アップルシード
あっぷるしーど
概要
漫画家士郎正宗のメジャーデビュー作となった作品。
世界大戦後の世界を生きる主人公デュナンと、その戦友であり恋人のブリアレオスの活躍を描いたSF漫画。
タイトルはアメリカの開拓時代のリンゴ農園民話『ジョニー・アップルシード物語』より。キャラクターや設定の各所にギリシャ神話由来の名前が使われている。
セルアニメのOVA版(1988年4月21日)、フルCGアニメの劇場版(2004年4月17日劇場公開)とその続編「EX MACHINA(エクス・マキナ)」(2007年10月20日劇場公開)、劇場およびネット配信作品「APPLESEED XIII(アップルシード・サーティーン)」(2011年6月)と度々アニメ化されているが、原作との設定やキャラクターの解釈の違い(あるいは単純に作品そのもののクオリティの問題)により同作者の代表作「攻殻機動隊」ほどのヒットには恵まれずにいる。
また世界情勢の変化及び阪神淡路大震災による作者被災からの連載凍結と相まって「不遇の名作」というイメージが強い作品でもある。
登場人物
CV.勝生真沙子(OVA)鶴ひろみ(ドラマCD)小林愛(劇場版・EX)坂本真綾(XIII)
2105年誕生(劇中年齢22歳前後) 女性
黒人、白人入り混じった複雑な混血(本人曰く「カフェオーレ」)で、幼い頃より実父カールにより戦闘術を叩き込まれて育つ。
対人戦闘、銃火器の扱いには天才的才能を持つが、性格には難有りで、バディであるブリアレオス以外とはなかなか反りが合わず、スタンドプレーに走ることもしばしば。
ブリアレオス共々、映像化の度に声優が変わるといってもいいキャラクターで、諸問題で制作中止となったTVアニメ版「APPLESEED GENESIS(アップルシード・ジェネシス)」では朴璐美が声を担当する予定であった。
CV.坂口芳貞(OVA)屋良有作(ドラマCD)小杉十郎太(劇場版)山寺宏一(EX・XIII)
2096年誕生(劇中年齢31歳前後) 男性
人種は地中海系の黒人とされているが、劇場版以降は白人に変更されている。
かつて凄腕の狙撃手として世界規模で指名手配されていたが、デュナンの父カール・ナッツと出会い、以降デュナンとパートナーを組むことになる。
その後、爆破事故により重傷を負い、度重なる身体改造により多重情報処理能力(ヘカトンケイル・システム)を持つ戦闘特化型サイボーグとなった。
全身の隅々までも機械化したような人間離れした外見だが、デュナンと同じ食事を摂ったり、酒類を嗜むこともできる(飲み物は要ストロー)
なおブリアレオス及びヘカトンケイルの名は、ギリシャ神話に登場する百の腕を持つ巨人種と、その個体名に由来するもの。
余談であるが原作漫画では癖なのか、無意識に指で頭を掻く仕草が度々見られる。