「奏は、これからも奏の音楽を作り続けるんだよ」
CV:うさみ航
概要
ゲーム「プロジェクトセカイ」の登場人物で、「25時、ナイトコードで。」のリーダー・宵崎奏の父親。年齢は46歳。ニーゴのメインストーリーにて初登場した。
当初はとある企業CMの曲を手掛けるほどの凄腕を持つ作曲家であったが、突如にて病気を患い倒れてしまう。その理由は自分が作り上げた曲があまり評価されなかったこと、受託先の人から「あなたの曲は古臭い」と言われてしまったことが原因にあると思われる。後に早急に病院まで送られるものの、記憶障害を発症し、ついに娘の事まで忘れてしまった。しかし記憶を失う前は家族思いで、妻に対しても娘に対しても温厚な性格だった。
現在は奏に対して敬語で話すようになった為、娘本人には困惑されているが…?
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ネタバレ
この先はネタバレです!未見の方は注意!
メインストーリーの中盤にて彼が使っていた部屋は、現在奏本人が使用していた。また、彼が突然記憶障害にて倒れたのは上記の理由以外にもあり、それは日記に記載されていた。
彼の作った曲はコンペに通ったが、それは中学時代の奏がアレンジを加えたもののみが評価されたからだった。実際CMにはその部分を使うとの事だった。
CMが流れ出すとクライアントはそのような曲を要望してくるが、彼にはそれに応えることが出来ない。
その後、奏が彼を元気づけようとして作った曲を聴いて、自分には何が足りないのかを理解してしまった。そして自分にはそんな曲を作ることが出来ない事も。
それでも彼は生活のために、奏のために金になる曲を作らなければならない。
しかしそれは彼の望む「誰かを幸せにする音楽」とは乖離するものと考えてしまう。
そして奏ならそんな音楽を作れるのだろうかとも。最終的に彼は無理に自分の心を追い込んでしまう。
ページの冒頭にもある奏への言葉、それは自分には作れなかった「誰かを幸せにする音楽」を奏に託しているのかもしれない。
但し彼が作曲したオルゴールのように、必ずしも彼にそのような音楽が作れなかった訳ではない。
奏はこの言葉を聞いて、彼だけでなくみんなが笑顔になれるような曲を作らなければならないと思い込んでしまい、作曲を始める事となる。
皮肉にもこの言葉は奏にとって呪縛と化してしまったようだ……。