概要
アイテム番号:SCP-409
オブジェクトクラス:Keter
メタタイトル:伝染性の水晶
SCP財団が管理するSCPオブジェクトの一つ。
[削除済]の地下数m地点において水晶の欠片で構成された山の内部で回収された、高さ1.5メートル、幅0.6メートルの水晶。この水晶に触れたほぼ全ての物質は3時間後に結晶化を開始する。被験者曰く結晶化はかなりの激痛らしく凍傷に酷似しているらしい。結晶化が完了した後は20分程軋むようなノイズ音を発した後に爆発四散するという特性がある。この時に飛び散った破片に触れても、即結晶化が始まってしまう。無機物の場合は接触地点の周囲数センチが結晶化するだけに留まるが、生物等の有機物は接触部分を切断したとしても、完全な結晶化及び破裂は免れない。こうした観点から財団はいかなる理由があろうとも無許可でSCP-409に触れてはいけないという決まりを定めている。
花崗岩は例外で収容する際には花崗岩の容器で常時保管されており、運搬時にも花崗岩製のコンテナの使用が義務付けられている。何故花崗岩が結晶化の対象外なのかは現時点では不明である。
[500-0021D]博士の提案により、SCP-500とのクロステストが行われた。
被験者のDクラス職員に409を触れさせ、結晶化が始まった後に500を投与したところ、徐々に症状が抑制されて9日間でほぼ回復。この段階でも被験者は結晶部だった体の部分にまだ痛みを感じていると報告。13日後には、完全に痛みは消えて完治するという結果となった。
█████博士により、クソトカゲことSCP-682とも終了実験を兼ねてのクロステストが行われている。
1.接触。682の接触部分は裂け始め、その部分に大きな損傷が負う。682は幾度か何を接触させたのかを尋ねた。
2.結晶化が始まり、通常よりゆっくりと進行していく。
3.682が極度の苦痛の兆候を見せたと同時に発作も起こした。
4.結晶化が62%程度で停止。結晶部が破裂し、682に強烈な身体的ダメージを与えた。
5.手足や内臓を損失したにも関わらず、682は身体を再生させ完全復活。相当頭にきたのか、「事案682-E18に関わった全ての職員を殺し喰らい尽くしてやる」と恨み言を吐いた。
以降、682は409に対しての耐性ができてしまい、“終了”させるまでには至らなかったという結果となった。