被害妄想
ひがいもうそう
「自分は被害を受けている」と感じる妄想。
解説
実際に被害を受けているわけではないのに、自分は被害を受けていると感じる妄想のことである。現実には相手からは何もされていないのに、本人は被害を訴えたりする。
とはいえ過去にいじめや差別の被害に遭った者がやりがちな「その加害者と同じ界隈の人間との付き合いに対して慎重になる」程度ならば当て嵌まらない事が多い。
これが悪い方向に進んでその界隈全てを悪とみなすようならば該当する。
(フィクション作品にこの手の悪役はよく見られ、主人公側と和解する事もあれば最後まで敵対する者等様々である。)
日常的には上述のような防衛機制の一つである投射によっても生じ得るが、精神疾患および認知症などによって起こる病的なものは専門家の治療が必要になる。妄想の内容・妄想のメカニズムには異なるパターンがいくつかある。
なお、病気等で起こるものとは別に
- 「加害者が被害者を装って相手を悪者に仕立てる」
- 「相手のささいなミスや言葉尻を過剰にあげつらう」
- 「実際に何らかの被害を受けている人やその仲間が、被害を誇張して過剰に騒ぎ立てる」(サイレント・マジョリティよりノイジー・マイノリティが声を大きくする傾向にあり、似た行動を取る人間でも過剰に騒ぎ立てない人は問題ではない)
といった振る舞いのことを「被害妄想」と呼んでいる例も見られるが、これらは被害者面を参照。