曖昧さ回避
本項では1.について述べる。
概要
スラヴ神話に登場する湿潤を司る女神で、湿潤が肥沃さに関連することから豊穣神ともされる。
また糸紡ぎや家事全般を司る神でもあり、モコシの日とされる金曜日は糸紡ぎや水仕事が禁じられていたとされる。
その名はロシア語で「湿った」「濡れる」を意味する単語が由来となっており、一説にはヴォルガル川流域で暮らしていたフィン・ウゴル系の人々が崇拝していた女神であるといわれている。
また別の説では、スラヴ各地方で信仰されていた大地を神格した女神である「母なる湿れる大地(マーチ・スィラ・ゼムリャー)」と関連があり、本来モコシはスラヴ神話における大母神であったのではないかともいわれている。
創作での扱い
※デビチル版
『女神異聞録ペルソナ』においてEMPRESS(女帝)Lv.15のペルソナとして登場。
『真・女神転生デビルチルドレン』にも「カミ」のデビルとして登場しており、ソーシャルゲーム版には2011年に期間限定でブルマ姿のオータム・モコシが実装された。
※イラストの一番下
舞台の「エリア51」に住む十神族のスラヴ神話代表として登場。姿はフードをかぶったメカクレ少女で毒舌。
終盤の宇宙タワーに出現する、湿った軟体動物のような異様な生物「もっこし」の名の元ネタという説がある。
マーチ・スィラ・ゼムリャー名義
- 鬼十郎妖戦録 怨霊艦隊
中里融司原作、近石雅史作画のミリタリーオカルト漫画。
バルチック艦隊を不死身の怨霊艦隊として蘇らせようとしていたラスプーチンの背後にいた黒幕として登場。
- 作家蛙石鏡子の創作ノート
西川魯介による文芸エロス漫画。
眼鏡っ娘ツンデレ小説家・蛙石鏡子の考古学者である父から送られてきた木像に宿っていた女神。弟子キゼンを夢の中で誘惑するのだが…