし、「魔物ではあるが魔物ではありえないもの」、つまりファウードの存在を教えて魔界へと帰っていった。
原作最終話では、ロップス・デモルトと共に岩山の工事(採掘?)を手伝っているシーンが描かれている。
アニメ版の追加描写
上述したように、原作では戦闘後にコーラルQがファウードの情報を提供するだけだったのだが、アニメ版ではグラブの心情変化・成長の描写が追加されている(以下で解説するように、原作から相当量の追加描写がなされているため、ファンであればぜひ原作とアニメ版を見比べていただきたい)。
ガッシュとの戦闘は概ね原作と同じ内容なのだが、敗北後にコーラルQの身体が透けていく中、グラブが清麿に「ザグルゼムの連鎖に気付いたとしても、初めて使うとなれば躊躇するはずだ。なのに、なぜお前は……」と問う流れが追加されている。
そして「オレはガッシュの力を信じている」と真っ直ぐな言葉を返された時には驚いた様子を見せた。
更には原作と違い、ウマゴンとサンビームが駆け付けてくるという「仲間との絆」を示すような流れも追加され、
「ガッシュと出会ったおかげで、友達ができ、仲間が増えていった」
「そして、仲間達の想いがあったからこそ、千年前の魔物達と戦った時にも、俺達は数倍・数十倍の勇気を持って立ち向かうことができたんだ」
と清麿が語った際にも、驚いたように目を見開いていた。
そうしている内に本が燃え尽きる直前になり、
「行かないでくれ、コーラルQ!」
「お前がいなくなったら、オレはどうすれば…!」
と悲しむも、コーラルQは、
「何を言ってるピヨ……」
「グラブもピヨ麿のように、周りのみんなと友達になればいいんだピヨ……」
「日本に来て良かったなグラブ……。探していた『答え』が見つかったピヨ……」
と最後まで温かい言葉をかけ、互いに目に涙を浮かべながら別れる……という、原作よりも絆を強調したような好演出となっている(このアニオリシーンで2人を好きになったファンも多いのではないだろうか)。
そして107話ラストでは、明るい陽射しの中「グラブの立てた作戦のおかげで勝てた」とバスケで喜ぶ友人達や、女子生徒からも「今はとってもいい顔してるわよ」と言われるほどに周囲と打ち解けた姿が描かれている。
「ありがとう、コーラルQ!」
「君のおかげだ……!」
金色のガッシュ!!2にて(ネタバレ注意!)
「ピッポッパッ!!!」
「私の名前はコーラルQ―――――!!!」
「グラブー!!! 会いたかったっピー!!!」
活躍
ボビーがロボルガの瓶を持ってきていたとはいえ、ガッシュ・キャンチョメ・ティオ・ブラゴといったメインキャラ達に続いてまさかのサプライズ登場。
第23話までは「前作で味方側として戦った魔物」のみが再登場していたため、ここにきて初めて「前作では敵対した魔物が今作では味方側になる」展開が描かれた。
成長した姿で復活した直後、グラブとの再会を喜び、ガッシュ&清麿と共闘する流れに。
現状では術が3種しか使えないようだが、清麿の的確な指示を受けてバタフライ・ニードルを打ち破り、ビーザム・ロボルガによってヘムとローリング・ウィッチに大きなダメージを与える等、再登場回だけでも形勢逆転に大きく貢献した。
また、ロボルガを撃つ際には清麿が「セット」の構えをしており、前作~今作を通しても清麿がガッシュ以外の魔物に「セット」の構えで指示を出したのは今回が初となる。
今作での人物像
容姿
いかんせん機械の魔物なので、一部のファンからは「肉体は成長していない(できない)のでは?」とも予想されていたのだが、再登場にあたり他の魔物と同じように体格が変化していることが判明。
頭部や胴体は角ばったままであり、下腹部や手足が丸みを帯びて太くなっている。
身長も前作からかなり伸びており、成長後のグラブより頭一つ分大きいほど(なのでおそらく2m近い身長になっていると思われる)。
性格
こちらも良い意味で前作とあまり変わっておらず、戦闘時にもコロコロと豊かな表情を見せ、ギャグチックな叫び声をあげる等の明るくコミカルな面は健在。
また、清麿に「ロボルク形態に小さな羽が付いてかっこよくなった」とおだてられただけですぐさま清麿との共闘を了承しており、意外とチョロい面(良く言えば純粋な面?)があることも明らかになった。
今作で使用する術
ロボルク
前作でも登場した術。
その場で変形し、二本角の生えた仮面(フェイスメット)を被ったような全長数メートルの人型形態に変形する。
相変わらずの謎変形に、清磨は何も言わなかったがもの言いたげな表情をしている。
前作との違いとして、変形時に両腕とレーダーを折り畳む角度が微妙に変わっており、変形後も背面に小さな翼が生えたデザインとなっている。
間違いなく初級術のはずなのだが、第23話ではなんとブルーのブラスト・ショット+バタフライ・ウィップ+ヘムの触手による殴打という強烈な攻撃を立て続けに受けても戦闘不能にならず、術を解除されるだけで済むほどの頑強さを見せた(まあ、どちらかといえばぶっちゃけギャグ補正なのかもしれないが)。
ロボルガ
こちらは「術」の項目で解説した通り、前作で名前のみ判明していた術。
今作では遂に雷句先生の直筆で「コーラルQがロボルガを撃つ」シーンが描かれ、カードゲーム版と同じように頭のアンテナを合体させて光線を放つことが明らかになった。
ビーザム・ロボルガ
こちらも前作で登場した術。
腹部を開き、2段式のミサイルを発射する。
今作では(おそらくコーラルQの身体が成長したことに伴い)術の大きさが変化しており、成長後のガッシュと清麿が飛び乗れるほどのサイズになった。
元々一段目だけで(強化前ではあるが)ラシルドを破壊できる程の威力がある術ではあったが、第23話ではグラブが『負』の感情ではなく『善』の感情を源に威力を大幅向上させ、現在のガッシュのザケルガ(=並のギガノ級以上)でも傷一つ付かなかったヘムに一段目だけでダメージを与えてひるませ、追撃でローリング・ウィッチをも容易く吹き飛ばすという「金色のガッシュ!!」のテーマを体現する熱い展開が描かれた。
余談
選抜理由?
確かに一部のファンから根強い人気があるとはいえ、ナゾナゾ博士のパートナーであるキッドどころか前作メインキャラのウマゴン達よりも早くコーラルQが仲間入りする展開はかなりのサプライズとなった。
これに関しては、単に意外性を狙っただけでなく、
- 確かに前作では敵対したが、あくまで「王を決める戦い」の都合上戦っただけであり、決してコーラルQとグラブが「悪人」「悪役」というわけではなかった。
- コーラルQは超広域の魔力感知能力を持っているため、これから仲間を集めていくためにも非常に大きな役割を持てる。
- メタ的な点からも、前回の「王を決める戦いの上位10名」(テン・サバイバー)以外の魔物を再登場させることで、読者的にもより多くの魔物の復活に期待できるようになる。
- 術属性が(ほぼ間違いなく)キッドと同じ機械属性である。
- キッドとコーラルQは、前作においてガッシュペアの成長に関わっているという共通点がある。
- ガッシュペアはキッド戦でラウザルクを発現させ、コーラルQ戦では「攻撃を見切る力」を開花させるだけでなくザグルゼムの連鎖も発見している。
等の理由があったのだと思われる。
関連タグ
キッド……術の項目でも触れたように、おそらく術属性が同じ魔物(キッドの方は公式情報として機械属性だと明示されている)。
ロップス/デモルト…………人間界での絡みは無いが、原作最終話では魔界で共同作業をしている。
ビクトリーム……本編外で作者の雷句先生と直接言葉を交わした魔物同士(ビクトリームに関しては厳密には「雷句先生の姿をした神」なのだが)。
ワイズマン……原作・アニメ版を通して、コーラルQと同じくジケルドを明確に破った珍しい魔物(ワイズマンの場合は磁力で拘束された後、追撃のザケルガをギガ・ラ・セウシルで跳ね返すことによってダメージを与え、術を解除している)。