(※)注意
本作の内容は続編という性質上、漫画「金色のガッシュ!!」の核心的なネタバレを含むため、当記事の閲覧にもご注意ください。
イラストや記事の投稿(及び追記・修正)の際も、タグや項目を分ける等の配慮をお願い致します。
その他、編集の際の注意事項等は「金色のガッシュ!!登場人物一覧」内の「編集の際の注意事項」を参照してください。
概要
2022年2月26日に雷句誠氏が自身のTwitterで発表した『金色のガッシュ!!』の続編。
同年3月14日より1話が公開され、基本的に毎月14日に1話ずつ各種電子書籍サイトにて有料配信されている。
2023年8月現在では単行本が4巻まで発売済み。
また、BIRGDIN BOARD株式会社の公式YouTubeアカウントも立ち上げられており、他にも作者Twitterにて幾つかのCM動画が、BIRGDIN BOARDの広報用アカウントからは制作過程の原稿や作画動画等が随時公開されている。
外部リンクに関しては数が多いので、当記事における「関連動画/関連ツイート」の項目を参照。いずれも内容によってはネタバレを含む点だけはご了承願いたい。
人気
上記のように電子書籍サイトでの配信がメインであるにもかかわらず、2023年7月時点では既に単行本1巻が16刷、2巻が3刷という早いペースで増刷がかかっており、ガッシュという作品が現在でも根強い人気を誇っていることが窺える。
メディア展開に関して
2024年4月時点では、原作終盤(クリア編)~今作についてアニメのメディア展開については未公表。
一応、2024年には「金色のガッシュベル!!永遠の絆の仲間たち」がリリースされているが、こちらはアニメ版準拠かつBIRGDIN BOARDは関わっていないと思われる(開発はNEOWIZ、リリースは東映アニメーションとなっている)。JumpForceを除いてコンシューマ版の展開は今のところなし。
とはいえ、2024年4月8日からBIRGDIN BOARD公式ホームページにライセンス等の問い合わせ窓口が開設されたため、メディア展開に関する新情報が発表される日も近いのかもしれない。
あらすじ
前作での王を決める戦いの後、ガッシュと清麿が無二の友情を誓い別れてから、十数年もの時が過ぎていた(※1)。
王となったガッシュと仲間達が力を合わせて健やかに発展していた魔界の平和は、ある日謎の敵対勢力『魔物狩り』が突如現れた事で崩れ去る。
彼らの持つ「術の力を一方的に奪える」力によって、魔物達は皆無力に蹂躙される事を余儀なくされ、民を守ろうとしたガッシュも消息を絶ち、命を落としたという話が流れた。
そんな中、生き残りであるゼリィ達は、『魔物狩り』の刺客たるワイグとギルに追い詰められながらも、リオウの転送装置によって辛くも人間界のエジプトへと転移。
ジギーから「一縷の希望」として聞いていた「キヨマロ」という人間を探そうとするも、勝手解らぬ世界で上手くいく筈もなく、すぐワイグ達に追いつかれ万事休すに。
そんな時、彼らを救ったのは若き教授である高嶺清麿。
かつて魔界を救った「王様のパートナー」は、その友が死んだという驚愕の悲報を前にしても友を信じるがゆえ、再び魔界も救うべく立ち上がる。
(※1)第13話にて魔女がアニメ「機動戦士ガンダム水星の魔女」について言及しているため、メタ的な視点から西暦2022年10月前後の物語だと読み取れる(ただ、現状では公式から正確な年月が明示されているわけではないので注意)。
第20話にて清麿が「現在のナゾナゾ博士の年齢が80歳」であることを明言したので、「金色のガッシュ!!2」の世界が前作から約13年後(クリア編からカウントした場合は約12年後)であることが読者に明示される形となった。
単行本収録済の登場人物
前作から登場しているキャラクターについては既に専用記事があるため、詳しい経緯や情報等は個別記事や金色のガッシュ!!登場人物一覧を参照。
味方陣営
立派に成長した魔界の王。
虐殺された民の命を繋ぐべく、犠牲になったと言われていたが…?
ガッシュの最高の相棒である天才。
現在では有名な考古学者として名を馳せている。
今作ではなぜかアンサー・トーカーが使えなくなっているようだが、卓越した頭脳と友のために戦う心は健在(アンサー・トーカー使用不可については「高嶺清麿」の記事を参照)
面白く成長した変化使い。
ある目的のもと、イタリアのミラノまで逃走していた。
イタリアの俳優。
現在でも変わらず大スターで、鉄のフィジカルと信念は健在。
強く美しくなった盾の守護者。
魔界にて非力な一般人達を守っている。
日本のアイドル。
未だ人気は衰えず、歌手活動を続けている。
名門ベルモンド家の令嬢。
現在は三人の子を持つ母親になっており、岩のような強硬な意志と底知れぬ戦闘力は健在。
「伝説の朱色の鱗を持って生まれた竜」たる神童であり、今作では生き残った魔物達を統率するような立ち位置にいる。
一時的に魔界へ戻ってきたガッシュ一行と、今後の方針を話し合った。
本人は未登場だが、第16話の描写で生存が確定。
同時に味方として協力してくれていることも明らかとなった。
前作における「強者」かつ「漢」代表のような魔物。
今作でも高い実力は健在であることが示唆された。
第7話にて清麿のスマホ画面に名前が表示されており、第17話にて本人が再登場。
シェリーの元へ黒い棺(ミイラ)を運ぶ重要な役割を担った。
本作初登場の登場人物
- ゼリィ/オルモ/ミッピ
魔界から逃げてきた魔物の子たち。最後の希望を頼って人間界へやってきた。
ゼリィたちと共に荒廃した魔界から逃げてきた魔物の子。しかし…?
今作から初登場した女性キャラクター。
清麿を「教授」と呼び慕い調査を協力している。
数年前に生まれたキャンチョメの弟。見た目も性格もかつての兄そっくり。
敵陣営
(※)組織としての詳細は『カード』の記事を参照(最新話までのネタバレが含まれるので注意)。
エジプト風の恰好をした、敵のボスたる存在。
魔界や全ての術を手中に収め、何かの計画を成そうとしている。
参謀と思われる立ち位置にいるべリエルの配下。
頭が複数の目の付いた脳のようになっている。
第一の刺客である、眼鏡の少年と粗暴な大男のコンビ。
ゼリィたちを追う「魔物狩り」のメンバー。
第ニの刺客である、身体に魔獣を宿す少女と冷静なスーツ男性のコンビ。
キャンチョメを追う「魔物狩り」のメンバー。
10話にてレビーの台詞で名前のみ明かされた存在。
モ・ポルクを見たレビーが「ベスミラテオが奪った術の中にアレは無かった」と話しているため、おそらくキャンチョメの術を奪った張本人だと思われる。
第三の刺客である、長髪の美少年とまんま魔女な老婆のコンビ。
大海恵を追う「魔物狩り」のメンバー。
小隊を引き連れティオと生き残りの魔物たちを狙う「魔物狩り」のメンバー。
下半身が球体の小柄な男。首が無く大柄で筋肉質な人型の生物を引き連れている。
- 元アギレラ国の戦士貴族たる『カード』(仮称)
第16話の回想で登場した『カード』。
バリーと戦うも、あっさりと返り討ちにされた。
突如としてベルモンド家を襲撃した4人組。
全員がフォーマルな格好をしており、第17~19話の間でそれぞれの名前が順に明かされていった。
生前の組織名に関しては単行本未収録のネタバレを含むので、4巻発売まで当記事には記載しない。
魔界
かつての王を決める戦い参加者にしてガッシュの友。
現在は三人で孤児院を運営していた模様。
本人は未登場だが、彼の持つ(と思われる)建物が作中最序盤にて非常に重要な役割を果たした。
今ではガッシュの頼れる兄。
ガッシュ曰く、敵の本拠地に乗り込み行方不明となっているらしい。
- 孤児院(テッドハウス)の魔物達
テッド達が運営していた孤児院で暮らしていた魔物達。
テッド達と同様に生死不明であったが、7話にてガッシュの口から「命は繋いだ」と明言された。
- キャンチョメの家族
キャンチョメとコンソメの両親と長兄。
第2巻の回想シーンにて、身を挺してキャンチョメとコンソメを敵の魔の手から逃がしたことが判明。
現状では生死不明。
第7話におけるガッシュの回想にて、姿のみ描かれている。
現在の動向や生死は不明。
- リリー/エル
魔界でティオに同行していた魔物達。
リリーは(おそらく)副隊長のような立ち位置の魔物、エルは父親が戦闘員を務めている幼い魔物。
- 長老ミラージュ
第16話にて名前のみ言及された存在。
アシュロンとガッシュの会話を見るに、「竜族で最も知に長けた者」であると思われる。
本人は未登場かつ生死不明なのだが、「瓶」によって新呪文が描写された魔物達。
その他
続編である今作にも登場。
清麿がエジプトの子ども達に作ってあげた模様。
原作にてゾボロンの本の持ち主であった男性。
第7話の終盤でなぜか3コマだけ登場した。
シェリーの子供達。
長男のジャンと末妹のフローラは懸命に多くの習い事に取り組んでいるが、次男のニコラはある理由でやや反抗的になっている。
貿易商を営む富豪の男性で、シェリーの夫。
妻を支える良き夫だが…?
- 爺
前作に引き続き登場した、シェリーの執事兼ボディーガード。
今作で初めて戦闘シーンが描写された。
- 101匹の流されたラマ
単行本1巻のオマケページに登場(?)したラマ達。
雷句先生が連載していた作品『どうぶつの国』からの出演であり、元ネタを知らない読者が困惑するようなカオスギャグを見せてくれた。
- 警備員の木村さん
第13話で魔女と話した大阪JONホールの警備員。
名前は単行本3巻に収録されたガッシュカフェにて判明。
- コーラルQ(?)
単行本3巻に収録されたガッシュカフェにて、魔女が温めているカップヌードルの蓋の上に(なぜか)小型化して乗っていた。
単行本未収録分の登場人物(ネタバレ注意!)
味方陣営
前作の戦いにおける「優勝候補」にして作中最強クラスの猛者。
前作終盤では鎧形態クリアと戦えるほどにまで肉体を鍛え上げており、今作での再登場時にも凄まじいフィジカルを披露した。
前作においてガッシュ達を何度も支えてくれた「導き手」たる御仁。
今作でも存命しており、なんと初めて本名が明かされた(本名に関してはネタバレを含むため、ナゾナゾ博士の記事を参照)。
ナゾナゾ博士と合わせて(?)再登場。
今作でも陽気な振る舞いとビッグなボインは健在。
前作においてファウード編手前にて登場したロボット型の魔物の子。
成長し大柄なロボットとなった。
コーラルQのパートナー。
前作では少年だったが、今作では立派に成長した姿で現れた。
前作においてクリア編まで生き延びたいろんな意味で侮れない魔物の子。
テンサバイバーの一人だが、ガッシュによると真っ先に死んでしまったらしい。
パピプリオのパートナー。
ナゾナゾ博士の呼びかけとヴィノーの協力で集まった一人。
前作よりも恰幅の良い体格になっており、相変わらずパピプリオを心配していた。
- ジード
テッドのパートナー。
同じくナゾナゾ博士の呼びかけで集合。
すっかり大人になった清麿との再会を喜び、テッドの成長ぶりを気にしていた。
- ハリー・ジェットorベルン
同じくナゾナゾ博士の呼びかけで集合。セリフはないが、外見からしてこの二人のどちらかである。
顔の骨格などはハリーに近いが、パーツはつけ鼻以外ベルンの方に似ている。どちらかのかは不明。
- サングラスの男
同じくナゾナゾ博士の呼びかけで集合した人物だが、外見に当てはまる人物がおらず誰なのかは不明。
少なくとも魔物のパートナーで、アメリカ在住の人物であることは間違いないようだが……
- ファーン
ナゾナゾ博士の呼びかけで集合した中性的でクールな少女。
清麿によると彼女が幼い頃に会った事があるようだ。
初登場のキャラであり詳細は不明だが、王を決める戦いの関係者が集まっていたこと、
前作最年少であったヴィノーより年下と思われる事から関係者の親族ではないかと思われる。
ファンの間ではその振る舞いからデュフォーの娘ではないかと考えられている。
魔界で活動中のかつての仲間。敵の侵攻も特異の感知能力で生き延びたという。
体格は成長し、顔もシブいんだか奇天烈なんだがなんともいえない外観になっているがウサミミはそのまま。
しかし精神面は大きく成長しており、隠れ潜んで飢えている子供たちを助けた上で
術を保管している敵の拠点に侵入、その優れた感知能力を活かし「地図」を作るために単身乗り込む。
敵陣営
- ゴーレン(?)
厳密には本人と確定したわけではないのだが、第18話における回想コマにてゴーレンと酷似したキャラクターが見受けられる(詳細はゴーレンの記事を参照)。
筋肉太りした大柄な男性と、蝶を使役する可愛らしい少女のペア。
ナゾナゾ博士が代表を務める病院を襲撃し、命を狙う。
空中に浮遊した棒にて大車輪を行う珍妙な魔導士(ソーサラー)。
「ハイクラス」と呼称されているためこれまでの魔導士より上位の存在と思われる。
ローリング・ウィッチと共に現れた大柄かつ不気味な雰囲気を放つカード。
ボビーも襲来に驚愕していたため本来現れるはずではなかったようだ。
その他
本人は未登場かつ生死不明なのだが、「瓶」によって新呪文が描写された魔物達。
本作から登場した用語等(ネタバレ注意!)
- 瓶
魔界を侵攻した者たちが使用する特殊な道具。
原理は不明だが、魔物から術の力を奪い、保管することが出来る。保管された術は球体や属性を象徴するシンボルとなる。
そして術名を叫べば瓶を介して「魔物狩り」達が奪った術を使う事ができるため、魔物達にとって致命的な脅威となっている。
単純に術の力を瓶に封じるだけでも使えるが、その場合は回数制限付きになり、何度か使うとシンボルが消滅し使用不能になる。この上限を無くすには「精製」という過程を経る必要があるらしい。
逆に瓶を奪い返し、中身を術本来の持ち主の魔本に入れると、取り戻す事も可能。
- 龍の要塞(ドラゴン・フォート)
今作で初登場した超巨大な山にして、ガッシュ曰く「竜族の聖地」たる場所。
生き残った魔物達の最後の砦として活用されている。
第16話にて言及された謎の存在。
ファンの考察等は個別記事を参照。
- 『カード』(リンク先重大なネタバレ注意!)
ワイグやレビーが自分達を示すのに度々口にする単語。作中における「魔物狩り」とほぼ同義。
魔物を滅ぼすことを目的としているが、最終的な目的等は未だ謎に包まれている。
- ジエラド
上記の『カード』(魔物狩り)が城を構えている「魔界で一番北の大地」。
前作との細かな違い
物語の流れや新キャラクターといった大きな要素以外にも、前作「金色のガッシュ!!」とは作品内外において微妙に異なる点も散見される。
いわゆる豆知識のようなものなので、以下に挙げるもの以外にも細かな違いがあれば、気軽に追記していただきたい。
- 前述した通り、今作は雑誌連載ではなく電子書籍であり、月1配信となっている。
- 出版社が異なっている。前作は小学館(及び講談社)だったが、今作の出版社はBIRGDIN BOARD及びクラーケンコミックスとなっている(電子版がBIRGDIN BOARD、単行本がクラーケンコミックス)。
- いわゆる「第〇〇話」を示す表記が「Page」となっている(前作は「Level」表記)。
- 「魔物」に対応する人間を示す際、前作では「本の持ち主」に「パートナー」というルビを振っていたのだが、今作では直接カタカナで「パートナー」と表記されたり、「本の使い手」の「使い手」の部分に「パートナー」というルビを振るような形となっている。
- 第2巻時点では、単行本に「ガッシュとスズメ」のような4コマが無い(オマケ漫画自体は完全版と同じような形式で収録されている)。
関連動画/関連ツイート
(※)以下にリンクを貼り付けたのはほんの一例なので、今後も公式アカウントから新情報があれば気軽に随時追加していただきたい。
公式PV
(BIRGDIN BOARD Corp.公式YouTubeチャンネルより)
CM動画
制作過程、作画動画
関連タグ
金色のガッシュ!!登場人物一覧 術(金色のガッシュ!!) 魔物の子の本
どうぶつの国・ガッシュカフェ……いずれも単行本のオマケページに関連している。
金色のガッシュ!!Ⅱ・金色のガッシュ!!II…表記揺れ。というか本来の表記だが、Pixivでは記事名にもイラストのタグにも「金色のガッシュ!!2」が使われている。
エジプト→イタリア(ミラノ)→日本(→魔界)→フランス→アメリカ(ネバダ州)…作中で舞台となった国。
外部リンク
- BIRGDIN BOARD株式会社 公式ホームページ:外部リンク