蛸壷屋
たこつぼや
概要
サークルを主宰するTKは1965年生まれ、愛知県出身。
C76で出した『けいおん!』の同人誌で、「ありゃー…、唯とうとう死んじゃったのか…」と語るコマが現代で言うミームとなったことでで知名度を上げ、一躍有名なサークルとなる。
pixivにおいては、蛸壷屋の同人作品をパロディ化したものや、蛸壷屋の作風をまねたものにも用いられている。
作風
原作に囚われない大きな設定変更と、非常に陰鬱な展開が特徴。凌辱やグロといった描写も容赦なく含む。原作に愛着のある人ほど恐怖を植え付けられるかもしれない。ストーリーラインがぶれてはいないため、その点に一定の完成度があると評価する意見もある。一方でこうした2時創作に付き物の、「自分のキャラでやれ」「原作のキャラ使うな」といった意見も当然存在した。
羞恥プレイのシチュエーション設定には定評があるが、上述の通り陰鬱かつ胸糞系シチュエーションも同時に盛り込むため、その実用性を大きく損ねていると評価されることもあり、作者を指し「かわいそうなのは抜けないの精神を忘れし男」と評されることも。
『万引きJK生 けいおん部』
同人誌では、唯と梓に散々な設定が与えられているのが特徴。
澪は2024年現在ならともかく、発表当時の無職への風当たりが厳しい時代背景を考えると、彼女も同格として見た人は決して少なくない。
- 平沢唯……天才歌手としてプロデビューするも、麻薬取締法違反で逮捕された挙句に25歳の若さで死亡(自宅で遺体となって発見された)。
- 中野梓……唯に続こうとするも芽が出ず、秋葉原で地下アイドルに転落と下り坂の一途を辿る。
- 秋山澪……唯の才能に嫉妬し、その凋落を嘲笑いながら自堕落なその日暮らしを送る。
そんな田井中律はというと運送屋に就職し、唯や澪の現状を反面教師と捉え「自分の才能の無さを自覚させてくれた」と感謝する始末。琴吹紬はイギリス人と結婚し海外転居しており、出番は最も少ない。
その後も3部作を展開し、その度に原作の雰囲気をぶち壊す展開が物議を醸したり、理不尽におもちゃにされたりしてきた。
『俺と妹の200日戦争』(『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』)
続いてC79で発表された『俺と妹の200日戦争』でも、高坂桐乃が乱暴な男らに顔面を数十発殴打されて病院に担ぎ込まれるなどの衝撃的な展開が飛び出した。劇中、荒れた生活を送った高坂桐乃は海外に渡航し消息を絶つ。
『ゆきゆきて戦車道』(『ガールズ&パンツァー』)
本では、「硬式戦車道」という名の実質的な戦争と弱肉強食を強いられる凄惨で世紀末同然な内容が描かれた。
関連項目
蛸壺屋(別名・表記ゆれ)