さあ、悪どくいくぜ!
概要
CV:石川界人
今作の主人公の一人。日ノ本魔界に生きるはぐれ武士の青年。
外道/守銭奴/怠惰と三拍子揃った悪魔らしい性格の悪魔で、「勝てば英雄、負ければ下僕」をモットーに、戦いで勝つためなら不意打ちでも騙し討ちでも平気で行う。
そのスタンスは「人情アレルギー」を自称する程で、人間的な愛情・友情・同情を自覚すると、拒絶反応で吐血と共に悶絶してしまうレベル。
それ故か、地元が「界軍」に支配され武士道が失われた現状を「不甲斐ねぇ」と嘆息しながらも前向きで、あこぎな手段によるその日暮らしを送っていた。
しかしある日、外の魔界からやってきた観光客・ピリリカと出会った事で、いつの間にか彼女の世直しに付き合わされる羽目となり…。
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「こっからは俺の本性、つまりネタバレだぜ。読む覚悟があるなら読んでみ・・・・・ゴハァ!!!?」
実は彼の非人道的な性格は全て演技であり、本来は人情深い性格をしている。
ここまで非人道的な演技をしていた理由は、憎き父・ムガイから「人情殺し」の呪いをかけられたからである。
「人情殺し」は少しでも温情をかけてしまうと体が蝕まれ、度が過ぎれば死に至ると言う恐ろしい呪いで、フジはこの呪いのせいで非人道的な演技を常にしなければならないと言う生き地獄のような日々を生きてきた。
また、自称フジの娘のアオにも赤の他人のように接していたが、実はアオはフジがムガイに殺された兄弟子達の魂を材料に作られた生体魔改神器であり、血の繋がりこそないものの本当の親子であった事が判明。
当時はムガイを殺す事だけに囚われていたフジはアオをムガイを殺す為の兵器へと育てていたが、途中で自分の過ちを自覚し、アオに真実を伝えようとする。
しかし「人情殺し」のせいで真実を伝えられないまま、フジは娘のアオを突き放す事しか出来ず、殆ど殺人兵器に育ってしまったアオはフジの事を諦め切れず、祖父にあたるムガイの元で各地を襲撃するようになってしまった。
物語終盤、ジョエ・ドゥに体を乗っ取られて好き放題暴れられた結果、虫の息になってしまったアオをフジは意を決して治療を開始する。
やはり「人情殺し」が発動し体を蝕まれてしまうが、今までアオを待たせ続け、ろくに愛情も注げていなかったフジは溜めるに溜め込んでいた大きな愛情をアオへ注ぎ込む。
結果、アオは一命を取り留め、フジと和解したものの、代償としてフジはアオの目の前で死亡してしまった。
しかし、自己犠牲上等の武士道を良しとしないピリリカが神弓使いとして覚醒し、彼女の癒しの力で無事に蘇生する事が出来た。
もっとも「人情殺し」は解ける事無く未だにフジの体を蝕んではいるが・・・。