ギプス
ぎぷす
骨折など身体の硬組織が損傷した際に、患部の固定具として用いるもの。
概要
骨折や靭帯損傷などの治療において患部が動かないよう外から固定、保護をする時に用いられる包帯材料。もしくは包帯法を指す。
包帯は石膏粉末と綿布を組み合わせたものが使われてきたが、よりスピーディーな処置と強度が得られることから水硬性樹脂を含んだガラス繊維(グラスファイバー)製のものが近年の主流となりつつある。
語源
英語と勘違いされることもあるが、語源はドイツ語の"Gips"及びオランダ語の"gips"。いずれも発音は「ギプス」であり、意味は「石膏」。
「ギブス」と誤表記・誤発音されることも多いが、この誤認は見間違いや訛りによるものであり、避けたい。
なお、英語では材料である「石膏」その物を指す場合は"gypsum"(ジプサム)もしくは"plaster of Paris"(プラスターオブパリス)と言い、特に「ギプス包帯」を指す場合は"gypsum bandage"(ジプサムバンディジ)と言う。
固定具としての「ギプス」は"plaster cast"(プラスターキャスト〈米〉、プラスターカースト〈英〉)もしくは単に"cast"と呼ぶ。