概要
2020年3月19日から2021年4月1日まで韓国のテレビ局KBS2TVで放送されていた3DCGアニメ作品。エモーション王国のプリンセス・ローミーが地球へ逃げ出した心の妖精ティニピンにまつわる事件を解決し、周囲の人々と交流を深め、成長していく物語。韓国では、第4シリーズで5歳女子基準での最高視聴率が20%を記録した超大人気シリーズであり、日本でも人気を高めている。韓国現地ではこれまで第3シリーズまで製作、第4シリーズが2023年9月から24年3月まで放送された。中国では「奇妙!萌可」または「捕捉!奇妙萌可」というタイトルで放送され、実写パートも存在する。15分アニメの全52話。日本ではキッズステーションにて毎週日曜午前7時15分よりリピート放送、Amazonプライムビデオなど各種の動画配信サイトでも配信中。シリーズ構成は山口亮太、アニメーション制作はMiraculousLadybugの制作に関わっているSAMGエンターテインメント。
あらすじ
ローミーはいとこが営むベーカリーで暮らす、明るく元気いっぱいな小学5年生の女の子。でも実は、魔法の世界エモーション王国から地球にやってきたプリンセス!
ある日突然、王国で管理されていた手のひらサイズの妖精、ティニピンたちが地球に飛んで行っちゃった! 喜怒哀楽、ぶりっ子、はずかしがり屋、負けず嫌いなど、それぞれの心の属性を持ったティニピンたちが地球で暴れると、人々の心が乱されてしまい大きなトラブルになることも。
地球では学校に通ったり、お店を手伝ったり、友達と遊んだりと楽しい日々を送るローミー。しかし、ティニピンが現れると、ローミーはティニハートウィングで魔法のプリンセスに変身!
プリンセスローミーはすべてのティニピンたちをキャッチし、無事に王国に返すことができるのか⁉(日本語版公式サイトより引用)
登場人物
ローミー(CV:田中ちえ美)
いとこのサラが営むベーカリー・ハートローズで暮らす、陽気でおてんばな11歳の小学5年生。エモーション王国のプリンセスで、キューブに封印されていたティニピン達を逃がしてしまい、地球に散らばったティニピン達を回収するために、ハーモニータウンにやってきた。
ロイヤルティニピン
メイン画像の5匹。ローミーを手伝う補佐役で、ローミーに魔法の力を与えてプリンセスに変身させることができる。詳細はティニピンの記事にて。
ハチュピン(CV:引坂理絵)
愛嬌たっぷりな愛のティニピン。メイン画像1段目右のピンクの子。ローミーのパートナーで、ローミーをプリンセスハートに変身させる。
バロピン(CV:小市眞琴)
まじめな誠実のティニピン。メイン画像2段目右の青い子。
ローミーをプリンセスクラウディアに変身させる。
アザピン(CV:くわばらあきら)
タフで熱血な勇気のティニピン。メイン画像1段目左の黄色い子。
ローミーをプリンセススターに変身させる。
チャチャピン(CV:真野あゆみ)
ポジティブな希望のティニピン。メイン画像3段目の緑の子。
ローミーをプリンセスクローバーに変身させる。
ララピン(CV:曽谷理華)
愉快で元気な喜びのティニピン。メイン画像2段目左の紫の子。
ローミーをプリンセスメロディに変身させる。
ローミーの友達
マヤ(CV:中島愛)
穏やかで優しい性格。動画の撮影、配信が趣味で、「マヤチャンネル」というチャンネルを持っている。手先も器用で、第1話ではハートローズのバッジを手作りした。実家はお花屋さん。将来の夢は記者になること。
メリー・ルー(CV:城内由茄子)
第3話から登場した転校生。活発で負けず嫌いな性格。運動神経が抜群で、スポーツが大の得意。父親がテコンドーの師範をしている体育会系の家で育った。将来の夢はプロのスケートボーダー。ルカ(CV:綾瀬みゆう)という妹がいる。
ハートローズ
サラ(CV:高岸美里亜)
ローミーのいとこ(エモーション王国の王族)でハートローズの店長。店の経営にやりがいを感じている。実は歯医者が怖い(第10話)。
イアン(CV:大橋勇人)
ハートローズのパティシエ。優しくて人当たりのいい性格。カイルとは幼なじみでライバル。
カイル(CV:森野彰太)
ハートローズのパティシエ。無愛想でポーカーフェイスだが、かわいいものに弱い。
ジュン(CV:渡辺紘)
ハートローズのホールスタッフで、接客担当(立ち位置はバイトらしい)。愛嬌のある陽気なのんびり屋。楽観的でマイペースな性格。パティシエの才能があるようで、第5話で見せたお菓子作りではイアンやカイルにも劣らない実力を持つ。
クラスメイト達
レナ(CV:花東あず咲)
気まぐれでわがままな性格。イアンに憧れており、イアンと仲のいいローミーが気に入らない。よくシンディ、ハニーと一緒にローミー達に嫌味を言ったりしている。
シンディ(CV:窪田愛)
空気を読むのが上手い、現実的な性格。レナのことが大好きだが、密かに対抗心を持っている。モカという犬を飼っている。
ハニー(CV:大西綺華)
天然ボケで楽天家。レナとシンディを親友だと思っていつも一緒にいる。
ナイル(CV:小市眞琴)
物静かな性格で、コンピューターやゲームの知識が豊富。両親が海外で出張中、学校にも行かずにずっとゲームをしていた。中の人はバロピンと同じ。
エリ(CV:沖田優衣)
ローミーのクラスの委員長。しっかり者で物知り、面倒見のいいリーダー。バロピン曰く「知性的な人間」。
ディロン(CV:佐藤駿)
朗らかな性格のお調子者。いたずらやスポーツが好き。よくバスケットボールを持っていたり、バスケをしていることが多い。よくイドゥンと一緒にいる。
イドゥン(CV:伊藤有希)
金髪のイケメン。外見に自信があり、自分大好き。部屋に自分の写真を飾っている。よくディロンと一緒にいる。
レイモン(CV:馬場菜緒)
ローミーのクラスの副委員長。ロマンチストで食べ物を愛している。実はエリのことが好き。
ドゥア(CV:春宮のどか)
エリの親友。落ち着いている性格で努力家。人前で歌えなかったが、ララピンと出会い、自信を持って歌えるようになった。
小学校の先生
デイン先生(CV:川上晃二)
ローミーのクラスの先生。
校長先生(CV:田端美保)
エモーション王国
ハートキング(CV:三上哲)
エモーション王国の王様であり、ローミーの父親。公式の場では威厳のある王様だが、明るく朗らかな性格で、とても親バカ。18話ではローミーの誕生日に感極まって王妃に泣きついていた。
ベリーター王妃(CV:臼井美紗子)
ローミーの母親。外見はエレガントで穏やか、内面は賢くて意思が強くカリスマ性がある。誕生日の日にはローミーにフルーツタルトを作っていた。18話でローミーへのプレゼントとして星を操って星座を作っていた。
クイーンステラ(CV:くわばらあきら)
王国の元女王で、ベリーター王妃の母親。ローミーとサラの祖母。地球のトレンドに興味関心がある。
モンジュ博士(CV:小堀真生)
王国の賢者で、魔法使いの発明家。事故で猫の姿になってしまった。ティニピンの感情と魔法の研究について長年研究している。サラを除くハートローズのスタッフ達からは着ぐるみだと思われている。ローミーが王国にいた頃に彼女が博士の部屋(と思われる場所)でいたずらをしていた場面がある。
ふつうのティニピン
→ティニピンを参照。
用語
エモーション王国
世界中の子供たちの想像力と夢から生まれた魔法の世界。ティニピン達は元々そこで暮らしていた。エモーション王国の王室の人々は魔法の力で地球と行き来できる。
お城の中には全てのティニピン達を管理する秘密の空間がある。
ハーモニータウン
地球のどこかにある街。ティニピンがよく現れている。サラの経営するベーカリー、ハートローズがこの街にある。
ハートローズ
ローミーのいとこ、サラが営むベーカリー。ローミーはここでお手伝いをして暮らしている。一階にはティニピン達の秘密のアジト、ティニピンハウスがあり、主にロイヤルティニピン達がそこで暮らしている。
魔法の鏡
24話に初登場した、物を沢山増やせる鏡。鏡の前に増やしたい物を置き、魔法の本に書いてある呪文「クロクロ・ミラークリン」を唱えることでその物を沢山増やせる。通話機能もあり、同話や他の話ではこれを使って主にモンジュ博士と通話している。
33話で割れてしまい、ジュンによって捨てられたが後にモンジュ博士が王国に持って帰った。
魔法の原石
24話に登場した、魔法の力が入っている石。強力な力を持つため、副作用が現れることがある。「ピリピリ・リバースクリン」の呪文と共にバロピンの姿を元に戻すために使った。
ムゲ
45話で言及された、エモーション王国の王宮の果樹園でしか栽培されていない幻の果実。人間が食べるととっても美味しい果実だが、ティニピンにとっては猛毒であり、食べるとその毒が心を含め全てを変えてしまうという。
アイテム
韓国(元の放送国)や中国ではティニピンの関連玩具が販売されている。
ティニハートウィング
ローミーがプリンセスに変身する時やティニピンをキャッチするために必要なコンパクト型のアイテム。前述の機能の他に通話機能(第2話)、ティニピンの追跡機能(第12話)もある。第22話でのバロピン曰く、下手にいじると今までに捕まえたティニピンが全て逃げてしまうという。
小さなベル型のチャームとセットになっていて、チャームをコンパクトに当てるとティニピンの正体を見破ることができる。このチャームはティニピンの気配や魔法を察知すると鳴って知らせてくれる。
ハートウィングスティック
プリンセスが魔法をかける際に使うステッキ。変身するプリンセスごとに色が違う。現時点では5種類確認されている。
ティニハートシールド
モンジュ博士の発明品で、ティニピンの攻撃や魔法を防ぐことができる。変身するプリンセスごとにマークが違う。また、鏡にシールドの光を当てることでモンジュ博士と通話できる(45話)。
その他、エンディング映像に登場するアイテム(名称不明)や、ティニピンたちのアジトであるティニピンハウスも商品化されている。
各話リスト(ネタバレ注意)
話数 | サブタイトル | キャッチしたティニピン | できごと |
第1話 | ハートローズはおおさわぎ! | キキピン | ローミー、ハチュピン、マヤ、ハートローズのキャラが初登場/キキピンの魔法でやりたい放題のマヤとイアン/ローミーがプリンセスハートに初変身 |
---|---|---|---|
第2話 | わたし、かわいいでしょ? | チャムピン | 小学校の先生、クラスメート初登場/チャムピンのリボン魔法で小屋に閉じ込められるプリンセスハート |
第3話 | 恥かしがり屋の転校生 | テレレピン | メリー・ルー、ルカが初登場/スケボースタイルのプリンセスハート |
第4話 | きまじめ大変身! | なし | バロピン初登場/王国の城で起きたキューブの暴走 |
第5話 | ナンバーワンは誰? | ウインピン | ローミーがプリンセスクラウディアに初変身/イアン、カイル、ジュンのお菓子作り対決 |
第6話 | 勇気を出して、マヤ! | アザピン | アザピン初登場/ローミーに誤解されキャッチされるアザピン |
第7話 | 失敗は成功のもと | ポカピン | |
第8話 | はらぺこパニック! | マージピン | ローストチキンに見えたハチュピンを追いかけるメリー・ルー |
第9話 | 希望よ、こんにちは! | チャムピン | チャチャピン初登場/魔法が上手くいかないプリンセスハート |
第10話 | 涙色ドロップ | ポロピン | ローミーがプリンセスクローバーに初変身/ポロピンの魔法で溺れるプリンセスクローバー/暴走するポロピンの魔法 |
第11話 | ダラダラしてるの誰だ! | ダラピン | 名探偵バロピン/ローミーがプリンセススターに初変身/ダラピンの魔法でだらけきって物凄い顔になるローミー |
第12話 | 楽しく歌ってみて! | ララピン | ララピン初登場/ドゥアとララピンが出会う/プリンセスにキャッチされるララピン |
第13話 | ダンス!ダンス!ダンス! | マネピン | ヘイジュー初登場/ローミーがプリンセスメロディに初変身 |
第14話 | 鏡に気をつけろ! | ナルピン | モンジュ博士、ハッピン初登場 |
第15話 | ハチュピンの家出 | なし | ローミーとハチュピン喧嘩回 |
第16話 | ビクビク!カメラ騒ぎ | ビクピン | |
第17話 | 私だけを愛して〜! | ジェラピン | |
第18話 | ドタバタ、ローミーの誕生日パーティー! | なし | ローミー誕生日回/ハートキング、ベリーター王妃初登場 |
第19話 | 幸運を呼ぶスタンプ | スタンピン | |
第20話 | チャチャピンのひみつ | ペラピン | 怒ると怖いチャチャピン |
第21話 | バブルガムクライシス | なし | ガムをたくさん食べて大きな風船みたいになってしまうアザピン |
第22話 | 全部ちょうだいよ! | ホシピン | |
第23話 | 激オコ!オコピン | オコピン |
関連動画
本編第1話
主題歌は原語版と曲のアレンジが異なる。聴き比べてみてもいいかも。
原語版
日本語版
日本語版はローミー、ハチュピン、マヤが歌っている。
コミカライズ
ぷっちぐみにて、「キャッチ!ティニピン〜まいにちが変身day〜」のタイトルで2023年12・1月号から2024年2・3月号まで連載(漫画:花森ぴんく)。
余談
日本語表記について
「ティニピン」という言葉は「tiny」と「pixie」を合わせた造語であることがシリーズ構成のツイートで判明している。
中国版の玩具
韓国と中国では同じ玩具でも一部仕様が異なるものがある(特に液晶系玩具に多い)。また、色違いのハートウィングスティック(韓国ではプリンセスハートver.のみの販売)や中国限定のオリジナルフィギュアなど独自の玩具が発売されている。それぞれ買ってみてその違いを確かめてみてもいいだろう。
現地(韓国)の商品展開について
おもちゃを始め、生活用品、食品など、関連商品が幅広くあるため、韓国の親御さんからは「破産ピン」とか「キャッシュ!ティニピン」などと言われている。→関連記事
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