「我が名はノリトー・ハッサミー!」
「お前達! おとなしく我らに魔鏡の欠片を渡せ!」
「我がハサミは鋼の剣! 雷が鉄に引かれるのは道理!!」
概要
アニメ「金色のガッシュベル!!」オリジナルエピソードの「魔鏡編」に登場する魔物であり、ハイド・ニャルラト・グリサと同じくアニメオリジナルの魔物。
CVは増谷康紀氏。
本の持ち主は遠藤喜一郎(詳細は「本の持ち主」の項目を参照)。
人型や動物型、あるいはロボット型といった他の魔物とは異なり、全魔物の中で唯一「文房具」をモデルにしたキャラクターとなっている。
公式からプロフィールは発表されていないので、人間換算年齢や好物等は不明。
本の色に関しては、アニメ版31話では薄い灰色(白っぽい灰色)として描かれている。
名前については公式でも「ノリトハッサミー」や「ノリト・ハッサミー」と表記揺れしているが、当記事ではカードゲーム版での表記「ノリトー・ハッサミー」を記事名とする。
人物像
容姿
まさに名が体を表しており、工作用のスティックノリとハサミを組み合わせて擬人化したようなビジュアルをしている。
縦長のスティックノリに細長い手足が生え、目が付き、赤色のマフラーを巻いたようなイメージ(普段はマフラーで隠れているが、口もある)。
ハサミは一般的な物のようにネジで固定されてはおらず、二本の剣を交差させるような形で背負っている。
性格
いわゆる「敵役の手下」として登場し、僅か1話で退場してしまったため、正確な人物像は不明。
ただ、確かに敵側としてガッシュと戦闘こそしたものの、露悪的な言動は特に見受けられず、ハサミを刀のように扱う戦闘スタイルも相まって武人肌のようにも感じられる。
術
公式から術属性は明かされていないが、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」までに明かされた属性に当てはめるならば「操り」属性だと思われる(ハサミや紙を自在に操る、行使するという意味で)。
他の魔物と被らないオリジナルの属性だとすれば、「ハサミ」や「工作」等だろうか?
また、以下で述べるように術名が「~ルク」であるにもかかわらず肉体強化ではない術を複数使用しており、これもハッサミー独自の素質や才能が反映されているということなのかもしれない。
ヴォルク
普通の文房具と変わらない見た目の「ノリ」と「ハサミ」から、魔物としての姿へ戻るための呪文(おそらくロブノスのレリ・ブルクのように、魔物の状態から文房具の状態へ変わることも可能だと思われる)。
作中では喜一郎のポケットの中に文房具状態でしまわれており、戦闘開始と共に魔物の姿になった。
シザルク
「どうかな…、我がハサミの切れ味…!」
背中からハサミを抜いて剣のように振るい、斬撃を飛ばす。
詳細は不明だが、この斬撃は「空間を切る」効果となっているようで、作中でも斬撃が通過した箇所が暫く蜃気楼のように揺れ動くという現象が起きていた。
「空間そのものを切る」故か、初級術の中でも威力は高いようで、ガッシュのラシルドを真正面から破壊するほど。
パペルク
「チョッキン、チョッキン、チョッキンキン」
「切り紙細工はチョッキンキン」
どこからか取り出した紙を切り紙細工で人型にしてから術を発動、大量の人型の紙を巨大化させて襲い掛からせる。
ガンズ・ポレイド
頭部(ノリの蓋)を開け、大きなノリの塊を発射する。
パピプリオのダレイドと同じく、粘着力で相手を拘束する「~イド」系。
ギガノ・シザルク
「切り刻んでくれる…!!」
ハサミを交差してオレンジ色の光線を上空に放ち、無数のハサミで構築された「巨大なハサミの怪物」を召喚する。
以下はアニメ本編で使用していない呪文。
ポレイドルク
カードゲームオリジナル呪文。
頭部からノリの塊を発射する。
実はカードゲーム版において「頭から大きな紫色のノリの塊を発射する」イラストと「オレンジ色のノリを連射する」イラストの2パターンが存在しているのだが、どちらが正確な効果なのか(あるいは発射するノリの大きさや数を調整できるのか)は不明。
本の持ち主
遠藤喜一郎
ノリトー・ハッサミーの本の持ち主。
茶色のベストを羽織り、筋肉隆々とした上半身を晒している男性。
CVは乃村健次氏。
アニメクレジットでは「大男」と表記されていたが、カードゲーム版に収録された際に本名が判明した。
プロフィールは明かされていないため、年齢や好物等は一切不明。
ただ、アニメ本編ではバス停や校門に見事な花の切り紙細工を手早く作って飾っているため、強面な見た目によらず(?)手先が器用な模様(一応「実は文房具状態のハッサミーが切っていた」という可能性もゼロではないが)。
活躍
登場、及び活躍はアニメ版31話。
響詞音&ニャルラトと同じく、グリサに協力する魔物として登場(詞音と異なり、グリサに協力していた具体的な理由は不明。一応、アニメ版35話にて「グリサが巧みな話術で騙した」という旨が語られている)。
魔鏡編にて詞音が転校してきた初日の放課後、詞音と清麿が河川敷で話している時に襲来。
魔鏡の欠片をガッシュから奪うべく交戦し、ハサミやノリを駆使した術でガッシュと清麿を追い詰めていく。
やや優勢に勝負を進めていたものの、最後にはギガノ・シザルクで召喚した怪物がハサミ(=金属)で構成されていることに気付いた清麿がジケルドを唱え、ハッサミーの身体に磁力を纏わされたことで術の軌道が変わり、自分で自分の術をくらうような形となり敗北した。
関連タグ
響詞音/ニャルラト……同じくグリサに協力した(利用された)ペア。
ビッグ・ボイン/ビクトリーム……同じく「名が体を表している」ようなキャラクター。