概要
「サイボーグ009[(1966)」は『[[サイボーグ009]]』の劇場版第一作であり、記念すべき『サイボーグ009』のアニメ化である。
企画経緯
当時、東映のアニメ映画は文芸性の高い長編が制作されていたが、プロデューサーの旗野義文がテレビアニメの手法による中編映画を企てた。
すなわち、東映動画が創立以来年に1本から2本公開してきた名作ものを原作とする長編のフルアニメーション作品をA作。このA作に対して長編フルアニメとテレビアニメの中間的位置付けとして、海外輸出を意識した3コマ撮りの中編で日本国内向け作品をB作とするものである。
そしてテレビシリーズの『レインボー戦隊ロビン』のスタッフを投入して制作された、B作の第一弾が『サイボーグ009』であった。
B作の第一弾として『009』が選定されたのは、『西遊記』などを演出した東映動画の白川大作と、原作者の石ノ森との縁による。
設定変更
009は脱走犯からレーサーへ。
009は混血の栗毛を黒髪へ。
009は前髪を垂らすのをやめ、両目が見えるように(テレビシリーズでは原作寄りに修正)。
コスチュームを009のみ主役として際だたせるため赤から白へ。
003のみピンク、他のメンバーは紫。
マフラー使用は009のみ。色も赤へ。
003は青いバンダナ風のマフラーを使用。
加速装置の設定をオミット。
そのため009はじめ原作では加速装置を装備するサイボーグが、単に走行や跳躍能力が常人より優れているという描写になっている。
007のキャラクターが、主な視聴者である子供を反映して大人から子供に変更。
特に007の設定変更は、原作者の石ノ森の不満とは裏腹に子供たちからは好評を博し、当時のキャラクター人気投票で1位を獲得。変身能力は持ち合わせてはいない007が主人公である短編の「サイボーグちゃん」も描かれた。原作漫画でも、007は「永久変身」として、子供の姿が基本になったことがある。
あらすじ
世界中で兵器を売る謎の組織。彼らに捕らえられた少年が、サイボーグに改造されてしまう。改造後「009」と名付けられた彼は、自分以外にもサイボーグ化された仲間たちがいることを知る。少年は、残り8人のサイボーグ戦士たちと、謎の組織から逃げ出すために脱走を試みる。
キャラクター
ハリケーンのジョーとして有名なレーサー。