ゾイドコア
ぞいどこあ
概要
機械生命体「ゾイド」の文字通りのコア(心臓部)。
シリーズによって詳細は異なるが、大まかな共通点としては六角形のパーツで構成された球体(例外あり)。当然核や心臓部であるため、損傷すると衰弱するし破壊されると死亡する。
生物史
ゾイドと呼ばれる進化の過程において惑星Zi人や金属植物、その他有機生物とは比較的早期の段階で枝分かれし、地球の生物種と同様、種の進化競争を繰り返しつつ現在のその形質を得た。
惑星Ziの固有環境に則しながらも分岐した臓器を有していたが、進化の過程において、環境の激変に対応する為に、心臓と脳の生命機能を一元化した球形の反応炉のような器官を持つようになった(参照)。
特徴
ゾイドコアは、本来の姿に適合した機体に収まらないとボディが作動しない。これはゾイドコアボックス付属の「ヒストリーファイル」にて言及されたものであるが、ゾイドコアに人工的に手を加える改造はシリーズ間でも幾つか登場しており、「ヒストリーファイル」では、生命工学の発展以前には溶鉱炉にコアを漬け込む簡単な改造は既に行われていたとしており、公式ファンブック内でも機獣化と呼ばれる何らかの措置は存在している。しかし、結果はゾイドが犠牲になっただけであった。
また、Zナイトでは科学技術によってゾイドコアを強制的にヒト型のボディに対応させている。
1999年からの第2期シリーズではゾイドコアの改造技術が複数登場しており、凱龍輝はティラノサウルス型でありつつ、加工神経によってツバメ型など複数のゾイドを一つのボディに共存させる事が可能になっている。トラ型ゾイドワイツタイガーは遺伝子情報の封印と解放によって封印時はオオカミ型のワイツウルフとモモンガ/ムササビ型ブロックスサビンガに分離できるなど、ある程度の成功例もある。
また、オルディオスやバトルクーガーは複数種のゾイドコアを科学的に融合させたコアを使用しているが、「ゾイドグラフィックス増刊号」ではその改造元となった野生体として馬型とドラゴン型は存在しているとされている。「ヒストリーファイル」では馬型の野生ゾイドも描かれているが、これがオルディオスの元になったかは定かではない。
野生下ではゾイド同士の「生態系」があり、他のゾイドのコアを捕食したり、「繁殖」も行う。基本的には、100~200年程の寿命を経て死期が近づくと川の源流に向かい、自分の死と同時に新たなゾイドコアを遺して海へ流す、一種の無性生殖である。そして幼体が水中で生育したあと、陸上種のゾイドは地上に上がり成長する。
上記の設定から、漫画『機獣新世紀ZOIDS』の非公式続編『機獣新世紀ZOIDS EX』では「すべてのゾイドはメス」に相当するという見解を示している。
『ゾイド-ZOIDS-』ではデスザウラーが大量のゾイドコアを摂取していたが、これは復活の為にレイヴンたちに収集させたものであった。また、同作の40話では複数のゾイドコアの因子を改変させ新型ゾイドの誕生を試みた者が登場したが、ゾイドコアが崩壊し失敗に終わっている。一連の「ゾイド狩り」ではヒルツが関与してい事が判明しているが、後にヒルツはオーガノイド・アンビエントによって2種類のサソリ型ゾイドを融合させ、デススティンガーを誕生させている。