概要
解号は【清蟲百式】(すずむしひゃくしき)。
作中では虚化した状態で使用したが、そうでないと使えないかは不明。解号から、彼の斬魄刀・清虫の能力の一つのようにも見えるが、関係しているかは不明。清虫が虚の力を持った斬魄刀だとしたら…。
解放すると、四枚の巨大な羽、黒い毛に覆われた巨体、六本の細い脚、土偶のようなデカい目を持つ巨大な昆虫の姿になる。漢字表記はコオロギだが、どう見てもコオロギですらない。
破面は悪魔が元ネタであり帰刃時のサブタイトルがBells Are Blue(ベルズ・アー・ブルー)であることから、モチーフは蝿の王・ベルゼブルと推測される。
Bells Are Blueを和訳すると「鈴の音は哀しく」になり、清虫を持っている東仙が哀しき悪役であることを強調したようなサブタイトルとなっている。
グリージョ(Grillo)は動詞で「気が狂う」、複数形で「足枷」、単数形で「蟋蟀」という意味があり、こちらも東仙が哀しき悪役であることを強調したような帰刃名となっている。
虚閃を放てたり超速再生能力が強化されるなど、虚のような特性を得る。
この状態になった東仙は視力を取り戻しており、狂喜していた。
その際、狛村に放った一言「思っていたより… 醜いな」は皮肉の一言に尽きる。
この台詞には幾重にも皮肉が織り交ぜられているのは連載当初はあまり注目されなかったが、この時の彼は視力は回復したものの己が正義と信念に酔い、大切なものを見失って蠅の怪物に成り果てている。自身の姿を自覚せずに親友の狛村に対し容姿を嘲っているのである。
思想的にも外見的にも醜くなってしまった彼がそれに無自覚に親友を貶すというのは、幾重にも皮肉である。
技
- 九相輪殺(ロス・ヌウェベ・アスペクトス)
鈴の音色のような音波を発生させ、敵を攻撃する。
狛村の卍解「黒縄天譴明王」の鎧を粉砕し一撃で倒すほどの威力を誇る。
- ラ・ミラーダ
目から二つの虚閃を出し、一つに集約して放つ。色は緑色。
ミラーダ(mirada)とはスペイン語で『視線』の意。