你好剛毛・鼻毛ブー
にーはおごうもうはなげぶー
「你好剛毛流は魔導は元より体術にも重きを置いている流派でね」
「貴様も強い男だが 私はそれ以上に強く訓練された男だ」
漫画「金色のガッシュ!!2」にて初登場した謎の勢力『カード』の1体にして、レビー・ジンクと合わせてキャンチョメにとっての今作における初戦の相手となる存在。
一度聞いたら忘れないインパクトのある名前をしており、「金色のガッシュ!!」という作品において定期的に登場する「名前に遊び心のあるキャラクター」である。
だが、出オチのような名前とは裏腹に、第18話までに登場した『カード』達の中でも性格・戦闘能力ともに優れた実力者である(それぞれの詳細は後述)。
容姿
頭の両サイドに鋭く伸ばした独特の髪型や、やや胸元が見えるように着こなした独特なスーツ姿が特徴的な男性。
第10話でフォルゴレと格闘している場面でも身長差は感じられないため、おそらく190cm前後とかなりの長身であると思われる。
尚、口下や顎にヒゲを蓄えているものの、意外にも(?)名前に反して鼻毛は生えていない(一応、鼻の外側~目の下には毛を蓄えているのだが、「鼻の中から伸びている毛」は一本も確認できない)。
性格
ギャグ寄りな名前や容姿とは裏腹に、第18話までに登場した『カード』達の中では屈指の好人物といっても過言ではない。
現に作中では、
- キャンチョメに苦戦している最中、ベリエルから「ドルク(というか『合力』)を使え」と命令された時、明確に躊躇う様子を見せる。
- 下記の行動から察するに、戦力としての犠牲という観点ではなく、『合力』の代償によってレビーが死んでしまうことを避けたかったという意味合いの描写で確定。
- そしていざ『合力』の使用に踏み切った際には、レビーに内緒で自身の髪から作った呪符を媒介にし、自ら身代わりになるという選択を迷わず取っていた。
といったように、非常に仲間想いな人物であると見て間違いないだろう。
レビーとも「仲間を大切にする」性根が共通していることから相性は良く、「獣王」としての在り方を汲んだ上で無関係な人間を巻き込む行動も黙認していた。
また、単行本2巻に収録されたガッシュカフェに登場した際にも任務中にエジプト観光をしていたギルに苦言を呈したり、第16話時点で人間界に来た『カード』達の中では唯一サボりや寄り道をしていない等、任務に対しても真面目な姿勢で臨んでいたことが示されている。
他、フォルゴレとキャンチョメのやり取りを興味深そうに観察するなどノリの良い一面も。
キャンチョメ戦でも非道・冷酷な言動が見受けられない点も含め、実はかなり主人公勢寄りの性格をしていたキャラクターだと言えるだろう。
作中ではレビーのサポートに徹していた印象こそ強いものの、描写を一つ一つ見ていくと身体能力と頭脳面の両方で優れた実力者だと評価できる。
現にガッシュカフェでも、「你好剛毛流魔導老師鼻毛家の最高師範」と明かされており、生前から常人を超えた能力を有していたのだと思われる。
まず身体能力面については、
- キャンチョメの作戦によって電車に衝突させられ、你好本人が「160トンもの鉄塊を時速40kmで喰らった」と分析するほどの大ダメージを受けても気絶せず、即座にサイフォジオを唱えられるほどの耐久力。
- レビーにサイフォジオを使った後は瀕死になりかけていたが、電車と勢いよく正面衝突しても暫く意識を保てるという時点で相当なタフネスである。
- フォルゴレがベンチを振り回してきても全く動じず、振り回されたベンチを片腕で軽々と受け止め、フォルゴレに対して一方的に打撃を浴びせ続けられるほどの近接戦闘能力。
と、人間に近い体型でありながら常人離れしたフィジカルを誇っている。
また、キャンチョメに対しても、
- 逃走中のキャンチョメがポルクで変身した際、「消えた」のではなく「変身した」と冷静に判断し、ゴーザの咆哮によってキャンチョメが怯んだ一瞬の反応で壁に化けているのを見抜く。
- モ・ポルクの正確な効果がまだわからない状況でも、ビライツやドルセンによる遠距離攻撃で安全なサポートを心掛ける。
- キャンチョメがモ・ポルクの真の効果を発揮した時にも、「キャンチョメが不自然な動きをしていた」という点だけを根拠に「洗脳による命令」ではなく「キャンチョメが対象の身体を操っている」と術の効果を完璧に見抜く。
と、前作におけるビクトリームやキースを彷彿とさせる卓越した分析力・判断力が描かれている。
総じてフォルゴレをタイマンで倒せるほどのフィジカルとキャンチョメの術を破れるほどの頭脳を併せ持っていたため、もし何かが違えばキャンチョメ達が負けていた可能性も大いにあると言えるほどの実力者だったと評価できる。
所持しているケースの中には、爆発のような紋章/ロボットの頭のような紋章/聖なる翼の紋章/岩のような肌から爪もしくは牙が生えた紋章……という4つの瓶が確認できる。
これらについては、
- 爆発のような紋章:瓶を介して術を発動しなかったので断定はできないが、後にガンサーが使用したゾフィスの瓶とは紋章が異なるため、消去法で考えた場合ゾボロンだと思われる。
- ロボットの頭のような紋章:ビライツを使用している点からも、ほぼ間違いなくロブノスで確定。
- 聖なる翼の紋章:作中でティオと明言されている。
- 岩のような肌から爪もしくは牙が生えた紋章:ドルクを使用している点からもほぼ間違いなくゴフレで確定。
という該当者になっていると思われる。
相手の戦意を喪失させるための手段や、直接的な攻撃として使用していたワイグとは異なり、主にレビーの強化や支援などに使用。
ドルクとドルセンについては術の主体となっているのがレビーのため、レビーの記事を参照。
瓶を介して使用した術
ビライツ
前作でも登場した光属性の呪文。
詳細はロブノスの記事を参照。
尚、第8話でキャンチョメがビライツを間一髪で避けた際、なぜか光線が跳ね返っていないように見えるのだが、これが「魔物本人ではなく瓶によって発動しているため、性能が弱体化している」という意味合いの演出なのか、単に作画の都合なのかは不明(前作を読めばわかる通り、ロブノスのビライツは壁に当たると反射する性質を持っているはずである)。
サイフォジオ
前作でも登場したティオの回復呪文。
詳細はティオの記事を参照。
キャンチョメの策で深手を負ったレビーと你好が互いを回復させるために使用した。
この時にはレビーが「弱い術」と意外にもネガティブな感想を述べており、「瓶を介して使用したため、魔物本人が使用する場合よりも性能が弱体化している」ことが示唆された。
初登場は第7話。
本編ではレビーと共に登場・行動し、そのまま死亡してしまったため、活躍はレビー・ジンクの記事を参照。
単行本2巻に収録されたガッシュカフェにもレビーと共に登場し、ワイグ・ギルと共演。
オーダーはファンタグレープ、ドンパッチ(コーラ、レモン、オレンジ味)。
ここでは、
- 你好剛毛流は鼻毛家・耳毛家・スネ毛家など複数の家(支部)がある。
- そして、「ブー」は分家それぞれの最高師範を意味する称号。
と、家系についての詳細が語られた。
また、レビーがいつの間にか動物園にパンダの赤ちゃんを見に行っていたと知った時は「昆虫博物館に行きたかった…」と悲しむ等、ギャグキャラとしての描かれ方もきちんと(?)されていた。
ビクトリーム/ビッグ・ボイン/ノリトー・ハッサミー/ウンコティンティン……前作に登場した、名前にギャグ(遊び心)が含まれているキャラクター達。特にビクトリームは「コミカルなキャラとして描かれているが、実は高い戦闘能力や分析力、情に厚い面を併せ持っている」というキャラクター性が非常に似通っている。
キース……こちらもギャグ寄りのキャラながら高い実力や分析力を持つ強者。「キャンチョメの術に対して初見で対処した」という共通点も。
バーゴ……前作におけるキャンチョメにとっての初戦の相手(厳密にはガッシュが初戦の相手なのだが、「キャンチョメが主人公側、相手が敵役」としての戦いであればバーゴが初となる)。
他作品の関連キャラクター
ボボボーボ・ボーボボ……鼻毛繋がりで、こちらは鼻毛を自在に操る鼻毛真拳の使い手。鼻毛ブーも名前や流派といい、好物がファンタや首領パッチと同名のお菓子といったハジけた食べ物といい、ボーボボを彷彿とさせる要素が多い。