碓氷貞光
うすいさだみつ
碓氷貞光は、平安時代中期の武将。源頼光に仕え、頼光四天王の一人として有名。
概要
初名は貞通。通称は荒太郎。
生まれは碓氷峠付近とする説と相模国とする説がある。また名前も平姓とも橘姓とも云われる。
源頼光に仕え、頼光四天王の一人と称されるが、その実情はあまり詳しく伝わっておらず、
資料も乏しい。
主な活躍としては、『今昔物語』などに記されている大江山の酒呑童子退治が有名。
それ以外にも、貞光が越後から上野へと向かう道中、野宿する事になった貞光が読経をしていると
「汝が読経の誠心に感じて四万の病悩を治する霊泉を授ける。我はこの山の神霊なり」との
お告げを受けた。
そこで周囲を調べたところ温泉を見つけて「御夢想の湯」と呼び、
四万温泉の由来になったとも云われている。
また碓氷峠に巨大な大蛇が住み着き、人々を苦しめていた事件があり、貞光は
十一面観世音菩薩の加護のもと、大鎌を振るってその大蛇を退治した。
その後、碓氷山定光院金剛寺を建立し、そこに観音菩薩と大蛇の頭骨を祀ったとされる。