概要
スペインのボルハの小さな教会のイエス・キリストのフレスコ壁画が経年劣化によりボロボロになったため、80代の一人の女性(幼少期から絵を描いて来たと称しているが、素人である)が名乗り出て修復を試みた。
しかし修復後の出来が猿や雪男と評されるほどのひどい出来だったため話題になった。
さらにはプロの手によって修復されることが決まっていたことが明らかになっておりこの事件の悲(喜)劇性を高めている(付け加えると、修復の費用を寄付したのは前述の女性の孫だった)。
善意でやったものとフォローはされているが、善意が必ずいい結果を齎すものでないことを示す結果となった。
ところが、完全に不評というわけでもなく、この絵のことをニュースで知って爆笑した人々が、実際にこの絵があるボルハの教会に押し掛け、一時的な効果とは見られているものの、地元の経済効果を大いに高めた。
そのために、教会と自治体ともに、この絵をこのままにするべきか、また元通りに修復するべきかで頭を悩ませている。
ネタ絵を描く前に
この話題自体が大いなるネタではあるものの、元はといえばこの絵は宗教画であり、信仰する人々にとっては非常に大切なものであり、宗教とは往々にしてデリケートなカテゴリーであるわけで、過度のネタ扱いは考え物。一歩間違えば不謹慎になりかねないことを頭に留めておきましょう。