「…曲、つくらなくちゃ」
「今のわたしにできるのはーー曲を作り続けること」
概要
(旧)
自分の音楽が大切な人を絶望させてしまったトラウマを持つ。
その経験から、「誰かを幸せにする曲を作り続けなければならない」と考えるようになり、『25時、ナイトコードで。』を結成。
主に作曲を担当している。
(公式サイト/CHARACTERより転載)
(新)
『25時、ナイトコードで。』の作曲担当。
自分の作った曲にまふゆが反応することが増え嬉しく思っていたが、
ある時、まふゆの母親から「まふゆから離れてほしい」と要求されてしまう。
しかしその言動や振る舞いに違和感を覚え、要求を跳ねのけ、まふゆと一緒にいることを選ぶ。
(公式X(旧Twitter)アカウントより転載)
プロフィール
性別 | 女性 |
---|---|
誕生日 | 2月10日 |
身長 | 154cm |
学校 | 通信制高校 |
趣味 | 音楽を探して聴くこと 映画、漫画、アニメ、美術作品などを見ること |
特技 | 感覚で時間を計れる |
苦手なこと・もの | 直射日光 家事全般 |
好きな食べ物 | カップ麺 缶詰 |
嫌いな食べ物 | パクチーや納豆など、においが独特な物 |
一人称 | わたし |
CV | 楠木ともり |
容姿
腰まである銀の長い髪と青い瞳を持つ少女で、身長はユニット内で一番低い。髪も特別な手入れをしている訳ではないらしいが、その髪質は非常に良好なものらしく同サークルメンバーの東雲絵名や暁山瑞希らだけでなく、たまたま見かけた星乃一歌からも羨ましがられている。
ユニット衣装は萌え袖の黒いスカートスタイルで、新ユニット衣装のスカートの裾には花柄の装飾が施されている。
人物
「どんな人でも救える曲」を作るため、ほぼ引きこもり生活を送って作曲を続けている少女。
ナイトコードでのハンドルネームは「K」。由来はイニシャルであまり考えずに決めた。
高い作曲センスを持ち、日常生活のあらゆる面より作曲活動を優先している。その作曲センスを具現化する演奏力も持ち合わせており、イベント中ではショー中にネネロボの不調で止まってしまったBGMをその場にあったストリートピアノを使い引き継いだ上で、続きを推測して即興で生演奏をする実力を見せた。
良くも悪くも音楽への高い入れ込みから「(時間を)できるだけ作曲やインスピレーションを得るためのインプットに使いたい」と発言しており、その為に高校は通学が不要の通信制を選び、作曲以外の生命活動は必要最低限で済ませ、時には睡眠時間も犠牲にする。
そのため生活力は皆無に等しく、
- 「短時間で食べられるから」と言う理由で好きな食べ物はカップ麺や缶詰
- カップ麺用の電気ケトルを加湿器代わりに使う
- 割り箸を取りにキッチンに行くのが面倒だからとお湯を入れたのにもかかわらず部屋にあるエネルギーメイトで食事を済ませようとする
- 動き易く洗濯も容易だという理由で常にジャージを着用(洗い替え用に同じものを何着も持っている)
- 何の躊躇いもなく、ジャージのまま美術展やCDショップ、ショッピングモールなどへ行く上、冬でもジャージの上にダウンジャケットを羽織っただけの格好で出掛ける
- 部屋は楽譜や楽譜が入った段ボールが散乱し、買い溜めたカップ麺等が積まれている
- 外出は最低限の買い出しや曲作りの参考のためCDショップへ行く程度
- その最低限の買い出しのための外出すら「陽射しが眩しい」という理由だけで行くのを躊躇う
- 外でサークルメンバーで会うと「珍しい」と驚かれる
- サークルメンバーに「(スランプ解消のため)近所をジョギングしたり、日光浴をした」と話すと、「身体を壊したら元も子もないでしょ!?」と本気で心配された
など、枚挙に遑がない。
祖母の助言から家事代行のアルバイトを雇ったおかげで衣食住は何とか成り立っている様子だが、これでひとり暮らしをしているのだから驚きである。
しかしこの生活環境は実は彼女の過去に大きく起因するものがある。詳細は後述。
性格は基本的に素直で物静か。
上記の生活力をさて置けば常識人の類だが、責任感が強すぎるきらいがあり、(音楽で)他者を救おうとする際には自己の破滅も厭わない危険な一面も持ち合わせている。
感情表現に少々乏しいが決して無感情な訳では無く、喜怒哀楽は態度より言葉でストレートに表現する事が多い。過去にある事件が起きるまでは年相応に感情表現をする子だったらしいが……
口数も少なくはあるが、コミュニケーション能力が欠如していると言う程のものはなく、意外と人見知りをする性格でもない様子。
しかし10代の少女らしい一面を覗かせる事もある一方で、その感性や思考はやはり曲作りに結びつく事が多く、一刻も早く閃いたアイデアを曲に落とし込むため外出先や他人と一緒に過ごしている時間の中でもさっさと帰ろうとする。
……やはりコミュニケーション能力に関しては少々難があるかも知れない。
ファッションなどにも無頓着で、上記のジャージとハーフパンツの出で立ちは屋内外変わらない。
またメイクなども一切しておらず、髪と合わせて絵名や瑞希に様々なファッションを勧められ、ショップ巡りに無理矢理連れ回されることもある。本人はやはり興味が無いようで、専ら帰りたそうにしているが……
イベントストーリー「イミシブル・ディスコード」「ハロー・グッド・デイ!」ではブラウスにセーターを合わせた余所行きの服を所持していることが判明(現状確認できるジャージ以外唯一の外出服)。また「Knowing the Unseen」の☆3イラストにおいて寝間着は別に着ていることが確認できる。
過去
ユニットストーリー、イベントストーリーのネタバレを含みます。
父と母
母親とのエピソードはイベント「カーネーション・リコレクション」「イミシブル・ディスコード」「あの日、奏でた音色を」等で一部描かれているのでチェック推奨。
早くに母を亡くした後は、作曲家である父が母に贈ったオルゴールを形見に親子二人での生活を続けていた。
両親を敬愛している奏は、自然と父の影響を受け趣味の範疇で作曲活動を始めるが……
才能の開花
父がCMコンペに応募する楽曲製作に行き詰まっていた際、奏は製作途中の曲のワンフレーズをアレンジし提案。
父は大きく賞賛し、そして提出された楽曲は見事に採用される事となったが、これが後の宵崎家の運命を大きく変えてしまう。
奏がアレンジしたフレーズが評価され、その部分がCMに起用されたのだ。
その後仕事が増えた父は部屋に籠り作業を続けるようになるが、とても順風満帆とは言えない様子で、電話相手に怒鳴り散らす事や、奏の作る食事にも手を付けなくなる事が増えていく。
奏はそんな父の助けになりたい一心で新たな曲を作り、その曲を聴いた父から最大限の賛辞を贈られた。
奏はすごい才能を持っているよ。きっと、音楽に愛されているんだ
奏はこれからも、奏の音楽を作り続けるんだよ
きっと奏の音楽は、たくさんの人達に受け入れられて、喜ばれて……必要とされるはずだから
生まれた呪い
父に曲を聴かせた翌日、奏は自室で倒れている父を発見する。
脳に強いストレスがかかり、現在は意識混濁、目覚めても記憶障害が残る可能性が高いとされた。
父を入院させ不安のまま帰宅した奏だが、父の部屋で日記を見付け、父の苦悩を初めて知る事となる。
自分ではなく奏の曲が評価されている事。自分の曲は古臭いと評価されている事。
生活の為に音楽を作ろうとするが、それが本当に自らの作りたい「誰かを幸せにする曲」なのかと悩み続けていた事。
そして、奏の才能を讃え、同時に羨んだ事。
奏はこれに号哭。
一度は自暴自棄になるも、ある音色と父の言葉を胸にある決意をする。
──まるで、自分自身に呪いをかけたかのように。
……つくらなくちゃ
わたしの曲が、誰かを幸せにできる曲じゃなかったから、お父さんはああなった
わたしは、誰かを幸せにできる曲をつくれるようにならなきゃいけない
どんな人でも、救える曲を
わたしは……つくり続けなくちゃ
新たな出会い
自身の曲が父親を苦しませたと悟った奏は、自責の念から作曲活動を本格化。
ハンドルネーム"K"として動画サイトに曲を投稿するようになる。
当時はろくに食事も睡眠も休憩もとらず、現在よりも酷い生活環境で曲を作り続けては動画を投稿する日々を送っていた。
それから数週間後、自分の動画に"雪"という人物からURLだけ書かれたコメントが付いているのを見つける。リンク先は、奏の曲をアレンジした動画だった。
そのアレンジに強いインスピレーションを受けた奏は、すぐに新たな曲を作る……が、完成した途端に意識を失ってしまう。
次に奏が目を覚ましたのは病院のベッドだった。病室では奏の祖母と、知らない女性と女の子__中学生時代の望月穂波の3人が待っていた。
少し前、祖母は奏を心配して家事代行を呼ぶという提案をしたが、「家事代行の人に対応する時間も惜しい」という理由から断っていた。それでも不安になった祖母は、勝手に家事代行を呼んだのだという。
連絡を受けて家事代行センターの女性と、偶然職場体験で居合わせた穂波が奏の家に到着するが、何度インターホンを押しても返事がなかった(当時奏は意識が朦朧としていたため、音が聞こえなかったと思われる)。その矢先に穂波が家の中から何かが倒れる音を聞き、異変に気付いて救急車を呼んだのだという。
状況を説明した祖母は、奏の想いを理解しながらも「倒れてしまったら父のように曲が作れなくなる」と家事代行を呼ぶ事を再び提案する。このままでは曲作りが進まないと考えた奏はそれを承諾した。
家に帰ってきた奏は、雪と共同で曲を作る事を思いつく。雪と連絡を取り、音楽ファイルのやり取りに便利だというチャットツール「ナイトコード」を使いながら合作する事になった。この時決めた集合時間が、「25時、ナイトコードで。」の名前の由来となっている。
話し合いの結果、奏が曲を作って雪がミックスを担当する形で制作することになった。最初は会話に詰まっていたが、雪と同い年だと知ってから徐々に打ち解けていく。
それから数週間後に曲は完成。共同制作を通じて雪のセンスと"絶望"の感覚にシンパシーを感じた奏は、「雪と一緒なら誰かを救う曲を作れるかもしれない」と考えるようになった。
あの感覚を分かってくれる雪がいればいつか____
誰かを救う曲を____
『作れるかもしれない』
以上の経緯はイベント「いつか、絶望の底から」にて回想という形で描かれている。
その後、自身の曲のイラストを描いていたえななん、曲に動画を付けて投稿していたAmiaをスカウトし音楽サークル「25時、ナイトコードで。」を結成。
父親の言葉と自身の決意を呪いへと変貌させ、自らの道を「人を救う音楽」に捧げながら奏は曲を書き続ける事となる。
人間関係
通信制に通っていることもあってニーゴ以外のキャラとの関わりはほとんど無い。
他のキャラクターがユニットの垣根を越えた交流の幅を広げていた中で、アプリ実装時からイベント「灯のミラージュ」までの約1年間、交友関係に変化がなかった唯一のキャラクターであった。
顔を合わせた事のあるキャラクターもいるにはいるが、そのどれもが街ですれ違った程度のものであり、面識を持つ間柄へ発展した事例は無かった。
唯一Leo/needの望月穂波が家事代行のバイトで家に来ていると言う意外な接点があり、作曲活動を重視するあまり衣食住が疎かになっている奏の身辺の世話を頼んでいる。
人間関係(主にまふゆ)について彼女からアドバイスをもらう場面も多く、イベント「囚われのマリオネット」は穂波から貰った人形展のチケットがきっかけのひとつとなる物語である。
ちなみに、この二人でチームを組むとプレイ中に特別な掛け合いが聞ける。
時間経過とともに奏は穂波への信頼を深めており、進級直前には後にあるメンバーの事情を部分的に、成り行きとはいえ明かすまでに至っている。
そして2021年10月1日に開催された1周年記念の混合イベント「スクランブル・ファンフェスタ!」にて、サークルメンバーたちと訪れた「バーチャル・シンガーファンフェスタ」のイベント会場でようやくMOREMOREJUMP!のメンバーたちと面識を持つこととなった。
しかしそれまでアイドルには興味がなかったらしく、有名アイドルだった愛莉や雫、そして国民的アイドルと呼ばれた遥のことも知らなかった(ちなみにこのイベント会場には、Leo/needのメンバーたちも来ており、奏も穂波らしき声を聞いてはいたが気のせいかと思ってしまい、この時は彼女らと面識を持つことは叶わなかった)。
イベント「ボクのあしあと キミのゆくさき」にて、杏と瑞希のコネクションによってVividBADSQUADのメンバー4人と面識を持った。
イベント「交わる旋律 灯るぬくもり」にて、ついに一歌と面識を持つことになった。このイベントストーリーでは奏の才能の一片が見えたり、まふゆに変化が起きたりと色々面白い事が起きたので必見。
ちなみにここで交友が生まれた一歌が、奏にとってユニットストーリーを終えた段階で繋がりがあったニーゴメンバーと穂波を除いて初めて追加された専用掛け合い相手である。リリースから一年以上かかった。
「みんなでエンジョイ!スポジョイパーク」では、体力をつけようと公園で絵名と散歩をしていた際に花里みのりと出会い、さらに交差点で一人ライブ活動をしていた一歌を誘って4人でスポジョイパークへ行くことになる。
この時一歌からの呼び方が「宵崎さん」から「奏さん」に変わった。「背が小さい」という理由で同い年だと思っていたみのりは一貫して「奏ちゃん」呼び。
イベント中に会話の流れでみのりに「誰かを救う曲をつくらないといけない、もがいてる人たちのために」と自身について語るシーンがあり、その様子を見て何かを感じたみのりから「今の奏ちゃんはいっぱいがんばってるから辛そうに見える。前を向いてがんばれるように応援したい、誰かのためにがんばってる奏ちゃんに今だけでも笑ってほしい」との申し出があったりと交流を深めることができた。
このイベントで奏は『友達と遊ぶことの楽しさ』を感じたり『自分の気持ちを大切にしよう』と認識するようになった。
元々他のメンバーの繋がりで簡単な挨拶はしていたが、「新春!獅子舞ロボのお正月ショー!」にてショー中のハプニングを咄嗟にカバーした事でワンダーランズ×ショウタイムと本格的に対面。特に天馬司にはここで初めて名前を名乗った。演奏シーンの回想という形だが、司からは「宵崎さん」と呼ばれている。奏の方も「人々を笑顔にする為に旅する旅芸人」というショーの内容に感じる物があった模様。
まだ演奏中の掛け合いはなく交友関係と呼べるレベルではないが、これにて約2年半越しに主人公キャラ全員と面識を持った事になる。
「キャンドルの香りは思い出と共に」にて草薙寧々と、「隣に立つ、優しいあなたへ」で鳳えむとそれぞれ(ユニットとしてではなく個人的に)面識を持った(ちなみにえむは奏のことを「奏ちゃん」と呼んでいるが、前述のみのりと同じ誤解をしているのかは不明)。この2人は演奏中の掛け合いが存在する。
ニーゴを除く交友関係について、上述のニーゴ全員でしか会った描写のないキャラを除いた場合、みのり以外の全キャラ(一歌・寧々・えむ)との個人としての初顔合わせに穂波が関わっていたりする。
進級後にはユニット単位でしか会っていなかった他ユニットメンバーと個別で会う機会も増え、『リラックス・ティータイム』では序盤に愛莉と、終盤に遥と再開。加えて、ここまで唯一面識がなかった咲希・志歩とも初めて会っている(なお、ここでようやく奏が全キャラと会っとことになる)。
余談
通信制なので学年が表記されていないが、1年生の穂波が「ひとつ年上」と発言しているので、まふゆ達と同い年になると思われる。
そして、「みんなでエンジョイ!スポジョイパーク」で絵名(高2)と同学年であると明言された。
上述の通り交友関係はかなり狭いが、実はキズナ称号の組み合わせの数はまふゆと同数である。
現時点で公式に明言はされていないが、カードイラスト等で箸を左手で使う、ボールを左手で投げるなどの描写があるため、左利きであると思われる。ただし、(まだ設定が固まりきっていなかった可能性もあるが)初期のスタンプやカードでは箸やペンを右手で使っているため、両利きなのではないか、という声もある。
関連イラスト
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