作品解説
『フラッガーの方程式』は、浅倉秋成による日本の小説。
2013年3月に講談社BOXより刊行された。カバーイラストは中村ゆうひ。
2021年4月には文庫版が角川文庫より刊行された。カバーイラストは模造クリスタル。
ComicREXにて2013年~2014年にコミカライズもされた。漫画はこんがりぱすた。
あらすじ
「深夜アニメの主人公のようなドラマティックな人生にしてみませんか?」
何気ない行動を「フラグ」として認識し、平凡な日常をドラマに変えてしまう“フラッガーシステム”。そのデバッグテストのモニターに選ばれた平凡な高校生・東條涼一は、以前から気になっていた存在・佐藤佳子さんと「ご都合主義的にお近づきになれるかも」という淡い期待を抱いていた。だが、生活は激変! 両親がいきなり海外へ転勤、謎の女の子が家に押しかけ、ツンデレお嬢様とのラブコメ、魔法設定で悪の組織と闘い……etc やがてフラッガーシステムは、佳子との「ある意味」感動的なラストへ向けて、涼一が思いもよらない暴走をはじめる!
(単行本版 公式サイトより引用)
登場人物
東條 涼一(とうじょう りょういち)
本作の主人公。高校二年生、男子。所属クラスは二年一組。帰宅部。ごく平凡な高校生活を送っていたが、「フラッガーシステム」のデバッグテストの参加者に選ばれたことで生活は一変する。
村田 静山(むらた せいざん)
「フラッガーシステム開発プロジェクト」のシナリオ編成・広報・営業担当。身長は160cm前後で小太り、見た目の年齢は30歳前後。
佐藤 佳子(さとう よしこ)
東條のクラスメイトにして、東條の片思い相手。弟が2人、妹が1人いる。
中川(なかがわ)・笹川(ささがわ)・鈴木(すずき)・根元(ねもと)
中学に入学して間もなく、東條と下校を共にするようになった男子生徒4名。全員帰宅部で、少なくとも笹川は現在も東條と同じクラス。
ソラ
突然、東條の家に押しかけて同棲することになった女の子。年齢は東條と同い年。
御園生 怜香(みそのう れいか)
東條の通う学校の生徒会長にして「御園生財閥」の令嬢。
米澤(よねざわ)
ひなた
御園生財閥のメイド。財閥が出来上がる前はメイド喫茶のアルバイトをしていた。
一ノ瀬 真(いちのせ まこと)
東條の通う学校の「魔術研究会」の部長。高校二年生、女子。
反神聖組織(エイシエスタ)
一ノ瀬と敵対する組織。細身で長身の男「音速の旋風」(ダイソン)、「流水の裁断師」(レーザーレーサー)、「轟電」(オキシライド)、肥満体系の男「完全燃焼」(ガスパッチョ)といったメンバーがいる。