怒涛の一日目
どとうのいちにちめ
「俺が、必ず――」
――お前を、救ってみせる。
概要
鼠色猫/長月達平が原作の長編小説『Re:ゼロから始める異世界生活』の記念すべき第一章。
大人気シリーズ「リゼロ」の始まりでもあり、プロローグと呼べる章。主人公のナツキ・スバルとヒロインのエミリアの出会いの物語でもあり、全てはここから始まった。
突如として異世界に召喚されたスバルが「死に戻り」を駆使して、自分を助けてくれたエミリアの死の運命を回避するために必死に足掻くというシンプルかつ王道エピソードである。
コミカライズ版のタイトルは『王都の一日』。
あらすじ
コンビニ帰りに突如、異世界に召喚された高校生・菜月昴。これは流行りの異世界召喚か!?
しかし召喚者はおらず、物盗りに襲われ早々に訪れる命の危機。そんな彼を救ったのは、謎の銀髪美少女と猫精霊だった。恩を返す名目でスバルは少女の物探しに協力する。
だが、ようやくその手がかりが掴めた時、スバルと少女は何者かに襲撃され命を落とした――筈が、スバルは気づくと初めて異世界召喚された場所にいた。
「死に戻り」――無力な少年が手にしたのは、死して時間を巻き戻す唯一の能力。
幾多の絶望を越え、死の運命から少女を救え!
――たとえ君が忘れていても、俺は君を忘れない。
特徴
物語の始まりとなったエピソード。
現実世界では引きこもりだった主人公のナツキ・スバルが突如として異世界に召喚され、「死に戻り」を駆使して自分や仲間たちの死の運命に抗うという現在の作風の原型になっている。
異世界に召喚された直後にエミリアに助けられたスバルは、フェルトに徽章を盗まれた彼女を助ける為に行動するが、その先でエミリア共々死亡する。
しかし、盗品蔵で死亡したと思ったスバルだったが、カドモンの果物屋の前で目を覚まし、自分が死んだ事で時間が巻き戻っている事を自覚する。
死に戻りを繰り返しながら自身とエミリアの死の運命を回避させるべく、徽章を狙う暗殺者・エルザと戦うというエピソード自体も非常にシンプルなものとなっている。
作者公認の作中最強キャラであるラインハルトが味方に着いた事もあるが、先の展開を考えると、ループ難易度的にはチュートリアルである。
ただし、4周目のループでラインハルトからの協力を得られなかった場合は、スバルが魔女教大罪司教『傲慢』となってルグニカ王国を滅ぼす史上最悪の世界に分岐する。