概要
特に学校の部活において、部に所属していない者のこと。「○○部」(野球部など)にかけて、「帰宅することを活動の主体とする部活」というジョークである。
部活に所属しない理由は、学業に専念するため、委員会、クラブなど部活以外の課外活動が忙しいため、地域のスポーツクラブなど学外の団体で活動するため、アルバイトや塾などに通っているため、などが挙げられる。また、これらとは関係なく、単純に面倒くさいという理由で所属しない帰宅部もいる。
公立中学校においては、平成29年の時点で、約3割の学校が全生徒へ部活動の参加を強制しているという調査結果が存在する。
国の学習指導要領では、部活動は「生徒の自主的、自発的な参加により行われる」と定義されているため、そもそも「帰宅部がある」こと自体が当たり前のはずなのに、実際には帰宅部の存在が許されていないという学校も多い。
フィクションにおける帰宅部
漫画、ライトノベル、アニメなどフィクションでは、正式な部活動扱いされ、組織的に活動を行う「帰宅部」が存在する。
例として『帰宅部活動記録』は「帰宅するまでを楽しむ部活」という意味で描写され、『かってに改蔵』の帰宅部はガチの体育会系として描写されている。
現実においても「帰宅部」という団体名を持つ部活やサークルは存在するが、実態が帰宅すること(または帰宅するまでの道のりで活動を行うこと)ではないということが多い。
また、フィクションにおいてはいわゆる「部活もの」でない限り、部活動の詳細な描写が少ないことがほとんどである。放課後を描いていても、学外の活動が主題となっているなどの理由から、帰宅部のキャラクターばかりが集まった作品も多い。
ギャグ作品等においては、テスト期間中の部活動禁止期間で「帰宅する事を禁止される」というネタが使われる事もある。