概要
ルルCとはアニメコードギアスに登場するルルーシュ・ランペルージとC.C.の非公式男女カップリングである。
※公式カップリングであるとの誤情報が流布しているが、明確な公式ソースは存在しないので注意が必要である。
テレビ版
自分と妹を捨てたブリタニアへの復讐を企む皇子ルルーシュと、その彼にギアスという超常の力を授けた不老不死のコード保持者であるC.C.は物語の冒頭に出会い、利害が一致し行動を共にするようになる。
そのため二人の関係性は作中でも「共犯者」や「契約者」と明言されており、アプリゲームロストストーリーズでもC.C.のキャラ紹介では〝共犯者〟と強調して書かれている。
ルルーシュの秘密を知っている唯一の存在として、C.C.は精神的ないしは戦略的に彼を支える存在として描かれており、ルルーシュも彼女に信頼を置いている描写が度々見られている。
不老不死であるc.c.の目的は自身の死であり、それを叶えてくれると約束していたルルーシュにとって仇である彼の実父であるシャルルと手を組み世界を滅ぼそうとしていたものの、土壇場でルルーシュに「俺がお前を笑わせてやる」との言葉を聞いてルルーシュに寝返る。
ここでようやく、彼女は自分の目的のためにルルーシュを利用していたことを明かすが、ルルーシュが彼女を責めることはしなかった。
ここで二人の信頼関係は一層深いものとなる。
その後にルルーシュがスザクと手を取り行ったゼロレクイエムにも参加し、スザクからもルルーシュ同様信頼されており「僕はルルーシュの剣で、君は盾だ」と言われており、シャルルたちとは築けなかった信頼関係をルルーシュやスザク達と築くことができたことを表す印象的な台詞である。
映画版
テレビ版とは別世界線である「復活のルルーシュ」では、彼女が意図的にルルーシュを蘇らせていたところから物語は始まる。
また劇中外ではあるが、彼女はルルーシュの生前から彼がコードを継承していることに気づいており、お前が死んでもまた会える、という心情を吐露しているSSも公開されている。
ゼロレクイエムの前から彼女はルルーシュとスザクを裏切っていたことが発覚し、ファンの間で物議を醸した。
また、テレビ版での彼女自身の罪であるマオに対して行った行為を、マオの存在ごと抹消していることもファンの不満を高める要因となった。
また最後のシーンで、最愛の妹のナナリーからの「一緒に暮らしましょう」との言葉を拒絶し、C.C.と共に「ギアスのカケラを集める旅」へと旅立つルルーシュの姿に対して、妹のナナリーと親友のスザクに世界を押し付けて自分だけ気楽に生きていくのか、という理由からファンの多くが疑問を感じていた。
また、当初のシナリオではルルーシュの最愛の妹であるナナリーへの愛情を表す要素も薄く、声優からの指摘で「ナナリーを助けることは絶対条件だ」との台詞も追加された。
本作の製作陣の話によると「この映画はC.C.を幸せにしてあげたい」がコンセプトとして作られてものであり、そもそもが特定キャラに対する思い入れから作られた作品であることが明言されている。
そのため、シリーズを通して彼女を含めて多くの女性キャラから想いを寄せられながらも、その想いを返さず、何よりも妹が大切であるという前提を崩さなかったルルーシュというキャラクターが、映画版では妹を切り捨てたという不自然な展開となったのはそれが理由である。
※作中、二人は二度のキスを交わしているが、どちらともC.C.からのものであり、その理由は記憶を戻すためであるため互いに恋愛感情は存在していない。
奪還のロゼ
主人公ロゼにギアスを与えるという存在として登場。
二人のやりとりはテレビ版同様にビジネスライクであり、本来の二人の関係性である「共犯者」を踏襲する形となった。
まとめ
ルルーシュが妹と親友を切り捨てる形で、C.C.とともに旅をするという二者択一の展開であることから、ルルc好きのファンとそれ以外とで分断を生む結果となった。
また、原作であるテレビ版ではルルーシュを見守る母親のように描かれていた彼女は、あくまでルルーシュの意思を尊重する存在であったため、彼の意思を無視して彼を蘇らせたことに対する批判は大きく、復活のルルーシュを経て多くのファンが離れていくという悲しい結果を生み出すことにもなった。
その反応を踏まえて、コミック版復活のルルーシュではテレビ版の関係性にてキャラの行動や人格が大きく修正されており、「これが本来のルルCだ」と、彼らの本来の関係性の復活を喜ぶ声も多い。
復活のルルーシュに際し、声優を含む製作陣の個人発信にて二人の恋愛関係を思わせるような発言も出てきてはいるが(明確なソースは不明)コードギアスシリーズが、彼らをカップルとして明言したことは一度もない。
また当のキャラ自身も愛の告白を交わしあったり、そのような接触(上記のキスシーンについては前述の通り)を交わしたことはないので、あくまで二次創作を範囲を出ないというのが事実である。