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FM音源の編集履歴

2024-06-28 18:22:10 バージョン

FM音源

えふえむおんげん

電子音源の一種、80年代後半から90年代にかけてのゲーム音楽の主流ともなった。

概要

FM音源とは、電子的なプログラムによって音色を制御できるデジタルシンセサイザーPSG音源の一種である。

FMとは「Frequency Modulation」(周波数変調)のことであり、FMラジオ放送と原理は同じである。


ヤマハが開発した音源で、1980年代から1990年代にかけてシンセサイザーとして普及した。メジャー音楽に広く取り入られ、その音色はこの時代のイメージの一翼を担っていると言ってもよい。


「にょわーーーーん」とか「チュイーーーン」のような連続的に変化する金属的な音が特徴的。


特徴

それ以前のPSGが矩形波の重ね合わせで音色を生成していたのに対し、FM音源はより現実に近い正弦波の重ね合わせで音色を作ることができた。

また、重ね合わせの作業も簡単になったので、プログラムの技術が低い人でも狙った音を出しやすくなった。


利用

ゲーム機

1983年のアーケードゲーム「マーブルマッドネス」で採用されたのがゲーム界初とされる。ファミコンなどに搭載されたピコピコ音こと(ファミコンの)PSG音源と比べ音色数が格段に上がり、実際の楽器に近い音色(当時レベル)を出す事が可能となった。


家庭用ゲーム機で搭載されたのは拡張音源ではセガマークⅢの周辺機器「FMサウンドユニット」としてが初で、これを合わせたセガ・マスターシステムが単体としては初で、機種立ち上げ当初から標準搭載されたのはメガドライブが初となる。それ以外ではネオジオセガサターンなどで標準搭載された以外では、任天堂系ハードなどでは採用されていない(一部コナミが本体でなくゲームカセットにFM音源を搭載して鳴らしていた、またディスクシステムがFM音源搭載と言われることがあるが、実際は違う音源)。


パソコン

パソコン用としてはウィンドウズ登場前の標準音源のように、各機種それぞれで搭載されていた。ただ同じFM音源と言ってもピンキリがあり、X68000とMSXが同じ音源を搭載と見るのは大違いである(コストからして段違いであり、比べる事が間違いだが)。90年代当時マイコンBASICマガジンなどではパソコンのBASICプログラムを使った音楽投稿が流行ったが、一番多かったのは導入コストが一番安価なMSXとFM-PACの組み合わせだったされる。


携帯電話

1990年代末に発売された携帯電話にもFM音源は搭載された。

主に着メロの再生に利用され、FM音源用の演奏データを購入したり、自分で演奏データを制作して好きな音楽を再現するのが当時の流行となった。(演奏データの規格はMIDI


そのため、当時の携帯電話は搭載しているFM音源のスペックもアピールポイントとなっていた。

関連タグ

PSG PCM

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