『鳴潮』の舞台となる世界・ソラリスに存在する国家の一つ。日本版では「こうりゅう」の読みが当てられているが、英語テキストでは「HUANG LONG」と表記され、原語では「ファンロン」に近い発音と思われる。
今州
主人公・漂泊者が記憶を失ったまま目を覚ました、瑝瓏が擁する「一庭六州」の一地方。北方から侵攻してくる残像潮に対抗する最前線として設置された、瑝瓏で最も新しい行政区画で、関内に位置する一庭五州に対し、唯一関所の外側(関外)に存在する州。今州だけでも百年(あるいは数百年)単位の歴史を持ち、瑝瓏の前線拠点として重責を担っている。
中心地は城郭都市・今州城。政治中枢は「辺庭」と呼ばれ、今州の歳主・角の共鳴者が最高執政官にあたる令尹(れいいん)の座に就く。
軍事教練を受けた共鳴者による戦闘部隊・夜帰も駐屯しており、忌炎将軍の指揮下で残像潮との果てしない攻防を繰り広げている。
また、最前線という環境から瑝瓏華胥研究院の今州分院も高い独立性を持ち、しばしば目覚ましい研究成果を上げている様子。