概要
「UFOエンディング」とは、サイレントヒルシリーズ恒例の笑劇のラストの1つである。
1999年にコナミからプレイステーション用ソフトとして発売されたホラーゲーム『サイレントヒル』シリーズは、残酷かつ陰惨で悲劇的な鬱展開ストーリーであり、各登場人物の言動はグロテスクなクリーチャーや裏世界の壮絶な光景と相俟ってプレイヤーの精神を限界まで追い詰める一因となっている。
だが、2周目以降に解禁される「UFOエンディング」等では突如ギャグ作品かの如きハチャメチャな物語が展開されてしまうため、シリアスな1周目とのギャップに腹筋が崩壊するか、あまりの超展開についていけずに唖然とすることになる。
各作品での詳細
サイレントヒル
- 発生条件:チャネリングストーンを特定の場所で使用すると発生するイベントを全て見る
何度かハリーに目撃されていた未確認飛行物体がとうとう彼の前に現れる。それは円盤型宇宙船であり、中から宇宙人が現れる。
特に宇宙人たちに戸惑いを見せることなく娘の居場所を尋ねてみるハリーであったが、有無を言わさず光線銃で気絶させられ、そのまま連れ去られてしまった。
サイレントヒル2
- 発生条件:チャネリングストーンを特定の場所で3回使用する
無印には登場せず、「最期の詩」以降に追加。
突如UFOの大群と宇宙人が押し寄せ、画面がまるで古いサイレント映画のような粗いモノクロ調の静止画に変わり、その中から現れた前作の主人公・ハリーが「この辺で女の子を見なかったか?」という『1』では馴染み深い台詞を言う。ジェイムスは意に介さず妻の行方を問い返したが、そのまま光線銃で気絶させられ、連れ去られてしまう。去り際、仲間が増えたことを喜んでいるのか、ハリーは宇宙人に向かって親指を立てて笑顔を見せた。
この時のハリーは前作のUFOエンディングの時のハリーと同一人物のようで、前作の粗いポリゴンをそのまま再現したような姿をしている。
リメイク版ではハリーの代わりにオリジナル版のジェイムスがPS2当時のグラフィックで現れ、同作のジェイムスは自分のクローンだという衝撃の発言をする。
サイレントヒル3
- 発生条件:ヘザービームかセクシービームで一定数以上の敵を撃破、武器を装備せず自宅に戻る
エンディングとしてのタイトルは「Revenge」。
自宅に戻るとハリーは死亡しておらず、それどころか宇宙人と前作のジェイムスと共に寛いでいた。ヘザーから経緯を聞いたハリーはいつの間にかジェイムズが持ってきた木の板をキックで割りながら激怒し、UFO軍団を率いてサイレントヒルに総攻撃を仕掛け、瞬く間に壊滅させてしまった。
そして瓦礫と化したサイレントヒルをバックに
さぁいれんとぉひぃるのぉ~うたぁ~ みんなでうたおぅぅ~ みんなで~ みんなで~ うぅたぁいま~しょおぅ~
……と、「サイレントヒルのうた」が響き渡る。
また、アーケード版に至ってはまさかの宇宙ガマルゴトヤッテクル展開。