(※)当記事は解説の都合上、全ての項目に漫画「金色のガッシュ!!2」最新話までのネタバレ、及び『カード』に関する核心的な内容が含まれます。
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「美しい」
「コレがあれば全ての夢が叶う」
概要
ベリエルとは、漫画「金色のガッシュ!!2」における敵対勢力『カード』を生み出し束ねるボス。
つまり(現状判明しているキャラクターの中では)今作における全ての元凶と言える存在。
現にブレルダと呼ばれる部下からも「あなた自慢のカード」と『カード』達の所有者であるかのように呼ばれている。
まだ本編に登場した回数も少なく、その全容は未だ謎に包まれている。
人物像
容姿
全身を覆うローブ、どこか人の指のようにも見える形の仮面、両頬に3本ずつ入れた黒線のフェイスペイントが特徴的。全体的に「エジプト風のデザイン」に見えるという声も。
第7話でギルがうずくまっているシーンを見る限り、他の『カード』達と同様かなり大柄なようで、おそらく身長は3~5メートルほどもあると思われる。
尚、現状では(一応)性別が明かされていないのだが、体格や口調から察するにほぼ間違いなく男性だと思われる。
性格
非情かつ残酷な性格であり、魔界を侵略することを楽しんでいる様子すら見受けられる。
単に逃げ惑う魔物を殺戮するだけでなく、命乞いする魔物は捕まえて奴隷にする、人間界にいるかつてのパートナー達が邪魔だと判断すれば魔物ではなくパートナーから消しにかかるなど手段を選ばない。
『カード』達に対しても彼らの心の隙を利用して復活させて従えており、「狩りが失敗したら命をもって償う」という非情なルールを敷いているなど、敵味方問わない力による支配を強行している節がある。
このため、大半の『カード』達からは忠誠心は皆無と言えるほど抱かれておらず、現に元アギレラ国の戦士貴族たる『カード』はバリーに尋問された際「クソベリエルへの仕返しになるからなぁ!!!」と躊躇なく多数の情報を明かしている。
ただ、『カード』達が対象を追い詰める過程の行動にはある程度の自由を与えているようで、ギルが任務そっちのけでエジプト観光をしたことは特に咎めていなかったり、ポーラと魔女が帰還する前に「お好み焼きを食べてから帰る」と言っても了承している(?)ので、任務さえ忠実に実行すれば意外と寛容なのだろうか?
能力
現状では戦闘シーンが描かれていないものの、やはり数多の『カード』を束ねる立場にいる以上、個としての戦闘力も相当に高いと予想される。
第18話までの描写としては、
- 異を唱えてきたギルに対し、右手を軽く向けて念力(のようなもの)で攻撃する。
- 魔界にいながらも人間界で活動している『カード』の様子を把握できるようで、部下達が窮地に追い込まれた際にはテレパシーによって魔界から人間界を跨いで指示を出す、強制帰還させる。
- 『カード』が魔物側に情報を漏らした時には「核」のような球を遠隔から破壊し、死亡させる。
といったように、『カード』に関連した能力を幾つか披露している。
活躍
正確な時期は未だ不明なものの、いつからか数多の死者の魂を『カード』として蘇生させ、魔界へ侵攻。
「魔物狩り」を開始し、約一千万体もの魔物を大量虐殺。その影響で、現魔界の王たるガッシュ・ベルをも間接的に殺害するという甚大な被害を出した。
本編での初登場は第7話。
ワイグが倒されたことで頭に血が昇ったギルを強制帰還させ、彼から抗議された際も念力のようなもので腹部を攻撃し黙らせる。
そして、魔物の術が封じられていると思しき無数の瓶が保存されている部屋において、巨大な水槽のようなものに封じられたガッシュのバオウ・ザケルガを眺めながら記事冒頭のセリフを意味深に言い放った。
第10話では姿こそ描かれていないものの、レビーと你好にテレパシーで指示を出し、ドルク及び『合力』の使用を(実質的に)強制させた。
次に登場したのは第12話。
「魔界で一番北の大地」であるジエラドに建てた本拠地にて、ブレルダに「王を決める戦いの『上位10名』である魔物とパートナーを探し出す」よう指示。
そして「調べがついた者からでいい」「消せ」とここでも再び冷酷さが垣間見えた。
ベリエル自身が指示を出している場面は描かれていないものの、恵の元にはポーラ王子&魔女を、ティオを初めとした寺院に隠れている魔物達にはガンサーを向かわせた。
第16話におけるバリーの回想では、ギルやレビーを蘇生させるシーンが描かれており(問いかけ等は『カード』の記事を参照)、元アギレラ国の戦士貴族たる『カード』がバリーへ情報を漏らした際には遠隔で死亡させた。
第17話では(こちらも直接指示を出す描写は無いものの)シェリーの元にジリオンとジモダを含む4体の『カード』を向かわせている。
余談
名前の由来?
名前の由来は、おそらく『旧約聖書』に登場する古代イスラエルの王・ソロモンが使役する悪魔・ソロモン72柱の一体であるベリアルだと思われる。
また、実在する古代の魔術書『ゴエティア』において、ベリアルはルシファーの次に創造されたと記されており、作中の様子から『魔王』に関連する要素もモチーフに関わっていると思われる。
関連タグ
カード(金色のガッシュ!!2)……組織としての概要や構成員一覧はこちらを参照。