概要
てんとう虫コミックス23巻及び、藤子・F・不二雄大全集13巻に収録。
背中につけるマントと、口につける牙のセット。これらを身に付けることでドラキュラとなり、小さなコウモリに変身して飛びまわり、相手の首元に噛みついて血の代わりに「記憶」を吸い取ることができる。このセットをつけると、ドラキュラらしくニンニクや十字架が苦手になり、それらの前では力を失ってしまう
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1980年6月16日に、水田版は2010年9月10日及び、2020年10月31日にそれぞれ放送している。
2010年版
- サブタイトルが「変身!ドラキュラセット」に変更。
- スネ夫の家から逃げ出したのび太は、逃げる際中にバケツに足を引っかけていて少し水も被っており、これを見てジャイアンとスネ夫は大笑いし、しずかも最初は心配そうな顔をしていたが、すぐにクスクス笑っていた。
- 話を聞いたドラえもんは「それでも男か!」とも言っていて、靴を届けにきてくれたしずかがまた笑っていたので、のび太は2回も笑われたことを言うが、「誰だって笑うよ。多分あの靴を見るたびにね」と言っていた。
- のび太はドラえもんを起こす前まで、漫画で気持ちをまぎらわせていたらしく、部屋がこれらで散らかっていたため起きたドラえもんは初め驚いていた。ちなみにのび太の様子を見に来た時、ママは前髪にカールを撒いていた。
- のび太が出掛けようとした際ドラえもんは部屋を片付けたらと言っていた。またスネ夫は一度起きてドラキュラになったのび太を見ていたが、目まいを起こして倒れた。ちなみにジャイアンは起きた際、体が濡れていたため、おねしょかと思いズボンの中を見ていた。
- ママが怒っていたのは先述の部屋が散らかっていた件で、この時ドラえもんも一緒に怒られそうになった。そしてドラえもんは台所でのび太に撒かれると、そこにあったお玉と箸を使って十字架を作ろうとしたが、追いかけた先で部屋のドアに衝突してしまった。
- ラストではのび太は部屋の片づけに慌てていて、ドラえもんは押し入れの中で座りながら袋に入ったどら焼きを食べていた。
2020年版
- 冒頭でスネ夫が話したドラキュラの話は、古い映像風の加工がされていた。そしてのび太が逃げ出したのは、ジュースを持ってきたスネ夫のママをドラキュラと間違えたからだった。
- ママはのび太が階段から落ちて来た時に起きていて、この時パパは映っていなかった。
- のび太はスネ夫の記憶を吸い取った後、人間に戻って脅かしており、スネ夫も物を投げて追い払おうとしていた。またジャイアンの体を綺麗にした際には、体を起こし部屋を明るくしてからやっていて、体はおしぼりで綺麗にしたため起きた際もさっぱりしいたと言っていた。
- ドラえもんは押し入れの中から寝ぼけ眼に道具を返すよう言っていた。
- 翌朝のび太は登校時にしずかに話しかけ、昨日の出来事を忘れているのを確認していた。そして廊下に立たされる下りは、名前を書き間違えた5点の答案を先生に注意され、それをクラスの皆に笑われたので、ドラキュラになって見なの記憶を吸い取った下りに変更されている。また先ほどしずかに確認する下りがあったため、下校中ジャイアンとスネ夫がのび太のことを思い出せなくなる描写はカットされている。
- ママが怒っていたのは、隠していた0点のテスト3枚を見つけたからだった。
- のび太はドラキュラに変身し天井にぶら下がりながら、ドラえもんの記憶を吸い取ることを思いついていた。
- ドラえもんは道具を取り上げようとのび太と引っ張り合いになったことで階段から落ち、床に鼻を打ち付けていて、心配して来たママに手当してもらった。
- ラストのシーンでは、部屋が夕日で赤く染まり、不穏なBGMが流れていて、最後は部屋のドアが閉まって本編が終了している。
余談
2010年版の米国版では、十字架が宗教を連想させて良くないということから、のび太はドラえもんが持っていたニンニク入りのピザで気絶したということになっている。ただし場所は同じ廊下なので、ドラえもんが廊下でピザを食べるという少し不可解な構図になっている。