曖昧さ回避
本項では1.について述べる。
概要
スラヴ神話に登場する湿潤を司る女神で、湿潤が肥沃さに関連することから豊穣神ともされる。
また糸紡ぎや家事全般を司る神でもあり、モコシの日とされる金曜日は糸紡ぎや水仕事が禁じられていたとされる。
その名はロシア語で「湿った」「濡れる」を意味する単語が由来となっており、一説にはヴォルガル川流域で暮らしていたフィン・ウゴル系の人々が崇拝していた女神であるといわれている。
また別の説では、スラヴ各地方で信仰されていた大地を神格した女神である「母なる湿れる大地(マーチ・スィラ・ゼムリャー)」と関連があり、本来モコシはスラヴ神話における大母神であったのではないかともいわれている。