ハッピーミール版ビーストウォーズ
はっぴーみーるばんびーすとうぉーず
概要
トランスフォーマー「ビーストウォーズ」は、多岐にわたり展開し、発売されていた。
その一環として、ハズブロから出ている正規トイとは多少異なるが、アメリカのマクドナルド・ハッピーミールのオマケにも、ビーストウォーズ関連のアイテムが過去には出ていた。
これらは基本的に低年齢層向けの、簡素かつ安価なオマケのトイであり、テックスペックなども無いため、名前と所属以外は不明(ただし、後年になって発売された資料集などでは、テックスペックが設定されている)。ではあるが、正規トイとはまた異なる魅力を有するアイテムとなっている。
また、ものによっては、正規トイでは出なかったアイテムも含まれていたりする。
展開は96年および98年。全8種のアイテムがオマケとして配布された。
96年時には、専用のランチボックスが製作され、その表面にビーストウォーズのロゴ及びイラストが印刷されている(ちなみに98年時は簡素な袋のみ)。
後年には、実写映画やアニメイテッド、プライムなど、多くのトランスフォーマー関係のミールトイが出ている。
当然ながら日本では未販売(ただし日本でも、後年に「マイクロン伝説」などトランスフォーマーのオマケ玩具をハッピーセットで配布していた)。
96年マクシマル(サイバトロン)
パンサー(panther)
黒ヒョウに変形。変形は手足を伸ばして立たせ、黒ヒョウの頭部を後ろに畳んでロボットの頭部を出すのみ。
チータスの初期案はクーガーだったが、本アイテムもそれに頭部が似ている。
脚が速く隠密行動に長けるが、おしゃべりな性格な上に声もデカいため能力とは裏腹に偵察任務からはよく外されるらしい。
今木商事による漫画版『ビーストウォーズメタルス』にはメタルスジャガーの父親「ジャガー将軍」として登場。本作の設定ではこちらがG1ジャガー本人。
かつてのグレート・ウォーにおけるデストロンの英雄であり、サイバトロンとの戦争が終わったことを惑星エネルゴアに伝えるための使節団に参加していたが、生物全ての破滅を目論む狂人である息子に襲われて使節団は全滅、ジャガー将軍も上半身をバラバラに吹き飛ばされて死亡した。
ライノ(rhino)
サイに変形。胴体を立たせ、胴体内のロボットの両足を伸ばし、サイの前足を腕に、サイの頭を後ろに倒しロボットの頭部を出す。ライノックスよりも発売は若干先。
もはや信仰する者もいなくなった古代セイバートロンの宗教や儀式に傾倒するオカルトマニアで、戦闘時にはそれらによってもたらされる予知やテレキネシス能力を用いる。胸部にはミサイルを内蔵しているが、オカルトパワーばかりに頼ってそちらはほとんど使わない。
アンダースリー(under three)
ライオンヘッドに変形。可動部僅か一か所で、ライオンの頭部を開くと、内部にモールド状になっているロボットの姿が露出する、という製品。ロボットの顔は、コンボイに似ている。
なお、「アンダースリー」とは「三歳以下」という意味。正確にはこのトランスフォーマーの名前ではなく、単に注意書きにアンダースリーと書かれているために、便宜上そう呼ばれているに過ぎない。後に開発者の語ったところによると正式名称は「ライオンヘッドオプティマスプライマル」だったらしく、コンボイ似なのはこのため。
名前も含めてハッピーミール版の中でもインパクトの強い商品だったためか、後に『Botcon2016』にて「Unit3」というリメイクキャラが作られた。
詳細はこちらを参照。
96年プレダコン(デストロン)
マンタ・レイ(manta ray)
イトマキエイに変形。
立たせて脚を伸ばし、イトマキエイの頭部を後ろに倒すことで変形。
玩具ではロボットモードは筋肉ムキムキのマッチョマンにしか見えないが、後に資料集によって女性であることが判明(上のイラストは描き手によって女性らしいアレンジが加えられている)。
水中での活動を得意とし、優秀なソナー能力を備えているが、深海での任務によるストレスからか独り言が多く、見えない誰かとずっと会話しているという。
ビートル(beetle)
クワガタムシに変形。折り畳まれた両足を伸ばし、クワガタの頭部を前に倒し胸部に折り畳んで変形する。日本で発売されたクワガイガー(インセクティコン)よりも先に発売された。
深い森をテリトリーとする攻撃のプロらしい。
98年マクシマル
ダイノボット(dinobot)
ロボット恐竜に変形。立たせて恐竜の頭と両腕を開き、ロボットモードの頭と腕を出すのみの変形。ただし簡易変形なので、ロボットモードの腕は肩部分装甲内のモールドになっている。トランスメタル2の正規版よりも先に商品化され形状も異なることから、クォンタムサージを浴びてメタルス化した姿がこちらともとれる。