『モンタナ・ジョーンズ』に登場する悪役。
考古学マニアであり、歴史的に価値がある宝をコレクションすることが生き甲斐。そのため、モンタナ一行と火花を散らす。
お抱え科学者であるニトロ博士の作る「メカローバー」という機械を毎回用いるが、この2人の間では資金を巡ってトラブルが絶えない。
マントと帽子、ステッキを愛用するが、場所によってはサファリジャケットも着用する。また彼のステッキは仕込み杖になっており、毎回様々な用途に利用される。
マント・帽子・ステッキを愛用していること、大掛かりなメカを多用すること、自分が価値を見出したお宝に執着すること、似たような部下がいること(スラム&スリム、トッド&スマイリー)、そして主人公サイドに何度負けても諦めないことなど、『名探偵ホームズ』のモリアーティ教授との共通点が多い。まあ、キャラクターデザインが同じ人なので、当然っちゃ当然だが。
登場時や、標的を前にした際の「世界の考古学的遺産は全てこのゼロ卿のコレクションに……」や、部下に対する「弁解は罪悪と知りたまえ!」や、毎回メカローバーが破壊されたときにモンタナ一行に吐き捨てる「お前たち、これで終わったと思うなよォ!!」はシリーズの代名詞。
部下であるスリム・スラムのスタイル、そしてニトロ博士の機械の腕、ゼロ卿の名言など、いわば、ボスが女性ではないタイムボカンシリーズの三悪であり、彼らの人気が作品を面白くしていた。